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とある日の稽古前。大生(いわゆる食堂)にて。

参加メンバー:竹内周平(演出・脚本)、水戸芥子(香澄役)、岩崎莉奈(椎野役)、
         近藤実里(インタビュアー)、田中紅葉(インタビュアー補佐)

 ―(近)よろしくお願いいたします。脚本Bの対談です!では皆さんまずは自己紹介をお願いします!
水戸「樫本香澄という女性の役を担当します、水戸芥子です。」
岩崎「椎野役の岩崎莉奈です。」
竹内「演出でーす。竹内でーす。」

 ―(近)ではまずこの脚本について皆さんに教えていただきたいと思います。この脚本はどんな脚本ですか?
水戸「(笑)どんな脚本…?『死神の仕事』ってあるように、この脚本、死神が出てくるんですね。」
竹内「間違いねえ。ちなみにWeb、Twitter担当としては、(HPやTwitterに)1mmも説明する気のないあらすじを流したんだけど…『命を奪うことだけが仕事、なんですか』と。」
岩崎「(他脚本と比較して)1つだけあらすじがすごく短い。」
水戸「まあ、あの1行(『命を奪うことだけが仕事、なんですか?』)で書いてある通り、命とは何かとか考えさせられる話だなと私は脚本を読んで思いました。」
竹内「ひねり出したね~」
 ―(近)それじゃあ岩崎さんは…?
岩崎「まあ…死神と人間がそれぞれ出てくるんですけど、なんか不器用な生き方をしている人がたくさん出てくるんですよ!だから刺さる人にはすごく刺さると思います。」
 ―(近)演出的にはどうですか?
竹内「僕はこの脚本は群像劇だと思って書いたんですよ。なので、だいぶいろんな視点の人…?死神?がいたり、だいぶ見るお客さんそれぞれによって色々な解釈・見方ができる脚本なんじゃないかなと思います。」

