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【参加メンバー】(表記名:役者名(「グループ名」役名))
わっしょい:わっしょい(「あの日の恋」ホズミ役)
ああああ:ああああ(「あの日の嘘」ホズミ役)
だいら:山平遼太郎(「あの日の罪」ホズミ役)
椿:椿(司会・進行)

※本対談は盛大にネタバレ事項を含みます。本編視聴後の閲覧をお勧めいたします。
※あくまでここで話されている内容は役者個人の解釈です。ぜひ皆様の解釈で作品をお楽しみください。

Q.自分の演じたホズミとはどのような人物だったと思いますか?(共通点・相違点含め)

わっしょい:この話、登場人物5人いる中でトップクラスに本筋に関係のない役。
ああああ:それな。
わっしょい:っていうのもあってか…まあちょっとこの話、人が死ぬじゃないですか。
ああああ:それな。
わっしょい:さっきからなんだ「それな」って(笑)何の共感だよ(笑)
それで、身近な人が死んだら「悲しい」ってきっと人はなるんだろうけど、そこでうまく悲しめていないのがホズミなのかなって思います。
椿:なるほど…
わっしょい:なんか世間一般にはこう言われているみたいなやつに全部が全部賛同できるわけではないじゃないですか。僕も「世間一般はこうでしょ?」に対して「え?違くない?」ってなることがあるんですけど、そういうことを意識してやりました。
なんかまあこの作品全体で、台詞の数を数えると5つしかないんですよ。だからまじで情報が少なすぎるんだよ、こいつ(笑)
椿:少ないですね…
わっしょい:まあだから結構困るんだけど、登場人物のうち、ワタヌキ・ミナト・セナは文芸部でそことは対比…ていうと違うけど、まあなんか台詞のノリも軽いし、運動部なのかな?って思います。あとは、そこは僕自身がこういう軽いノリの運動系に所属したことがないので、想像でやりました(笑)
椿:なるほど(笑)なかなかね、情報量が少ないキャラなので難しいと思いますが…
じゃあ次は「あの日の嘘」のああああさんにお願いしたいと思います。
ああああ:わっしょいの言うとおりだよね。というかわっしょいとかね、あと1年生とかとも全然話せていないから、こういう機会で話せるのはありがたい限りだよね。
で、なんだっけ?そう。台詞が少なかったから…(笑)まあそれにも表れているように、全然[ワタヌキが死んだ]ってよりは[身近な人が死んだ]っていう感覚なのかな。それでホズミは本筋に関係ないというか、高校生であるということのナビゲーター的な役割なのかな?って思って。
椿:なるほど!
ああああ:で、自分との共通点としては、そういった儚さを高校生の儚さと同一視しているところがあって、年相応に弱っちい部分があることが自分と似ているなというのは感じましたな。相違点か。なかなかこの子はそこそこ仲良くしていたみたいだけど薄情なところは若干あるよね。まあ目を背けたい部分もあるのかな?とは思うけど。僕は決して薄情じゃないからそこは違うかなという風に感じたかな(笑)
椿:いい情報を聞きましたね。「薄情じゃない」と。
ああああ:薄情じゃない。音ゲーもしないし。
わっしょい:音ゲー(笑)
ああああ:そう、音ゲーね。俺、この夏休み音ゲーしようと思ったんだけど、ゲーセンって怖いじゃん。団体も場所も人も。なんかみんなバチバチバチ叩いているのに俺一人で言っても「あーあ」って。
わっしょい:[ああああ]が「あぁぁぁ」って(笑)
ああああ:名前とシンクロしたな(笑)僕は以上だ!
椿:それでは次に「あの日の罪」のだいらくんにお願いしたいと思います。
だいら:はい。ホズミはどっちかというとすげえ普通の人だと思います。なんか普通の高校生ってあんなもんだろと思うんですよ。まあ台詞5個しかないしつかみにくい部分はあるけど(笑)最初の「先生おもしろいな」みたいな会話も普通にするし、多少仲いい奴が死んだとしてもそいつが死んだことが悲しいんじゃなくて[友達]が死んで悲しいんだなと思って。でもちょっと冷めているんですよね。「高校生なんてそんなもんだろ」みたいな台詞が長台詞の最後の方にあることからもわかるように。なのでそこらへんがちょっと自分とつながるところで、やっぱどこか俯瞰的に見てしまう、冷めた目で見てしまうところがあるので、そこがホズミと似ている点でもあるかな?と思いました。
椿:なるほど…
だいら:あと、長台詞って誰かと会話して言っているんでもなければ表面に出るものでもないので、奥深くを観ればみんなあんな感じなのかなって思うところがあり…(笑)ちょっと斜めに見る癖があるので、ブログの文面も怖い感じになって自分であとで反省したんですけど(笑)
椿:俺、あの文章好きだよ!
わっしょい:俺の読んでみ、人生どうでもよくなるから。
だいら:わっしょいさんのとか、ちゃんとふわっとした明るい感じを書いてくださっていて。
椿:明るいか???あれ。
だいら:なんかいいじゃないですか!あれくらいが読んでいて「うんうん」ってなる感じじゃないですか。俺のは…まあ深くは言及しませんけど、読んでみて怖くなっちゃった。やっちゃったなってなったんですけど…そこがまあ共通点ですかね。で、相違点…俺も同じように音ゲーはしないし、ゲームセンターが嫌いっていう…うるせえところが嫌いなんですよね。ゲーセンって耳壊れるんじゃないかってくらい音うるさいじゃないですか。だからそういうところが違うところかな?と思います。
椿:ありがとうございます。こうやってより皆さんのことが知れるのが楽しいです。
わっしょい:まあこんな状況だからお客さんが僕たちを知る機会がないじゃないですか。だからこういうところで素を出していかないと…
ああああ:大事、大事。

