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【参加メンバー】(表記名:役者名(「グループ名」役名))
ぽん:椪本舗ぽん(「あの日の恋」セナ役)
伊月:伊月紡(「あの日の嘘」セナ役)
はる:はる(「あの日の罪」セナ役)
椿:椿(司会・進行)

※盛大にネタバレ事項を含みます。本編視聴後の閲覧をお勧めいたします。
※本対談は一部、セナ役を演じた役者たちの妄想と趣味が爆発した場面がございます。
 あらかじめご了承ください。

Q.自分が演じた〈セナ〉はどういう役でしょうか?
  自分との共通点はどこですか?


ぽん:「あの日の恋」セナ役のぽんです。すでに物語冒頭部分の時点で「他の人とは違うな」っていうのがあるんだけど、自分は完全にセナくんはとにかくかわいい後輩になろうって思って。とにかく明るくて楽しい「ちょっと軽めに見える後輩」っていうのを意識して演じていました。
椿:なるほど。伝わりましたよ。すごく。
ぽん:で、これちょっと裏設定だからあまり…だけど、俺の中では完全にセナくんはワタヌキ先輩のことを好きだと思っていて…だけど「どうせ先輩同士(ワタヌキとミナト)でくっつくんだろ?」っていう風に思っているから、おちゃらけて「馬鹿だな、お前(笑)」って言われて頭撫でられるのを、切なくもうれしいみたいな。だから、頭撫でられに行くように頑張った(笑)
はる:すごい裏設定を…(笑)
ぽん:だから、最初は明るめにやって、あとの1人語りのところはこの隠している部分をさらけ出すぞ!みたいなつもりでやったつもり。そしたら、他2人がめっちゃ格好良くてなんかちょっとアレ?ってなりました!!
一同:(笑)
ぽん:自分との共通点は…絶対、セナくんは演技とか嘘とかうまいだろうなって思って「嘘をつくのに抵抗がない」っていうところでは…いや、嘘をつくのに抵抗はあるのかもしれないけど「嘘をつく人」っていうところでは似ているのかなって思った!
伊月:じゃあ次は僕かな?「あの日の嘘」のセナの伊月紡です。
僕は、取り敢えずセナは〈後輩〉。でも『後輩み』よりも『文芸部み』を優先させた節はある。で、僕のセナも矢印はワタヌキに向けた!けど結局ワタヌキはミナトが好きなんだろうなっていうのもあって[先輩2人の作り出す空間に入っていけない唯一の後輩]っていうところを出そうとしました。
椿:なるほど。
伊月:何となく話的に文芸部の主な部員はこの3人しかいなく、そうなったときに『自分は文芸部の部員の1人ではあるけれども、先輩2人の仲には入っていけない』『先輩2人は先に卒業しちゃって自分だけ残される』っていう風に2人との壁を勝手に抱えているのかな?って。だから、先輩たちの前では明るく振舞おうとはするけど[The後輩]ではなくて、ちょっと陰りを出した。でも1人になるともっと影は出る感じ。
一同:(笑)
伊月:自分との共通点は…人の前で見せている自分と1人の時の自分で結構違うし、僕は一人でいるときは圧倒的に心が暗くなるので、そういう意味で[人前では1人の時よりちょっと明るく振舞っているんだよ?]っていうところは似ているのかな?って思った!
椿:なるほど…次ははるさん。
はる:「あの日の罪」のセナのはるです。他のお二方の話を聞いていて、全然違うなって思って。私は逆に明るい担当がミナトだったから、どっちかというと[後輩っぽくない後輩]を出そうとしてたかな?でも、2人と同じように好意の対象はミナトの方にしないで絶対にワタヌキの方に向かせるようにはしてた。だから一番困ったのが、ミナトとセナの2人のシーンあるじゃないですか?あそこの第一声の「ミナト先輩。」がすごい困ってた。
椿:そっか、矢印がミナトに向いていないから…
はる:そう!あんまりミナトに矢印が向いていないから「ミナト先輩。」って言ったときに「ちょっと告白するんじゃないか、こいつ?」みを帯びさせちゃだめだと思って。それと、そのあとの「ワタヌキ先輩が、ミナト先輩に書いた手紙です。」って言うのを…なんだろう、[その2人の間には入っていけなかったんだな]っていう感じでちょっと悔しそうに言おうとしていたのかもしれない。演出に『そこで切り替えて』って言われたのもあると思うけど…
椿:じゃあセナとはるさんの共通点とか相違点とかはありますか?
はる:あんまり感情を外に出しにくいというか…それこそ伊月さんが言ったように1枚、壁を引いているのかな?っていうところは似ているのかなって思いますね。
ぽん:壁の作り方が俺だけ少し違かったのかな?俺はどっちかというと、笑顔の仮面をかぶって…っていう方の壁の作り方だったから…
はる:多分そうだと思います!

