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稽古前。机の上に消毒液を置き、その机を囲みつつ、概念としての2m間隔に座りながら。。

参加メンバー:竹内周平(脚本・演出)、辻桃佳(ベガ役)、塚本和毅(瀬戸役)、
         近藤実里(古川役)、飯島悠貴(清水(社長)役)、岩崎莉奈(インタビュアー)

 ―はい、じゃあ脚本Cの対談を始めます。では自己紹介をお願いします!
辻「ベガ役の辻桃佳です。よろしくお願いします。」
塚本「瀬戸役の塚本です。よろしくお願いします。」
近藤「古川役の近藤実里です。よろしくお願いします。」
飯島「清水役の飯島悠貴です。よろしくお願いします。」
塚本「社長ね(笑)」
竹内「演出でーす。」
塚本「竹内さんでーす。」

 ―ありがとうございます。早速、演者から見てC脚本がどんな台本かを教えてください。
辻「なんか、わちゃわちゃしているね(笑)脚本Aとか脚本Bとかから続けてみるとそれぞれに変わった見どころがある脚本かな?って思います。」
塚本「脚本Cだけで見るとしがない男の成長の話だと思うのですが、脚本A・Bと一緒に見てもらって、真価が発揮されるものなんじゃないかと思うので、一緒に見てください。真面目だ!!!!」
近藤「そのままで見てももちろん話はわかると思うんですけど、できたら多分A・Bとみていただけると、それぞれ違う視点の発見があると思うので!あと、キャラクターがそれぞれ魅力的なのでぜひそれにも注目していただければなと思います!」
飯島「脚本Cはですね、老若男女誰もが感情移入できるキャラクターが勢ぞろいしているんでね、どの視点から見ても物語が楽しめるっていう工夫がされています。素晴らしい脚本ですね。脚本家さんには頭が上がりません。」
竹内「(むせる)」
一同「「「(笑)」」」

 ―では次に稽古場の雰囲気について聞いていきたいと思います。
辻「まあ脚本Aよりはちゃんとやっているんじゃないかなと思います(笑)」
近藤「なんか、結構役者の学年差があるので、1~4年生までいるので、楽しく和気あいあいと…みたいな。まあ、ふざけつつ真面目にやりつつまっとうな稽古場な気がします。」
辻「まっとうだね」
塚本「あとはね…暗記が大変ですね…」
辻「大変ですね(笑)本当に大変。」
飯島「俺、ちょっと覚えよう(おもむろにスマホを開く)」
辻「(笑)」
塚本「社長の演技、毎回変わるので、やっていて面白いですよ。本当にね、いつも視界の340度くらいで見て、じまさん(飯島)の日替わり社長を感じている。」
辻「いつも違うことやられると笑っちゃうんだよな。」
飯島「耐えなきゃダメだよ」
竹内「だから、じまさん(飯島)を見て笑ったらだめっていう劇です」