Q.各チームの音声を聞いて抱いた感想を聞かせてください。

ああああ:わっしょいが楽しそうだった。
だいら:わかります!
わっしょい:まだね…(笑)でも、「あの日の恋」のチームは基本、通しで読む→雑談→通しで読む→雑談って感じの稽古だったんだけど、演出さんから「冒頭部分よかった」って言われたときにしていたのが雑談だったの。だから「ああ収録前に何か面白い話ないかな?」って思って。
椿:なるほど!
わっしょい:それで確か、春学期の授業で『ロミオとジュリエット』に触れる機会があったのね。
ああああ:イギリス文学概説だよな。大変だよな。あれな。
わっしょい:授業名ぼんぼん出したな(笑)それで、先行研究を調べなきゃいけないんだよね。
ああああ:面倒くせえな…
わっしょい:うるせえ(笑)それでいろんな『ロミオとジュリエット』を調べる中で「このロミオとジュリエット、頭おかしいな」って言うのがあって、その話を収録前にしました。だっておかしいよ『虫が演じるシェイクスピア』ってタイトルだけで頭のおかしさが伝わるでしょ!…だから俺のブログ、ああなったのか。
椿:(笑)そういうことだったのか。
わっしょい:それで「あの日の恋」の冒頭部分はあんな感じになったのかな?って。収録前にお話しして…
椿:「あの日の恋」は本当に「恋」っていうテーマに合って、終始明るい感じになっているのかなっていう印象がありますね。じゃあわっしょいさん的には他のグループのホズミはいかがだったでしょうか?
わっしょい:他のチームか…冒頭の部分だけでさっき言った全台詞5つ中4つはあったはずなんだけど(笑)全然人柄が見えてこない(笑)マジでこの劇のホズミの役割が長台詞に集約されすぎて…
椿:そうですね。否定はできませんね。
わっしょい:全員、普通の高校生に納まる感じなんだけど、うまく言えないけど全然違う感じがあるんだよね。
椿:違いはね、ちゃんとあるんですよね。あの短い台詞聞いているだけでも違いが判るくらいには…。だいらくんは何かありますか?
だいら:いや…これは多分大体出切ってから言うべきことなんだろうとは思うけど…演技の話じゃなくて…ああああさんの声がいいっていう…
椿:(笑)すごいわかるよ!
だいら:「あぁぁ声良い…」「声がいい…」って。もちろん演技がうまいのは前提に合って、声がいい…ってなった。
椿:声優さんみたいよね。
ああああ:涙が出そうなくらいうれしい。
椿:僕は一回「あの日の嘘」の稽古に参加させていただいたことがあるんですけど、その時に声を聞いて「え?声優さんか生主さんかな?」って思って。
ああああ:確かに一回来てくれたよね。
椿:そういう感想を抱いた。さすがに本人に言うのは、はばかられるからやめたけど…同じ感想を抱いている仲間がいた…。
だいら:いやぁ、その感想を抱くよね、あれは。めちゃくちゃいいじゃん…。俺、ああああさんの一番最初の台詞を聞いただけで「あぁぁ」ってなるっていう。
椿:だいらくん、1人で悶えていたからね。
だいら:そうそう。画面出ているから、すごい気持ち悪い奴になっちゃった(笑)
椿:そんなことはない!そんなことはないから大丈夫!
だいら:それが本当に…。いやぁ、演劇サークルは声が良い人多いですよね。
椿:わかる~~みんな声良いよね。
わっしょい:まあ声が重要なファクターを占めるからね。
だいら:しかも今回は特にそうですね。
わっしょい:今回も特にそうだし、普段の舞台にお客さんを入れてやる公演でも結構声は重要だから、声がいい人も多くなるのかな?まあ「声がいい」って言うのは重要なものだからね。