 ―(近)ありがとうございました。次は、自分の演じているキャラクターについて話していただきます。
水戸「私が演じる樫本香澄さんっていう人は、看護師の仕事をしている人間です。なんですけど、看護師って仕事をてきぱきやって患者さんのお世話をして…っていう仕事のイメージがあるじゃないですか。でもその中でも私の演じる香澄さんは、ちょっと不器用で仕事があまりできないのかなって感じの人でして…。私自身が何というか、演出から『仕事ができる人』って勝手に認識されているんですけど…」
竹内「水戸さんがね。」
水戸「水戸さん本人としてはそういうキャラなんですけど、今回の役はむしろ逆な人。ちょっと…さっき岩崎さんが言っていたみたいな『不器用な人たちが出てくる』っていう例に漏れず、香澄さんもちょっと不器用な生き方をしていて、看護師の中でてきぱき仕事ができるというわけでもないってキャラなので、なんか自分とは違う人を演じるっていう感じです。」
 ―(近)なるほど。では次に椎野さんはどういうキャラクターですか?
岩崎「どこからネタバレになるんだ…?あっ、死神でーす(笑)でもまあ人間界に死神がいたら、そりゃまあ目立つことこの上ないので、ぱっと見は人間です。死神つながりでいえば『白石』という死神もいるんですよ。でも白石と椎野は同じ『死神』っていう立場ですけど、仕事も違えば性格も違う。椎野さんはどちらかというと人間に興味がある、比較的温度のあるキャラです。」
 ―(近)では、今ここにいない方のキャラについても教えてください。
水戸「じゃあ死神つながりで、白石さんから行きますか。」
岩崎「白石さん、先ほども少し出ましたけど、死神の方で。白石・椎野の2人で死神をやっているんですけど。」
水戸「どっちも『し』が付いている(笑)」
 ―(田)漫才師みたい(笑)
水戸「でもこの名前は意図的につけたんですよね?」
竹内「そうですね。『し』で始まって『し』で終わる『白石』って名前いいなって思って使ったところはある。」
岩崎「白石さんは椎野と比べて、仕事を淡々とこなすタイプで、仕事は仕事って割り切って、人間のことをあまり知ろうとするそぶりは見られないキャラですね。」
水戸「なんか、感情移入するとかではなくて、ただ死神としての仕事は全うしますよみたいな印象が強いですね。椎野さんと比べたら。」
竹内「いいですね。しれっとタイトル(『死神の仕事』)に触れましたね。」
岩崎「(笑)この白石と椎野の違いも見られたら面白いんじゃないかなって思います。」
水戸「じゃあ次は由実さん。この話の軸ですね。由実さんは人間の女性の方で、もともと教師をやってらした方で、今は患者として病院にいるんですね。」
岩崎「それでその患者になっている由実さんのもとに死神の白石がやってきて…みたいな(笑)」
竹内「あらすじっぽい」
岩崎「本当に。(公開されている)あらすじ以上にあらすじっぽいこと言ったわ。」
水戸「でも、それも見どころなのもあるんですけど、香澄さんとの会話も見どころでして。もともと香澄さんは由実さんの教え子なんですけど、その元教え子が看護師として先生の面倒を見ているっていう二人の関係性とか会話とかも面白いです。基本的に由実さんの周囲の人間関係がこの話の肝になってくるので、そこも見ていただきたいです。」
岩崎「あと由実さんは本当に不器用な方でなんですけど、よくお話の世界で出てくる『不器用』ではなくて、『実際いるよなーこういう人!!』っていう…」
水戸「人間味のある不器用さですよね。周りから見たら幸薄そうな生き方をしていると思われそうなキャラですね。」
岩崎「でも本人は本人でその生き方に納得していて、その結果…こう…。」
竹内「そこから先は言えないですね(笑)」
水戸「そこから先は言えないので、由実さんとかなり関わってくる宏美さんの話に行きますか。」
岩崎「宏美さんは色々設定が複雑になっていって…宏美さんに関し手はどこまで言えますか…。」
竹内「…宏美さんがいまーす」
岩崎「(笑)宏美さんに関しては、家系図からネタバレになってしまうので…。由実さんの関係者で、宏美さんもかなり不器用なキャラです。」
水戸「このキャラを小林摩実さんが演じるというところにむしろ注目してほしいですね。演出の中でかなりしっくり来ていたみたいですし、私たちも役が発表されたときに『なるほどな』って感じだったので。」
竹内「まあでも、摩実さんが今までにやってこなかった役どころでは間違いなくあるよね。」
水戸「新鮮ですね。だから例えば『観客席』や小金井祭公演の摩実さんを見てきた方は驚かれると思うので、そこがある意味見どころなんじゃないかなと思います。」
 ―(近)いいですねー。他には…?
水戸「ベガですね。この『さらば、ロケットが飛ぶために。』っていう全体の鍵になってくるキャラですね。」
竹内「ベガは『死神の仕事』と『第1エンジンが落っこちて、』の鎹とか橋渡しになってくれるキャラですね。」岩崎「脚本Cだけ見るとベガっていうロボットがいて…へぇって感じなんですけど、脚本Cの後に脚本Bも見ると『あっ、ベガってそういうことだったのね』ってなるというか…」
水戸「あらすじだけだとベガが特に触れられていないんですね。」
竹内「だから僕は一番は馬鹿(脚本A)を見た後で第1エンジン(脚本C)を見ていただいて、死神(脚本B)を見てベガのことを知ったうえで第1エンジン(脚本C)を見たときにどう思うかっていうのを知りたいんですよね。」
岩崎「確かにその流れがきれいなような気がする。
竹内「でも、B→C→A→Cも捨てがたいんですよねー」
 ―(田)なんかスター〇ォーズみたい(笑)
水戸「つまり全部見ていただきたいと」
 ―(近)確かに、全部見ていただいたらわかると。
水戸「ベガさんについてがやっぱり全部見ていただくと腑に落ちるというか、『なるほど、そういうことだったのか』ってなると思うのでね。」
岩崎「なんか脚本Bはこれだけでも面白いとは思うんですけど、単体で楽しむってよりは脚本Aとか脚本Cとかを見たうえで見るものというか、その方がより楽しさも増す感じがします。」
水戸「竹内先輩が好きそうな感じですよね。『こういうつながりがありました』みたいな。」
岩崎「脚本家の趣味が表れていると(笑)」
 ―(近)だそうです(笑)じゃあこの脚本Bの稽古場ってどんな感じですか?
水戸「竹内先輩がいる以上はよく横道にそれるなーというイメージが…(笑)」
竹内「いやー?俺は悪くない。ちゃんみお(仲沢)がカードゲームを持ってくるのが悪い…」
水戸「初回の役者顔合わせと役決めの時に稽古場メンバーそろったんですよ。で、みんなの仲を深めようってことで、みおさん(仲沢)が持ってきてくれた『トマトマト』っていう、ある意味滑舌練習にもなりそうなカードゲームをやったんですね。それが特徴的だったなと。」
 ―(近)なるほど。
水戸「あとは…演出以外全員女子なので華やかですね。」
 ―(近)今回の脚本の中で唯一女子だけですよね。
水戸「だから『ハーレムだー』って言って演出の椅子をみんなで囲んで遊ぶのをやったり(笑)ノリがいいです。」
竹内「その辺は馬鹿(脚本A)との大きな違いですね。」
 ―(近)そうですね。脚本Aは男子ばかりですもんね。
竹内「馬鹿(脚本A)は男6:女1だからね。なんなら男6:ボーイッシュ1だから。」
 ―(近)実質男子だけみたいな。で、脚本Cがバランスよく…まあ他の脚本に比べればバランスよくいますよね。
岩崎「あと、脚本Bは他の脚本に比べて、いつもあまり演者やっていない方々が演者としていらっしゃるっていう特徴もある気がしますね。」
水戸「そうですねー。」
岩崎「なみさん(相場)は今回初役者だし、摩実さん(小林)は小金井祭だとよく出ていらっしゃるんですけど、本公演に関しては今回2回目ですし…みおさん(仲沢)もあまり役者やっていませんよね?」
竹内「ちゃんみお(仲沢)は1年生の時に2回出演してそれっきり。3年ぶりかな?」
 ―(近)じゃあ普段あまり役者をしていない方の演技も見られるっていうことで」
岩崎「そういう特徴があるかなと思いますね。珍しさがあっていいと思います。『この方、こういう演技するんだー』みたいな面白みがあって。」
水戸「あと、実は結構動きが多い脚本・・・というか演出なので、動きの練習が楽しいことになっていますね。」
竹内「みんなで腰とか足とかを痛めながらね。」
水戸「この前はりなさん(岩崎)がポーズをとって、みんなでそのポーズをまねするっていうのをやりましたね。」
岩崎「シュールでしたね(笑)」
水戸「まあ、そんな稽古場です」