Q.他の人が演じたセナを聞いた感想はいかがですか?

伊月:まず、全然違うなと。みんなセナなんだけど…違うっていうか。違うセナがいた。
はる:単純にぽんさんのセナが可愛かったなと。
椿:わかるー!満場一致じゃないかな?これ。
ぽん:だって久しぶり…っていうか初めて後輩役やったからさー!後輩後輩しちゃうよ!!!だから逆に2人が格好良すぎて…。俺はセナくんの役を作るときにさ[クール]っていうところが全く出てこなかったのよ。でも2人はその辺がすごい出ていて『捉え方が全然違う!』ってなった。
椿:確かに…ぽんさんのセナは明らかに1人だけテンションが陽のものですもんね。
ぽん:本来は陰なんだけど、誰とでも仲良くはできる…みたいな。
はる:ちなみに、伊月さんって性別どっちでやっていました?
伊月:僕は…一応男でやろうとはしたけど…なんかそこまで性別にはこだわらなかった。一応最初は男でやっていたけどなんかもう途中から『性別にこだわらなくてもいいかな?』って思って…。[セナ]っていう1人の人間でいいのかな?って。今回、衣装とか見た目とかのいわゆる視覚情報がないからこそそういうこともできるのかなって。はるさんはどっちでやった?
はる:私は演出に[男の子]って言われたので男の子でやりました。
伊月:これ、ぽんさんには前言ったような気もするけどさ、セナのメンバーを見たときに『(性別)どっち?』ってならなかった?
一同:(笑)
ぽん:ここ3人、割とどっちでもいけちゃうから!でも、俺以外の2人が男子役のできる女子だったからさ、なんか『これは多分少年っぽさが必要なのかな?』って思って俺はやっていた。
はる:あーなるほど!
ぽん:俺は、チームによって性別を変えるっていう方向性もなくはないかなって思って。で、この3人の中では明らかに俺は男で、多分[女子の後輩が男子の先輩を好きになる]っていう構図と違って[後輩男子が先輩男子に…]っていう構図はなかなか気づかれにくいものだから恋愛要素を強めにするってことは意識した。
椿:なるほど。感情の持っていく方向が、みなさんワタヌキなんですね。個人的にはかなり意外でした。
はる:なんかミナトの方に行っちゃうと、お話が成立しないんじゃないかなって思ったのはある。なんか、ミナトに寄り添う役はもうすでに[マイ]って役がいて、唯一[傍観者]的な立ち位置になっているセナは感情をどこに向けたらいいんだって考えたときに、ミナトだとあまりにもそっちに手厚くなっちゃっていて。セナはワタヌキの方に矢印を向けないと、それこそ自分の一人語りのところは成立しなくなっちゃうんじゃないかって…
ぽん:僕はあれかな?ミナトの1人語りのところで、ワタヌキの死をミナトが知ったときに『彼にだけは伝えなくちゃと思ってセナくんに電話しました』って言ってくれたから、ミナトはセナからワタヌキに向いていた矢印には気がついていたのかな?って。
椿:なるほど。『彼にだけは』ですもんね。
はる:確かにそこは疑問だったんですよね。なんで『彼にだけは』なのかな?って。
伊月:僕は最初はミナトに矢印が向いているのかな?って思っていたけど、それだとなんか読んでいて引っかかるポイントがあって。それで試しにワタヌキに矢印が向いている想定で演じたら結構しっくりくる場面が多くて。そこからワタヌキ矢印にしたかな?
椿:なるほどね…その視点はやっている方々だからこそ見える視点だなと思いますね。
ぽん:役者目線よ。

Q.セナがミナトに手紙を渡すまでにかなりの時間を要しているのはなんでだと思いますか?