Q.朗読劇の形式は実際にやってみてどうでしたか?

ああああ:難しかったのは、本当に回線との戦いが…
わっしょい:俺も(笑)
だいら:本当に伝えきれているのかな…っていう不安が…。
椿:それはそう。Zoomで集まって収録なり稽古なりしましたからね。
わっしょい:マジで俺は収録の日に回線の調子が悪いっていう事件が発生して。
一同:(笑)
だいら:それはきつい(笑)
わっしょい:それで、めちゃくちゃ焦ってパソコンの方で何やっても駄目だからルーターの方に行って、多分ルーターが熱くなっているのが問題かな?って思ったからルーターを冷やして…ってどうにかしたけど(笑)ちなみに今日も冷やしています。
椿:ありがとうございます(笑)
わっしょい:今のところ回線乱れていないから大丈夫。
ああああ:わっしょい、何で冷やしているの?
わっしょい:冷房と扇風機。外付けファンだよ☆
椿:(笑)
わっしょい:風冷式(笑)
ああああ:パソコンだとね、意外とアイス枕がいいんだよ。下にパっておいてできるから。
わっしょい:でも結露しないようにしないと。
椿:ライフハックだ(笑)ほかにありますか?
だいら:デメリットなんですけど…。僕は高校の時にも演劇をやっていたんですけど、その時にはやっぱり動きもつくので、動きでごまかせている部分があったんですけど(笑)声と動きで表現するってしていたんですけど…声だけだとやっぱ伝えきれているのかな?って言うのは多々ありましたね。
ああああ:台詞5個だけだしね。
だいら:(笑)
わっしょい:めっちゃ言うじゃん(笑)一番最初に言ったキャラの部分がどれだけ伝わっているのかわからないからね…。あと、視覚情報がお客さんが観るときにどうなっているかわからないのがきつい。
だいら:それは確かに。
椿:まあね、今回アテレコじゃないですからね。先に収録して後で絵を加えてくださるって状況なのでね。やっぱりこの形式での公演は難しいことが多かったと…。
わっしょい:まあね、普段動きありだからね。
だいら:そうですね。
わっしょい:あと僕、なきがおじゃそんなにやっていないけど、自分のことバチバチに肉体派の役者だと思っているのできつかったですね。…できないじゃん!!って。僕普段、小道具部と装置部の人だからやることほとんどねえ!!ってなって…その分ね、楽だった。仕事すごく少ない。動きとかもないから体の疲れもほとんどなかったし…あと、個人的に収録とかの時期に忙しかったからそこは助かりました。
ああああ:レポート真っただ中だったもんな…
わっしょい:そうそう。げろ吐きそうになりながらアホみたいなロミオとジュリエットを見つけて笑ってたよ。
ああああ:イギリス文学概論…(笑)
わっしょい:情緒不安定だったね。「虫ってなんだよ⁉」って。
椿:(笑)なかなか意味わからないですからね。
わっしょい:「ロミオがコーカサスオオカブトってどういうこと??」ってなって。
ここでする話じゃないから興味があったら連絡して(笑)
椿:じゃあここではいったん置いておくとして…
ああああ:ジュリエットが何だったか気になる…
わっしょい:ジュリエットはオウゴンオニクワガタ
椿:話が広がっていく~~
わっしょい:ここで止める!!!

