劇団なきがお第25回公演「Sunset」終演いたしました。
二日間二演目という歪なスケジュールにもかかわらず、ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
ここからのブログは、なきがお史上稀にみるかたーいブログになります。ご注意ください。
ご来場くださった皆様や、団員に何を書くのが一番誠実なんだろう、と考えているのですが、迷っております。未だに。困った、困った。某舞台監督のように自分なりのネタを持っているわけでもなく…ブログの書き方に困っています。
まずは、ご来場くださった皆様に向けて。
私たちの公演は、皆様に支えられている公演だと本当に思います。お世話になった皆様を中心に、今回の公演をお届けすることができて、本当に嬉しいです。
カンパを入れてくださった方も多くいらしゃいます。
本当にありがとうございました。
アンケート全て拝読しました。
お褒めの言葉はもちろん、叱責の言葉もありました。ありがたい…。
正直、叱責の方が素直に自分の中に落とし込めています。
私自身は今後、演劇を創ることにはかかわっていかないと思いますので、今回戴いたお言葉は次のステージで異なる形で参考にさせていただきます。もちろん、後輩たちはアンケートを活かして公演を作ってくれるでしょう。
いくつか、アンケートや閉演後にいただいた質問にお答えします。気になる方は、ぜひこの下まで御覧ください。
▶なぜ、最後の演目に「夕鶴」を選んだの?
まず私たちにとっては、最後の公演でも、なきがおの中でみたら公演の一つにすぎないことがあります。他の団体のように卒業っぽさを出す必要はないだろうと思っています。加えて、私自身の『夕鶴』に対する憧れです。その憧れに付き合ってくれた同期と後輩たちには感謝しかありません。
▶朗読劇ってなんだろうね。
それは、私自身もずっと考えています。ただ、朗読をするからには声で魅せる必要があると思っています。ただ、全編座った朗読では、それこそ20分をもたせることは厳しいと考え、辿り着いたのがあのスタイルです。ただ、声で魅せることを徹底した部分を作りたいと思い、最後に二人に座って読んでもらいました。
▶朗読の原作について
朗読の原作は、お笑いコンビ・キングコングのにしのひろあきさん原作の『えんとつ町のプペル』です。絵本として出版されていますが、ネットで全編無料公開されています。また、『えんとつ町のプペル』には公式の音楽もあり、それも終演後に流しました。
▶演出のこだわりについて
今回こだわったのは「間」です。なので、両作品とも「間」の作り方には意識をかなり向けました。が、他の部分は良く言えばみんなの「やりたい」から、悪くいえば「お任せ」して作っていました。それが良い方にも、もちろん悪い方にも転んだと思います。難しい。
恐らく、これでアンケートの内容には答えられたはず…
果たしてこれが「誠実」を示すことに繋がるのか…
ただの自己満足ですね。ただ、私は満足したので許してください。
最後に、本当にご来場・また応援ありがとうございました。
ここまで、読んでくださってありがとうございました。
さて、下からは、団員向けです。
ブログに書くね、と気合入れで言ってすぐに「あぁ言ってしまったぁぁぁ」と思いました。
開閉式です。
まず、公演にかかわってくれて本当にありがとう。
みんなと一緒に一つの舞台を、最後に作ることができて本当によかったです。
最初、私が演出と聞いて不安になったことでしょう。
だって私が不安だったので。演出をやるなんて驚きですよ、本当に。
結果、沢山迷惑をかけたことでしょう。
ただでさえポンコツなのに、抽象的で、感覚的な言葉でばかり指示を出していたので…それにもかかわらず、私のつたない言葉を、具体的に目に見える形にしてくれて本当にありがとう。
インパクト大でアイディアに溢れた舞台美術、雰囲気を素敵に作り上げてくれた照明、自由度を最大限に生かしてくれた音響、色々な挑戦をしてくれた衣装メイク、面倒くさいのに素早く集めてくれた小道具、素敵な工夫や想いを込めてくれた宣伝美術、確実に自分の仕事をやってくれた制作、それをまとめてくれた舞台監督。稽古場で、私の言葉を受け止めてくれた役者たち。
本当にありがとう。
「はちゃめちゃにきつかったわ」とか
「仕事が多いんじゃ!」とか
色々な不満を抱えた人もいるでしょう。
それでも、最後まで仕事をやってくれたこと、本当に素敵な舞台を作ってくれたこと、感謝しています。貴方がいるから、この舞台は成立しました。
「忙しくて全然かかわれず、申し訳ない」とか
「今回の公演での自分の役割って何だ」とか
思わせてしまったなら、本当に申し訳ない。
でも、私にとって、貴方がかかわってくれている、ということがとても嬉しくて、とても大切なことでした。
もちろんこれは、すごくすごく公演にかかわってくれた貴方にも思っています。
私にとってなきがおは、帰ってこられる場所でした。他のところで忙しかったり、大変だったりしても、なきがおに来れば元気になれました。某女性陣と騒いだり、先輩に甘えさせてもらったり、後輩を愛でたり、単純に稽古が楽しかったり、稽古場や仕込み場で自分の役割を感じられたり…。
だから、今回の公演期間が、みんなにとってそう思える時間になるように、と思っていました。けど、なかなかその点は自信をもてません。ごめんね。
あぁぁ真面目。いやだいやだ。
「Sunset」というタイトルを考えてくれた某私が同期で一番尊敬する日本語の達人は、このタイトルに「演目がセットになっていること」(それはツーセット?)と、「最後」の意味を込めてくれました。かっこいいね。私は、「Sunset」と聞くと、お家に帰る時間だと思います。
私にとっては「最後」でも、みんなにとってはなきがおに「帰ってこられる時間」でありますように。もう公演終わったけど。
言いたいことはまだまだあるけど、もうまとめきれません。ギブアップです。読んでくれてありがとう。
最後くらい、ちょっとふざけてもいいよね??
四年なんてあっという間だ、なんてこったパンナコッタ。ほんと、わけわかめ。
四年間、ありガトーショコラ。(最大限のおふざけ)
演出:福島楓