伊月:ここに関してはもうオタクの妄想みたいになりますけど…
最初は手紙を見つけても渡したくないと思う。ワタヌキからミナトへの告白の手紙を隠し持っておけば[ワタヌキはミナトのことが好き]っていう事実を隠すことだってできるしなかったことにもできる。勝手に捨ててしまえば「ワタヌキ先輩がミナト先輩を好きでいたのは気のせい」って思いこむこともできる。でも手紙をミナトに渡してその内容をミナトも知ってしまったらもうそのワタヌキからミナトへの矢印は隠せない事実になってしまうなって思って。
椿:ほうほう…
伊月:最初は、好きな人が他の人を好きでいる事実を隠してしまおうって思うから隠そうとするんだけど、時が経つにつれて、今この状況でワタヌキの[告白したい]っていう望みをかなえられるのは手紙を持っている自分しかいないわけだから、その好きな人の願いをかなえてあげたいって思うのかな?だから渡せたのかな?
…っていうオタクの妄想です(笑)
はる:私は見つけるのに時間がかかっていたと思って。ワタヌキのことだから、ミナトの好きな本とかワタヌキの好きな本とかの間に挟んでいたんだと思っていたんですよ。だから見つけるのに1年くらい時間がたっちゃったんじゃないかな?って思って。で、見つけた後はあまりショックを受けずに、少しだけ『やっぱりあの2人の中には入れなかったんだ』って寂しくなるくらいで、多分そのあとすぐにミナトに連絡したのかな?って。
椿:待ち合わせ的な感じで出会いますもんね。あーなんかわかるな。
はる:で、セナもセナでちょうどワタヌキが死んだ時期くらいに『ワタヌキ先輩が亡くなった時期だから…』って言ってワタヌキが読んでいた本を取り出して読みそうだから。
椿:やる!!それやる!!
はる:だからそういうタイミングで見つけたんじゃないかな?って。
椿:なるほど、納得しました。…確かにやるな。奴はやるな。ぽんさんはどうですか?
ぽん:俺の中ではこの手紙は絶大な威力を持っていて、セナにとって。
今まで何となく先輩2人はくっつくんだろうなって感じで思っていたけど、それが実物として真実として事実として突き付けられてしまったって言うのはあると思うし、ワタヌキが最後に残した手紙の相手がミナトだったんだなって言うのがセナにとってはものすごく苦しくて。
伊月:あぁぁ…
ぽん:今まではただの[1かわいい後輩]でやっていたけど結局本当にそれだけだったんだなって意味でこの手紙はすごい苦しくて。ミナト側もあまり部活に来なくなっちゃったから、そもそも手紙を渡しに行くって言うことがそもそもめちゃくちゃに苦しいことだったのよ。わざわざミナトにこの現物を与えに行くっていう行為がめちゃくちゃ苦しくて。でも、もう卒業しちゃうじゃん。この段階で。だから会う機会はこれで最後だなってことできっちりここで今までの諦めをきちんとつけた状態でミナトに会いに行かなきゃなって思ってここで渡しに行った。
はる:ぽんさんのセナ的には手紙の内容は読みました?
ぽん:読みました。読んだっていうか[ミナト様]の段階で『あっ…そういうことか。』ってなった。全部読んだかは知らん!読んでいても頭には入っていないと思う。
伊月:はるさんのセナは?
はる:私は読んでいないと思います。伊月さんは?
伊月:読んだだろうな…と。[ミナト様]で一回閉じていると思う。一回閉じて家に持ち帰ってから読んで泣いていると思う。
椿:手紙に関してはお気づきの方もいらっしゃると思いますが「あの日の嘘」だけ少し内容が違うので、その違いもお楽しみいただければと思います。

Q.ワタヌキ、ミナトが事実上引退した後の文芸部をこのセナくんはどうしていったと思いますか?