Q.マイはどのようなキャラクターだと思いますか?ホズミとの関係を含め。

だいら:いや~マイとは付き合っているのかな??どう思います?
椿:(笑)それを皆さんでお話しいただければ嬉しいです。
ああああ:なんかミナトちゃんに寄り添ってくれていたし、すごくいい子なんだろうね。
わっしょい:で、ホズミとマイが付き合っているかって話?
でも、付き合っていなかったとしても仲は絶対に良い。
だいら:まあ、それはね。
わっしょい:「あの日の恋」だと、さっきも「3人が文芸部で…」って話したと思うけど、俺の解釈としては、ホズミとマイは同じ部活。
一同:うんうん。
わっしょい:最初の方に「俺らも行く?」って台詞あるし、そんでもってなんか連絡が入ったのもマイからだから、多分5人グループの中ではホズミが一番仲いいのはマイなのかな?って。
だいら:まあ俺はバチバチに付き合っている派ですけどね。
一同:(笑)
わっしょい:話を聞こうか。
だいら:[同じ部活説]は確か「あの日の罪」の稽古の時にも出たんですよ。普通に部活の時間だから一緒に行こうかっていう。でも俺は「そうっすねー」って言いながら裏で「いや~付き合っているんだけどな~」ってすごい思っていたわけですよ。
椿:(笑)いいぞ、そういうのどんどん喋っていけ(笑)
だいら:あいつらは結局、みんな部活の時間じゃないですか?でもあの2人(ホズミ・マイ)は部活出ていないんですよ。帰宅部なんですよ。帰宅部で、みんなが部活でやっているうちにちょっと「時間無駄にしてるわ(笑)」って言いながら2人で手をつないで帰るっていうイメージなんですね。
椿:俺、それ好きだよ(笑)
だいら:ゲーセン行ってる奴ってみんなそうじゃないですか。
椿:偏見だ!!偏見だ!!
だいら:ゲーセンよく行く奴って大体帰宅部じゃないですか?そんなことないか。そんなことないけど、そういうやつだと思ったんですよ。それこそ、それも普通の…っていうか部活に所属していないタイプのあるあるの高校生かな?ってそれくらいに思っていたので、なんかあの2人が汗水流して部活しているっていうよりは帰宅部で、マイちゃんもまじめだけど帰宅部かな?って妄想して「俺らも行く?」って。
わっしょい:帰宅部の「俺らも行く?」ってあれだな…(笑)
だいら:「俺らも[デート]行く?」です。あの台詞は。
ああああ:(笑)
だいら:「部活行く」なんて一言も言っていませんから。
椿:なるほど。面白いな。
わっしょい:目的語を省略していってね。
だいら:そこも脚本の素晴らしいところですよね。どこに行くかなんて書いていないので。解釈次第って言うね。
ああああ:(笑)
だいら:マイちゃんちょっと暴走したな(笑)すみません(笑)
ああああ:確かにそうだよね。音ゲーにいそしんでいる人って帰宅部だったのかな?って言うのは…
だいら:そうですよね。
ああああ:最初、パッと見たときにマイもホズミの2人も文芸部なのかな?って思って、部活も2つに分かれるのかな?って。ガチな人たちと部室でお菓子食べている人と。だからマイとホズミはお菓子食べている方なのかな?っていう感じ。でもやっぱり帰宅部かな?
だいら:やった。2人目の(笑)
椿:ゲーセンというファクターからそういう考えになるのか…
わっしょい:俺も音ゲーからそんなに広がると思っていなかった(笑)