 ―(近)なるほど。では最後に皆さん一人ずつ、このブログを読んでくださっている方にお願いします。
水戸「そうですねー。世間で今、新型コロナウイルスの話がやばいじゃないですか。自粛とか禁止とか、いろいろな集まりがいろいろ言われているんですけど…まあ(公演が)どうなるかにかかわらず全力で稽古に励んで本番を迎える心づもりではあるので、是非とも皆さんに演技を届けられたらいいなと思います。まあさっきからいっているんですけど、今回の公演はA、B、Cの脚本それぞれにつながりがたくさんあるので、全部見に来てほしいですね。なので…待っています!!」
岩崎「本当にどの脚本の順番で見るかとかどの脚本をいつ見るかによって全体の見え方が変わってくるし捉え方・感じ方も変わってくる面白い本だと思っています。で、どうなるかはわかりませんけど、どうにか公演をやるつもりで稽古しているので是非、皆さんの目に触れる機会があればなと思います。一応今回『卒業公演』っていう名目もあって、今回で卒業・引退される方もいらっしゃるので、先輩方の最後の公演だっていう面でも見ていただきたいなと思います!じゃあ最後は演出!!」
竹内「みなさん、命をお大事になさってください…。演出からは以上です。」

 ―(近)はい、ではこれで以上になります。皆さんありがとうございました。
一同「「「ありがとうございました。」」」

    2020/03/20(金) 21:23 第30回公演 PERMALINK COM(0)
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