伊月:僕は、自分の代で廃部にしたと思う。だから、ミナトとの最後の会話のところで「引継ぎしなくてごめんね」って言われたときに「全然大丈夫ですよ」って言うけど、それはどうにかなったからではなく引き継がなくても僕が引退すれば終わりなのでっていう意味で言ったのかな?って思っていた。でも、自分がいるうちはワタヌキ先輩とミナト先輩のいた文芸部の形を残したかったから2人の引退をもって廃部にするんじゃなくて、自分が卒業するタイミングで消すのかな?って。…以上、オタクの妄想でした!!
ぽん:じゃあオタクの妄想 その2 行きますねー(笑)
椿:どうぞー(笑)
ぽん:この手紙を渡すまでの1年間は「いつかミナトとワタヌキが帰ってきてくれるんじゃないか」って信じて毎日部室にはいたと思うんだよ。もう毎日2人の帰りを待っていて、2人はいずれ帰ってくるって信じていると思って。だから1個下の後輩はいない状態で部活をやっていて、今ここでミナトに手紙を渡して、いったん自分の、先輩たちとの[戻ってこない]って言う諦めはここで付けたと思って。でも、場所を守りたいっていう思いはあると思って、ここから新歓活動を頑張ると思う。これが終わってもう少し待ってから前を向くと思う!!
椿:なるほどね…ちなみにはるさんはどうですか?
はる:多分、また下の代にミナトとワタヌキみたいなのが入ってくるのかな?って。今度は上の立場からその子たちをみるのかな?って特に場所を守るために…とかは気にせずにやっていくのかな?って思いますね。
椿:…いや楽しいな。思った以上に楽しいな。
ぽん:ここの3人、周りに対しての熱量が違うから、なおのこと。
はる:あと、3人ともオタクなので(笑)妄想力強いので(笑)
一同:(笑)
伊月:『セナ役の意見!』じゃなくて『セナの役を演じたオタクの私の意見!』だからね(笑)
ぽん:セナ役をやっていたぽんを一番近くで見ていたぽん!
はる:そんな感じです!そんな感じです!
伊月:わかる。だってもっとオタク話でいったら、そもそも手紙見つけたのも部活を片付けるときに備品整理しているときにさ、ほら、もう1人だからさ、片づけを進めながら部活動をするわけよ。蔵書整理するわけじゃん。そういうのをやっているときに『あぁ、この本、ワタヌキ先輩が好きだったな…あれ?(手紙を見つける)』っていう…。で、『あれ?これは?(開く)』→[ミナト様へ]でパタッと閉じてって思っていた。
ぽん:あぁぁぁ…
椿:オタクが悶えてしまう。
はる:セナくんだけで本を書けますよね。もう。

Q.セナにとってワタヌキはどんな人だったと思いますか?

はる:私はワタヌキは憧れの先輩というか、そんなにLoveよりではないけどLikeよりは強い感情なのかな?っていう感じですかね。
椿:恋愛対象として好きって言うよりは単純に1人の人間としてすげえなって感じですかね?
はる:そんな感じ!…なんだけど、いざ失ってみると辛くなるから「あれ…?」って感じ。私はそういうのが好きだから…(笑)
ぽん:もうこれただの性癖暴露大会じゃん!!
はる:思いました、思いました(笑)
伊月:言っちゃったー(笑)
ぽん:俺としては、セナくんは本人は自覚はないけど、めちゃくちゃワタヌキのことは恋愛対象的に好きだと思う。本人の自覚としては『まあちょっと好きかな?』ってくらいだと思うけど、実際はめちゃくちゃ好きだと思う。で、ただワタヌキの方からのセナくんは確実に先輩と後輩で[先輩としての愛情を注いでもらっている]っていう状態で。だったら[自分も先輩として好きなんだ]っていう方に無理やり自分の感情を押し込もうとしている。
椿:なるほどね。
はる:ぽんさんの性癖はそんな感じなんですね。
ぽん:やめろ!!(笑)…まあだから恋愛感情は返していただけないけど、先輩としてならいいでしょ?ってことで頑張って押し込めて…って感じなのかな?ワタヌキを失って先輩と後輩っていう枠がなくなっちゃったからもうガッて苦しい方向に流れちゃったのかな?って。
はる:それ聞いたうえで1人語りを聞いてみたいですね。
伊月:ね!このみんなの性癖を聞いたうえで1人の語りを聞きたい(笑)
はる:そう、その上で聞いて『あぁーやってるなー』ってしたい!
ぽん:やめろ!!(笑)いいだろ!自分の観たいものをやっていても!!
一同:(笑)
伊月:じゃあ話すと、感情としては割とLoveなんだと思う。ただ憧れだと思い込もうとしてそう。
セナ的にはワタヌキとミナトがくっついて自分はその世界のモブって思っていそうだから…
だから二次創作だけど、もし万が一、ワタヌキから告白された場合に僕の演じたセナは断ると思うんだよね。そういうタイプだと思う。『自分はワタヌキ先輩とくっつくようなことはあってはならない』って思いそう。
はる:あぁ…なるほど…
伊月:もしそうなった場合に多分すごく悩むだろうしすごく病むだろうし、文芸部なんだったらそれだけで1本書けそうな気がするけど…でも、断るかな?って思った。『自分はワタヌキ先輩の隣にいてはいけない』って。『ワタヌキ先輩の隣にいるべきなのはミナト先輩だ』って思っていると思うから…。Loveの感情を抱えてはいるけど、Likeとか憧れとかって思いこむようにしているだろうし、告白されても断っちゃうんだろうなってちょっと思っている。
はる:え?ぽんさんのセナは告白されたらどうしますか?
ぽん:いや、俺は多分関わっているときはずっとワンチャン狙っているとは思ってるから…
一同:(笑)
ぽん:ワンチャン狙っているって言い方が良くないけど(笑)なんだろう…『先輩からの愛情が恋愛感情だったらいいのに』とは常に思っていると思うから、言われたらそのままほだされちゃいそう(笑)
はる:なんかぽんさんのセナ、ワタヌキと部室で二人っきりになったらすごくそわそわしそうなセナですね(笑)
ぽん:だから部活行くときに『まだワンチャンワタヌキ先輩1人かも!!』って思いながら行っていそう(笑)
伊月:かわいい…
はる:私のセナの場合、多分『一回考えさせてください』って言ってしばらく返事をしないと思う。
伊月:これはきっと、自分の中のセナ像もあるし自分の性癖もあるんだろうけど、それとは別に各グループのワタヌキの影響もあるよね。
はる:ある!「あの日の罪」で言うと、椿くんのワタヌキは結構イケメンなんですよ。
椿:そうですよね。多分美形ですよね、彼ね。
はる: そう。だから知らない間に何人かたぶらかしていると思うんだよね。
椿:わかるーーやってそう(笑)
伊月:なんだかんだバレンタインのチョコもらってそう。
はる:いっぱいもらってきて部室に広げて「みんな食べて」ってやるパターンだと思う。
伊月:やりそう!!「みんなで食べよう!」とか言って広げてくれそう。
椿:やる!
ぽん:で、セナが怒りに任せて食べてそう。
一同:(笑)
はる:私のセナの場合は「いらない」って言って「甘いもの苦手なんで」って言って断りそう。
ぽん:はるさんのセナは言いそう。
椿:そのオフショットを誰か作ってくれ!!
ぽん:俺のセナは「こんなもの作りやがって!!」って言ってそう。「僕だって用意してきて渡せないのに!!」って。
椿:かわいい…!渡せないんですね!
ぽん:渡せない、この子は。
伊月:泣きながら家で食べるパターンでしょ?それは捨てるか。
ぽん:それか、この子も「みんなで食べましょ!」って言って本命をみんなで食べることになりそう。で、ミナト先輩が食べるのを見て複雑な気持ちになるっていう…
伊月:ちなみに僕のセナだったら「へぇ~モテているんですね~」とかちょっと馬鹿にするようなことを言って結局食べないかなって思う。で、みんなが食べている様子を見ているしそこに参加しているようには見せるけど、なんだかんだ食べないな。少なくとも手作りチョコは絶対に食べないと思う。
で、チョコを渡すか渡さないか論争で言えば、ワタヌキに匿名でチョコを渡してワタヌキが部室で広げたチョコの中に絶対ある。
椿:なるほどね。
伊月:でも絶対に言わない。で、食べるかどうかをチラチラ見るんだろうなって。
はる:あぁぁ…
椿:オタクが死んでいくよ…
ぽん:チョコの沼に沈んでいく…
椿:そうだよね、バレンタインを経験した後の春休みですもんね。うわぁ罪深い。
はる:だから「あの日の【罪】」なんだね、椿くんは!
椿:そうかもしれない(笑)