Q.ワタヌキはどういうキャラクターだと思いますか?ホズミとの関係を含め。

わっしょい:これは2人に聞いてみたかったんだけど、長台詞の途中で「ワタヌキに見下ろされるのは初めてだった」って、どういう感じで読んだのかな?ってそれが気になった。
ああああ:なんか、あれじゃない?葬式の時って死んだ人の写真があってそれが自分より高い位置にあって「あぁ…死んでしまったのか…」ってそんな感じなのかな?って。
だいら:俺は、最初は物理的な高さで考えていたんですけど、途中から、精神的な…「見下ろす」っていうワードがわざわざチョイスされたのか…って考えて。何となく、ワタヌキは真面目でホズミはどちらかというとワイワイしている。ていうところで普段どこかで「つまんないやつ」って見下していた部分があるのかなって。
椿:ほうほう。
だいら:[死んだ]って結構パワーの強いことだなって思って。[死んだ]っていうことであらゆる人の心の中に残るじゃないですか。強くあれ弱くあれ[同級生が死んだ]ってインパクトを残すことになる。で、そこで影響力っていう面で負けたっていうのを心のどこかで分かった。それでそのあとに「わかってしまった」って言うのが入るんじゃないのかな?って。
椿:そういう見え方だったのね。新鮮だわ。って、僕が満足してしまっているだけですね(笑)
わっしょい:いいんだよそれで。
ああああ:満足していこうぜ。
わっしょい:…お前(ああああ)さ、絶対あのブログ、遊戯王5D’sの影響だろ!!鬼柳京介の影響だろ!!
ああああ:『満足同盟(チームサティスファクション)の復活だ!!』
椿:…はーい。ああああさん的にはいかがですか?
ああああ:ホズミに関してはあまり考えてなさそうだなっていうのはあって…だから死んで初めてワタヌキのことをちゃんと考えてあげたのかな?って思って。でもだいら君の言っていた影響力って言うのはあると思うし、高校生に対する悲観みたいなのがホズミに関してはあると思って、ワタヌキがいなくなったことも高校生っていうところを死んで超えちゃったから置いてけぼりにされたというか…もう、ただなんか自分が俯瞰されているような感じがするというか…って感じですね。
椿:ワタヌキとの関係性がここで表れてくるんですね。
ああああ:何かしら劣等感は感じていたのかな?って思う。
椿:なるほどね…ちなみに、わっしょいさん的にはワタヌキはどういうキャラでした?
わっしょい:こっちのチームのワタヌキが結構引っ込み思案な感じで出てるのね。…っていうのもあるから、スクールカーストで言ったら自分より低いのかな?って。あと一応つるんではいるけど、ワタヌキはミナトとセナの方が繋がりは強いから、普通に別に一緒に飯は食うけど何がきっかけで仲良くなったかっていうと、惰性というか、何となくつるんでいるのかな?っていう感じだったね。だから多分、ミナトとマイが仲いいから知り合っているのかな?って思って…
だいら:なるほど。
わっしょい:だから、心の底から仲の良い親友って感じじゃないから死んだときも、悲しみが一番じゃない気がするんだよね。最初の方にも言ったけど、悲しみが1位じゃないから、知人が死んだっていうことに対して、不適切というか「こういう感情を自分は抱いていていいのか」っていう思いがあって、なんか斜に構える感じになっちゃったのかな?っていう思いで長台詞は読んでいた。だから俺も「わかってしまった」はそういうことが自分の中にあって、それを受け入れてっていう感じで読んだかな?
椿:なるほどね。
ああああ:わっしょいが言っていることを聞いて思ったんだけど、俺は「見下ろされる」って若干劣等感みたいなのを感じていて…「あの日の嘘」のワタヌキの小口さんはすごく受け入れている感じだったの。「あっ、僕は死んだんだ」っていう感じ。だからもう、俺の劣等感を感じていたのも、「あの日の恋」のワタヌキはカーストが低めなんだっけ?それを小口さんのワタヌキと変わったら俺も感じ方が違ってくるのかな?って思う。
わっしょい:俺は、最初物理的に高いところにいるっていう意味で、[死んだ]っていうことの婉曲表現として[高いところに行く]ってあるかな?って。重ねて、多分役としてホズミの方がワタヌキより背が高いのかな?って思ったんだけど、今回、僕の姿が目に見えないっていうことで、普段自分より身長低い人から見降ろされたらむかつくのかな?って。
ああああ:(笑)
わっしょい:それでさっきと繰り返しになるけど、不適切な気持ちになっているのかな?って。ちょっと死んだワタヌキにイラってしているんだと思うの。みんな経験することを先に経験したって言うのもあると思うし。「先に済ませやがって」みたいな。
椿:ワタヌキが多様でめちゃくちゃばらつきがあったから、その結果ホズミとの関係が変わっていくんだなって思いましたね。

