最近よく昔の出来事を夢で見ます。
例えば幼稚園の頃、サッカーチームでサッカーを習っているときのこと。
サッカーではフェイントという、ドリブルで相手を抜くための技術があります。コーチ曰く「フェイントは相手の気をそらすことが大切」だそうです。サッカーを習った経緯自体はあまり覚えていませんが、その当時から僕はサッカーをしっかりと見るような人ではありませんでした。そのため、全くフェイントのイメージがつかず、気をそらす方法が幼稚園児の僕には一つしか思いつきませんでした。
それは……
「あっ!!屋根の上に猫がいる!!」
とドリブルをしながら相手に話しかけるというものでした。
……くだらないですね。ただ、当時の僕にとっては全力で考えた結果の行動でした。
ちなみにドリブルの相手も幼稚園児だったので割と効果的な作戦で、当時の僕は「これでいいんだ!!」と思い当分の間フェイントのパターンはこのパターンになってしまいました…
さて、最近見る夢で思い出す昔の記憶はいずれもくだらないことばかりです。初恋の相手への告白やぶっ飛んだ行為の数々。
しかし、どの記憶も一つ言えることは、当時の僕が一生懸命やった結果だということ。
今回劇団なきがおで僕は「夕鶴」という演劇に今回で一旦サークルとしてお別れになる先輩方、同期、後輩とともに出演します。また、朗読劇「えんとつ町のプペル」でも、僕は出ません(多分)が4年生さん、を始め出演します。
しかし、この公演もいずれ思い出として振り返る時に、やはり当時の自分はバカだな、四女の先輩達すぐ奇声あげるなぁ、先輩方凄いな、先輩すぐボケるなぁ、面白い先輩達だなぁ笑、もっと自分はできなかったのかなと思うことでしょう。
ただ、僕はその思い出を振り返る時に自信を持って「一生懸命やった、楽しかった」と思えるように取り組んでいきたいと思います。
そんな日が来ることをいつか願って
(3年飯泉翔太)