 ―楽しそうな稽古場ですね(笑)、ではここで、皆さんが演じているキャラクターのことについて聞いていきたいと思います。
辻「ベガはロボットで…結構強引に巻き込んでいくようなキャラかなと思います。今まであった会社の雰囲気とか空気感を壊しに行っています(笑)脚本Bから見たらベガのことがよくわかると思います。」
塚本「脚本Cだけ見たら普通に天使みたいに見るからね。一瞬舞い降りて消える感じ。」
辻「ベガは自分とはかなり違くて…。私はあんなにぐいぐい行くタイプじゃないから。あと、元気な女の子本当に難しい…。でも精いっぱい頑張っています。22歳。」
飯島「22歳(笑)」
竹内「まあ、辻ちゃんはなんでもできるからね。」
辻「(溜息)」
一同「「「(笑)」」」
塚本「瀬戸君は…脚本Cの方の瀬戸君は本当に自己肯定感が低い(笑)自分とはね、そこが違いますね。僕、自己肯定感めちゃくちゃ高いので。」
辻「(笑)」
竹内「すごくうらやましいです」
近藤「本当に」
塚本「ただあの、最近舞台ではダンスみたいなことばかりしていて、役としては久しぶりにちゃんと会話していますね。話の節々から『こいつ自己肯定感低いんだな』って感じて…。こんなに『・・・。』と『あの』と『すみません』を多用するあたり、本当に職場で追い詰められているんだなって感じます。脚本Aと脚本Cのその間の成長があるのか…ないのか(笑)」
竹内「脚本Aからは8年くらい経っていますよね。」
塚本「結構経っているんだけど…ね。むしろ高校時代よりも追い詰められている気がする。そこを頑張りつつ瀬戸君を演じたいと思います。皆さんは瀬戸をどう思います??」
近藤「幸せになってほしいなって思います」
飯島「幸せになれよ!」
辻「瀬戸さん、幸せになってほしい…」
飯島「末永くお幸せに!」
竹内「よろしくお願いします。幸せになってください。瀬戸君が幸せになってくれないと竹内が報われないので」
塚本「そうですね…じゃあ何とかして…古川さんと結婚したいと思います。」
近藤「なんで?話が変わってきたなー」
塚本「だんだん古川さんの意図を理解してきた瀬戸君が結婚するストーリーを書いていただいて…」
竹内「スピンオフ多すぎるんだよなー」
近藤「そんなものはない」
 ―ということで古川さんは?
近藤「古川さん実はですね、瀬戸君の上司で職場の部長なんですけど…。私、1年生なんですよ!貫禄って何だろうって思いながら日々稽古しています。古川さんは割と快活な人なので演じやすいのですが…。いい人なので『この人、いい上司だな』って見てくれる人が思ってくれるような人になるといいなと思いながら演じています。」
塚本「瀬戸君的には…ちょっと怖いな…(小声で)チョット、コワイナ…自己肯定感低いので…ちょっと怖いな…」
辻「でも、瀬戸さんと古川さんはいいコンビだと思いますよ」
竹内「凸凹コンビみたいな」
塚本「本当に凸凹だと思う。」
 ―では社長はどうでしょうか
飯島「えっとねー千葉県の理工大学を卒業して…中小企業から初めて、大企業には入らなかったんですよね。そしたらロボット工学、空前の2000年代の宇宙開発ブームにあおられて転職を果たしまして、そこで初めて大企業の方で某宇宙開発機構さんとの連携を取りながら開発を進めていく中で、ちょっと転機が訪れまして…ちょっと違う人格が乗り移って、そこで運命が変わり、物語に組み込んできたわけなんですけど…」
辻「勝手に作った設定(笑)」
飯島「まあそもそもベガが会社に入ってきたのは社長の差し金なのでね、そこは一体社長の思惑とはいかにっていうのがこの脚本での社長の面白い立ち位置にきますね。キャラクターとしては社長で、今回は社長室が用意されているんですよ。だから基本は出捌けをせずに社長室で遊ばしていただいております。『みんなの体操』をやったりパターゴルフしたり壁打ちキャッチボールをしたり…それでうっかり窓を割っちゃって事務のお姉さんを呼んだりしていますね。」
近藤「社長はアドリブが効いていて、とても味のあるいいキャラだと思います。」
飯島「私としてはまともな役をやるのがすごく久々なので…」
塚本「語弊あるけどね。俺は社長をまともだとは思っていないけどね。」
飯島「当社比、まともですよ?まあそんな社長の活躍をお楽しみください。」
 ―ありがとうございます。では、他のキャラクターの説明をお願いします!じゃあ、三井さんの説明を!
近藤「ほのかさん(長尾)が演じている、この会社の取引先の人の三井さんっていうエンジニアさんで仕事ができるかわいいお姉さんがいます。」
塚本「ほのかりん(長尾)うまいよねー」
竹内「絶妙に周りを邪魔しない立ち回りがね、普通に役者としてうまい。」
近藤「で、あとは…真希ちゃん。」
塚本「真希ちゃんはもう『いらっしゃいませー』の人ですから。」
飯島「せーーい(某ラーメン屋さん風に)」
近藤「瀬戸君がよく行く飲み屋の店員の真希ちゃんっていうキャラがいまして、面倒見のよさそうな真希ちゃんを1年生のもかちゃん(下原)が演じています。」
辻「快活なキャラだよね。」
塚本「いやー真希ちゃんは怖くない。(瀬戸的に)唯一の癒し。結婚相手候補。」
近藤「ちなみにワンチャンあるシーンはないですねー。一切ないですね。」
竹内「別に二次創作は作り放題ですよ。」
塚本「俺(瀬戸)と真希ちゃんもそうですし、俺(瀬戸)と三井さんもそうですし…」
 ―瀬戸の結婚相手は誰だっ!!って(笑)
飯島「この脚本ギャルゲーだったの?」
一同「「「(笑)」」」
塚本「キャラクターはそんなもんじゃないですか?瀬戸を取り巻く色んな人って感じで」
近藤「そうですね。瀬戸君と楽しい仲間たちみたいな。」
竹内「まあ今日のインタビュー、会社の人たち全員そろっているし。」
近藤「確かに。」
飯島「こんな感じの会社です。」