Q.セナにとってミナトはどんな人だったと思いますか?

はる:近ちゃんがやっていたっていうのもあるんだけど、すごい危なっかしいそそっかしい、おっちょこちょいのミナトっていう像があって。なんか先輩っぽくない先輩?だけど、おそらく[文芸部3人]じゃなくて[文芸部の2人と1人]みたいな。ちゃんと学年で分かれちゃっている原因がミナトだって思っちゃっているんじゃないかなって、セナくん的には。でもかといって、優しいしちょっと心配なところもあるからもどかしい部分もあって。
椿:複雑な関係ですね…いや、難しいですね…。
伊月:他のグループと比べて「あの日の嘘」のミナトはなんか大人っぽい気がするけど、なんか何考えているのかいまいちわからない感じ。独特の世界観を持っている気がするんだけど、そのミナトの世界感にワタヌキもついていこうとするから…ね。しかもワタヌキも先輩感がすごいから余計に[先輩2人]と[そこに加わった1人の後輩]って感じがすごくある。
はる:ああ…でもそうか…
椿:そう聞くと納得しちゃいますね。
ぽん:僕からミナトは…「あの日の恋」の文芸部内では、ミナトが若干天然でいじられキャラなのよ。その3人の中で「取り敢えず困ったらミナトに振っておけ!」みたいなノリがあって。だから最初の方の「じゃあミナト先輩からで」はそういう感じなんだけど。で、セナからしたらミナト先輩は恋敵なんだけど、自分の思いにミナト先輩は気を使っていることがわかるし、普通にいい人だから「もう少し恨ませてくれよ」って思ってそうだなって。
椿:うわぁぁなるほどね。
ぽん:で、その「恨ませてくれよ」っていうもやもやをちょっとした先輩いじりに込めていると思う。この子は嘘はつくけど感情は別のところで似た形で発散させる。
椿:うまいな…器用なセナなんですね。
伊月:ぽんさんのセナの心の声集を聞いてみたい。
はる:わかる(笑)録音とは別で副音声みたいな感じ。
椿:見てみたい。
ぽん:やめてーー
伊月:一番落差が過ごそう(笑)

Q.今回の公演は【朗読劇】という形式でしたが、実際にやってみてどうでしたか?