Q.ミナトってどういうキャラクターだと思いますか?ホズミとの関係を含め。
わっしょい:脚本上のこと言うね。1mmも関わりない!!読んでわかることが1mmもない!!さっき、文芸部グループとホズミの関係に触れたけど、マイとミナトが仲いいから…って感じ。だから[知り合いの知り合い]みたいな感じかな?って。
椿:2人になったら気まずいタイプの…
わっしょい:2人になったら気まずいね!マイの話しかしない!
椿:共通の知り合いの話(笑)そっか、そもそも台詞で関わっていないのか。
わっしょい:台詞ではないね。シーン1同じ空間にはいるけど言葉は交わしていないもん。
ああああ:マイとホズミが付き合っていて、そしてミナトとワタヌキもすげえ良い感じになっていたら、4人でデートしていそうだなって。
わっしょい:4人で???
だいら:ダブルデートか!しちゃいます??
わっしょい:そういうやつ??俺は文芸部グループにちょっと若干距離ある解釈だから驚いている(笑)
ああああ:もしこの『嘘吐きの恋』のイラストとかPixivにあるならそういう絵が浮かぶ。
椿:ほしいですね!それ誰か2次創作してくれないかな??
ああああ:ホズミだけイラストが少ないとかありそうだな…
だいら:あるかもしれないけど…
わっしょい:少なくて妥当だよ!何回も言っているけど、トップクラスに本筋に関係ない役だから。
ああああ:台詞いくつだっけ?
わっしょい:5
だいら:(笑)それはまずい。
わっしょい:もう今回の合言葉じゃん!「台詞いくつ?」「5!」
椿:悲しすぎるんだよな。
わっしょい:でもその5つで結構喋られているんだよね。1つ長台詞って言うのもあるし。
だいら:確かに。…ミナトか。俺ちょっとホズミはミナトのこと嫌いなのかな?って思いましたね。
わっしょい:マイと仲いいから?
だいら:それもあります。まず、あいつで時間取られるじゃないですか。
一同:(笑)
だいら:「なげぇよ、お前と話す時間」って。「俺と話す、俺と話す」っていう感じのもあるし、多分ミナトって多分真面目寄りじゃないですか?あと、本当に、申し訳ないんですけど…ちょっと重くないですか?
一同:(笑)
わっしょい:どこどこどこ??
だいら:最後のワタヌキに向かって泣きながら「私に彼氏ができたら嫉妬してよ」みたいな。重くない???ちょっと思ったんです。そういうところあるやつ嫌いそうじゃないですか、ホズミは。
わっしょい:そのイメージは若干ある…重い女嫌いそう(笑)
だいら:嫌いそうじゃないですか。そしたらあまり好きじゃないのかな?って思いましたね。性格が合わなさそう。
椿:なるほどね(笑)

Q.ミナトの最後の台詞「また来るね。今度は多分、みんなと一緒に」で、ホズミは来ると思いますか?