 ―じゃあせっかく会社の人の役者さんがそろっているので会社の話もしていきますか。
竹内「どういう会社なんですか?」
近藤「ロケットの第1エンジンを作っている会社なんですけど、専門用語がちょいちょい出てきまして…まあ言いづらい。まあ噛む。」
―例えばどんな?
近藤「出力…保守作業…」
竹内「保守作業は普通に言うだろ。」
塚本「あとは何があったっけ…?『もつ煮込み』?」
竹内「もつ煮込みは専門用語だなー」
近藤「まあ滑舌を頑張りつつやっております。あとは、人数少なめ、アットホームな職場です。」
辻「ブラック企業みたい(笑)」
塚本「でもね、定時で帰らされるから。」
近藤「ホワイト企業です。」

 ―そうしたら、何か役者間で質問したいこととか気になることがあったらこの機会にぜひ!!
塚本「一つ気になっているのは、俺と辻さん(瀬戸役とベガ役としての)コンビはどうかってこと。」
近藤「かわいい(即答)」
辻「(笑)」
飯島「なんか、カチッとしているよね。思ったより。最初、異色のコンビって感じがしたけれど。なんか、瀬戸とベガの二人にはね、愛嬌がある」
塚本「ベガね、愛嬌ありますよね。…俺も愛嬌あるの?」
飯島「うん。…俺も愛嬌のある演技、目指さないとな」
辻「愛嬌あると思うよ。」
近藤「なんか、どのキャラクターもその役者のベースがいい感じに出ていて。『脚本をそのまま読みましたー』って感じじゃなくて、その人が演じるからこその魅力があって、面白いと思います。」

 -他には何かありますか?
塚本「どうですか?稽古やりやすいですか?」
竹内「稽古はやりやすさしかない」
辻「おーよかったー」
竹内「思ったよりね、みんな役にハマって動いてくれているから、どう演出をつければいいんだろうって今なっている。毎シーン毎シーン、求めたものを最初っからやってくれるから。」
塚本「竹内さん、求めているものわかりやすいからな。」
辻「そう、だからやりやすい。」
竹内「そんなに複雑なものを求めていないからね。なるべく自然体なものを作りたいっていうのはずっとあって。ダンスみたいな虚構性のあるものも面白くて好きなんだけど、僕は割と身近なところの世界をちょっと切り取って、ちょっとしたことが起こって、終わって、こうだったね、って終わるくらいの話が好きなんだなぁ。」
塚本「最後『裸の大将』みたいになったけどね。」
一同「「「(笑)」」」

 ―ということで、いろいろ話していただいたので、最後にこのブログを読んでくださった方に何かコメントをお願いします。
辻「脚本Aからの脚本C、脚本Bからの脚本Cを見ていただくと、より各キャラクターの背景などがよく分かって一番最後のシーンがよりいい感じに見えると思うので、ぜひ3本とも見ていただければと思います。」
塚本「僕自身、今後舞台に出る機会もあまりないと思うし、卒業する皆さんをはじめ、これで見納めって人もいて、そういった意味でみんなで全力でやっているので、そこらへん受け取っていただければと思います。」
近藤「私自身、古川さんは今までやったことない感じのキャラなので模索しつつ、先輩たちに引っ張られながら頑張っております。どの脚本もめっちゃ面白いなと思うので、マジで全部見ていただきたいです。1~4年生で細かいところまでこだわって頑張ってきているので是非とも注目してください。」
飯島「あのね…今コロナウイルスで騒がれている中で、東京ディズニーリゾートの方も3月15日まで休園となっております。私の今の最大の不安はなきがおの公演よりも、3月25日に終わってしまう『ファンタズミック!』が見れるのか見れないのかっていうことなんですね。何とか3月25日の18時までの復帰、そして最後の『ファンタズミック!』の公演が行われますようにと祈りをするばかりの人生でございます。」
(※東京ディズニーリゾートの休園期間が延長されることが決まりました)
塚本「じまさん(飯島)でそれでいいの?」
近藤「4年生ですよ(ボソッ)」
一同「「「(笑)」」」
飯島「じゃあこれを見ている下級生の皆さんに一言言うんですけど…あの…単位は大事。私たちの公演はですね『2016年度生劇団なきがお卒業公演』と銘打っておりますが、それは2016年度生に卒業できない人が複数人いるからです。」
辻「いやー…。本当にね…」
飯島「ぜひみなさん、下級生の皆さんはしっかり4年で卒業していただいて、華々しく皆さんから追い出される形で公演を打てるようにと祈りを申し上げます。」
竹内「そしたら最後に。これで我々は劇団なきがおを卒業してしまうので、最後まで駆け抜けていきます。頑張ります。…多くは語らんよ。頑張ります。」
飯島「…多く語っちゃいけないんだよね、状況的に。」
辻「(笑)」

 ―ということで、脚本Cの対談を終わります!ありがとうございました!
一同「「「ありがとうございました!(拍手)」」」

    2020/03/20(金) 21:27 第30回公演 PERMALINK COM(0)
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