はる:なんか自分でやっていて、パソコンの前で必死に表情とか身体とか動かしているの、馬鹿だなーって。
椿:そんなこと…否定できない(笑)
はる:なんか誰も見ていないのに結構動いていたから。だから『はたから見たら変な人だな』って思いながらずっとやっていた。あと、台本みられる安心感ってすごいなーって。それが一番、安心要素だった。
椿:確かに。だいぶ形が違いますからね。
ぽん:…あのさ、ブログに書いちゃったんだけどさ、マジでね、年下役めちゃくちゃ楽しかった。
一同:(笑)
椿:ね、恵まれたスタイルのおかげでね?
ぽん:もう俺以外の全人類身長15cmくらい伸びてほしいんだけどさ。
椿:そんなにはいらないかな…?
伊月:僕は、動きの表現と声の表現だったら圧倒的に動きの表現の人間っていうのもあって難しかったなって。でもこの形だからこそできる表現もあって楽しかった。
…あと正直ね、正直さ、何人かは同意してくれると思うんだけどさ、3年のこの時期に公演って結構きついのよ!実習直前にいつもの形式の公演は結構きついし役者なんて多分無理なのよ!だからこの時期なのに公演に出られたのはオンラインだからこそなのかな?って。
はる:あと、これは大変だったことだけど、自由に稽古の出入りできちゃうから、なかなか集まれないのがちょっと大変だった…。
ぽん:うちのグループは騒音問題がすごくて。群馬の虫と寮の周りの蝉たちと家の周りの国道とか救急車とかパトカーとか…その辺はなかなかに大変だったからさ。
椿:確かに昨日「あの日の恋」の音声を編集する際に蝉の音がうるさかったらしくて…しかも『私の大切な人が死にました』ていう大事なセリフの時にずーっとセミがミーンミンミンミンミーンって鳴いているて、カ〇プロかな?って
はる:繰り返されちゃうから!!
ぽん:しかも「春休みのことでした」ミーンミンミンミンミーンって(笑)
椿:まあね、こういう大変なこともあるよっていうことで。

Q.ミナトから電話がかかってきて「わかりました」とだけ言って電話を切るのはなんででしょうか?

ぽん:実は少し考えていて…この電話の時にもうミナトが完全に崩れちゃっているじゃん。そのミナトからの電話を聞いたときに辺に冷静になっちゃったというか。いつものおちゃらけモードとは少し違うけど『自分は崩れてはいけない』『今ここで自分が悲しんではいけない』みたいな思いがあると思ったの。一番大事なのは2人の関係だし、自分はモブに徹しなきゃっていう思いがあったから。でもショックは隠しきれなかったから明るく振舞うこともできなかった。だから崩れることもできないけど明るく振舞うこともできなかったって言う中途半端に終わってしまったって言うか…で、ここで悲しむことが出来なかったから後々引きずるんだろうなって言うのがあって。
椿:セナくん良いキャラしているわ…お二方はありますか?
伊月:電話かかってきた瞬間は正直理解しきれていないのかな?って思った。ミナトからの「ワタヌキくんが死んだ」って電話を音としてしか捉えられていなくて、いまいちそれがどういうことは実感持てていないのかな?って思った。だから正直理解しきれていないまま学校に行って「なんかざわざわしているな…」って感じで、次の日も普通に文芸部に行って先輩たちが来るのを待っていたような気はする。しばらく普通に活動に行っていて徐々に「ワタヌキ先輩が死んだ」って言うことを実感し始めていって、1週間後くらいに実感をちゃんと持ててしまって1人部室で泣いていそう。
椿:うわぁ見えるわ…そのシーン…
はる:私の場合は「わかりました」って言った時点では多分分かっていない、理解していないパターンだと思う。で、本当に理解のできない状態で支離滅裂な情報を聞いて、何となく『ワタヌキ先輩、死んじゃったのかな』くらいで思って、で、その次の日学校に行ったら学校で周りの人が話していたり学校の文書があったり…で、私としては次の日部室の鍵を借りて部室に言った瞬間に泣き崩れると思う。
椿:うわぁぁいいな…なるほど。アニメが出来ますね。
ぽん:…俺のセナくん、泣けないんだよね。うまく笑顔になれないとかはあると思うけどこの1年間ずっと泣けないと思うの。で、手紙を渡して家に帰ってようやく初めて泣けると思うの。
一同:(拍手)
椿:満場一致でました!!
はる:おめでとうございます。
伊月:おめでとうございます。
ぽん:ようやくこれでセナくんが解放されたから、ようやく1人で立っていなくてもよくなったから。
はる:なんか、ぽんさんのセナくんは報われてほしいですよね。
伊月:わかる。幸せになってほしい。
はる:この後、近くで見ていて支えてくれる人が登場してほしい。

Q.結局この「嘘吐きの恋」ってどういうお話で誰のことを言っていたと思いますか?
ぽん:この「嘘吐きの恋」って言う題名自体はセナくんのことを言っているのかな?って思ったの。でもミナトもセナに気を使ったりしてワタヌキもうまく言えなかったりして…なんかセナだけのことを言っているわけじゃない。けど一番セナくんのことを象徴しているのかな?って。
椿:なるほど…
ぽん:でもセナくんから見たこの話って、断じてセナくんが主人公になってはいけない話で、この恋の物語は自分が主人公になってはいけない。主人公はワタヌキとして描かれていて、セナくん自信が最初に望んだ世界線って言うのがワタヌキとミナトが結ばれるって言う世界線で、自分が結ばれることは何も求めていないって言う世界線をセナくんが描いたからこうなっちゃったのかな?って思った。
伊月:僕は「恋」を何として捉えるかによって変わるとは思う。「恋」って言うとやっぱり恋愛感情に結び付きそうな感じだけど、言葉の意味の中には「いとおしいと思う」「大切に思う」みたいな意味もあって、そういう視点で言えばマイもミナトをいとおしく大切に思っている描写があるからマイもミナトに「恋」しているといえるし…だから「恋」をどう定義するかによって変わるのかな?とは思った。けど、このタイトルを聞いていわゆる意味通りに解釈するとセナの話なのかな?と思ってしまう。僕はセナ役でセナ視点に立ちやすい人間だからね。
椿:ほうほう…。
伊月:でもこの15分程度のお話を見ている限りは「嘘吐きの恋」は、ワタヌキかセナのことっていう解釈になりやすいんだとは思うけど、でも今回はこの掘り下げ方をしたからこうなっただけで、きっとみんな嘘をつく場面はあって、そういう意味ではみんなが「嘘吐きの恋」の主人公になるんだって思う。
椿:いいですね。なんか真理をついていると俺は思う…。はるさんはどうですか?
はる:一番最初に「嘘吐きの恋」って言う題名を見て内容を読み進めていったときに、どこまでがリレー小説なのかって思っちゃって、それがそもそも「嘘」なんじゃないかって思っちゃって。この物語自体が本当はワタヌキは死んでいないし、そういうことにしたリレー小説なのかな?って一番最初に思っていたんだけど、稽古の中で他の人の演技を聞いているとあまりにもリアルで。だからそうなってくると、誰が嘘ついているんだ?ってもはや人狼ゲームしている感覚に陥って…。「嘘吐きの恋」の「嘘吐き」は本編が嘘をついているんだと思った。
伊月:そういえばなんだけど、セナはこの物語に出てくる人の中で唯一葬式に参加していなくて唯一完全に伝聞でしか情報を知らないんだよね。この子だけワタヌキの死に関する視覚の情報がないからこそ、客観的に見てしまっている感じはあるのかな?って思った。
はる:一番、第三者目線ではあった気がする。
伊月:ホズミも傍観者側ではあるけど、ホズミの傍観とセナの傍観はちょっと違うというか…自ら話に入っていかずに傍観者であろうとしてその選択をしたホズミと、傍観者になるしかなかった、ならざるを得なかったのかもしれないセナって感じがした。セナ的には「自分の入っていい境地じゃない」っていう考えで傍観になったのかな?って。
はる:やっぱり[先輩]と[後輩]って言う関係は後々まで結構引きずりますよね。友達じゃなくて幼馴染でもなくてってなると。
伊月:それもきっと先輩が1人だったら変わったのかもね。1人か逆にもっといるか。
はる:そうなんですよ!!!
伊月:2人と自分1人だとどうしてもね…2人セットとぼっちみたいな。
はる:あと、同じ学年の人がもう一人いればまた変わってくるんじゃないかなと。
伊月:セットとぼっちな感じが余計に壁とか溝とかを生み出していたのかなとは思う。

Q.セナの「自分のつたない言葉で何かが届くとも思えなくて」の言葉をどう捉えましたか?

ぽん:俺の中でこの「つたない言葉で」って言うのは、本人の逃げかな?って。「自分には何か伝えられる能力がない」ってことにして逃げて、お別れを言いたくなかったのかな?だから葬式にも行けなかったのかな?って。周りに対してのバリアで「自分のつたない言葉では何も伝えることはできません」って壁を作っておいて、自分はお別れを言いに行くことはできないって言っておいて、実際は行きたくないって言う意思表示なのかな?って。
だから毎日部室で待っていたのかな?っていう。
伊月:何となくだけど、葬式の頃には[ワタヌキの死]を認知はしていると思うけど、まだ整理がつき切れていない状況だから[死を受け入れる]ってことにバリアを張って自衛していた節はあると思う。
しかもワタヌキ先輩もセナくんも文芸部ってことで文章を書く活動はしているはずで、僕のセナはきっとワタヌキ先輩の文章が好きで憧れていて、でもそこに多少劣等感も感じていて。そんな相手に、自分の心の整理もついていないのにちゃんとしたお別れの言葉は言ってはいけないなって思っているのかな?って。「ワタヌキ先輩に伝えられるような整った言葉は伝えられない」「そんな姿をさらすなら[まだ]行かない」「まだ死を受け入れない」って思うのかなとは感じた。
はる:「自分のつたない言葉で」ってあるので…。私のセナは本当はすごく葬式に行きたかったの。言ってちゃんとお礼をしようと考えて、葬式のある前日のギリギリまで文章を考えたりとかどういう風に伝えればいいかとか考えたと思うんですね。でも書いた文章を見返してみて「ありきたりだな」ってかんじちゃったのかなって思って。感謝とかを書いていて「あれ?これって本当に先輩に伝えたかったことなのかな?」って思って、それでストップしちゃって、結局自分の中で分からなくなっちゃったのかな?って思って。
伊月:みんなの解釈でのセナを映像で見たい。映像みたいな視覚情報アリの状態で各々のセナを見たい!
椿:すごく見たい。惜しかったな…でもきっとこの形だったからここまでできたんでしょうね。
伊月:まあそうよね。きっとこれもオンライン公演の良さだろうね。

Q.最後に見てくださった方にメッセージをお願いします。

伊月:せっかくだから最初に名乗ってから言いましょうか。
ぽん:じゃあ…「あの日の恋」役の…
一同:(笑)
椿:それは役じゃない!!
ぽん:ちょっと待って(笑)戸惑いすぎた(笑)
「あの日の恋」編、セナ役のぽんと申します。
今回対談してみて、本当に同じ役でも役者によって全然考え方が違っていて、セナに関しては周りの人の演じ方によっても左右されるのがすごく面白いなって思いました。今回の対談で言ったことはあくまで演じる際に意識したことで、感じ方は人それぞれです。みなさん、本編を聞いていただいた上にこんなコアな対談まで見ていただいて、本当にありがとうございました(笑)
伊月:「あの日の嘘」のセナ役、伊月紡と申します。
まずね、こんな状況ですよ!こんな状況下でも演劇をやろうとして、こんな状況だからこそ演劇をやろうとしてっていう、少なくとも熱意は込められています。その熱意を感じ取ってもらえたらと思います。
色々大変ですしこれから諸々の作業が大変ですし、そして何人か教育実習が迫っておりますけど(笑)それでも各々楽しんで、熱意をもってやっております。新入生も加わって、2020年度版の少し変わった劇団なきがおをお楽しみください。
はる:「あの日の罪」のセナを演じさせていただきました、はると申します。
やっぱりここでしゃべっている部分って言うのは役者の視点で見た、自分がちょっとセナくんを贔屓しながらも見たこの作品ですので、観てくださった方とはまた違った考えなのかなとは思います。もうね、こんな性癖暴露大会を最後まで見ていただき、本当にありがとうございます(笑)私もお二方のものを楽しみに見つつ、皆様もぜひもう一回見ていただければさらに楽しめるのかな?と思います。ありがとうございました!
椿:はい、ありがとうございました!
ということで、今回のキャスト対談 セナ編を終わらせていただきたいと思います。
皆様ありがとうございました!
一同:ありがとうございました!
    2020/08/31(月) 18:00 第32回公演 PERMALINK COM(0)
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