ああああ:行けたら行く!
だいら:同じく!
椿:あぁー。
わっしょい:個人あてに誘いが来たら行く。
一同:あぁー
わっしょい:クラスLINEで来たら行かない。個人LINEに来たら行く。そのくらい…?
だいら:あぁ、クラスLINEだったら行かないな。
わっしょい:個チャが来たら、それを無視するほどじゃないとは思うんだよね。
だいら:俺は4人のLINEグループに連絡が来たら『行く』って返事した後にスマホ投げて頭抱えて「チッ、面倒くせえなぁ!!」って言いながら行くっていう。
わっしょい:そう、乗り気では絶対にない!!
だいら:そう、乗り気ではない!「もういいっしょ、1年経ったし…もういいよ…」って。
わっしょい:1周忌って文化…
だいら:って言いつつ、行かないとイメージが悪くなるかな?って。やっぱりホズミは普通の人なのでイメージを多少なりとも気にするから、行かないってことはしない。4人しかいないし。悪目立ちするから行くけど乗り気ではないと思います。大丈夫か…?
椿:大丈夫!大丈夫!(笑)ああああさんはいかがでしょうか。
ああああ:なんかだいらくんの話を聞いて少しなびいたんだけど、ミナトの「また来るね」が「死んだらみんなそっち行くね」に聞こえてきた…
椿:なるほど。怖い。
だいら:読めなくもない!!
ああああ:ホズミは…いけたら行くのかな?この時点であまり連絡していないんでしょ?個人あてに連絡来たら行くと思う。この話のあと、ホズミがどうなるか全くわからないから、これでこいつは普通に進学したら進学先で友達作ってそいつらとわぁーって。「昔のことなんて知らないよ!!」ってなっているだろうし、もしそうならなかったとしたら、旧友の仲を求めていくこともあるのかな?って。…一番難しいな。
椿:ホズミ君は良くも悪くも一般的な人だからね…
ああああ:…ミナトの「みんな」の中にホズミって含まれているのかな?
わっしょい:それが断言できないあたりが難しいんだよね。だってセナとかは絶対に入っているじゃん。
だいら:そっか、文芸部員の線もあったか。
わっしょい:この場合のセナは確実に含まれているけど、ホズミはわからねえんだよ。
だいら:これって、セナ+クラスの人って可能性もあるってことですか…?
わっしょい:まあ0じゃないんじゃない?セナは多分入っている。セナと+α何人かいるか…
椿:マイは多分行くんでしょうね。
ああああ:ホズミはそのバーターで来るのかな?
だいら:マイが行くなら俺も行く。
わっしょい:ありそうだな。マイがいたら変わるな。マイ次第かもしれん。
だいら:すげえな。
椿:じゃあマイがその日用事あっていけないってなったら…
だいら:絶対に行かない。気まずいもん。
わっしょい:マジでそのくらいのつながりしかないから…
ああああ:そんなもんじゃない??

Q.『嘘吐きの恋』ってどういう話だと思いますか?
わっしょい:ジャンル分けみたいになっちゃうけど…人が死んで揺れ動く人間模様。って最初に読んだときに思って、ホズミは本筋に一切かかわらなかったから「あ、この役は消そうと思えば消せるんだ」って思った。
椿:ワタヌキ君の死っていうことに関しては大きくかかわらないですからね…
ああああ:僕は、人の背景とか言えない経緯とか、恥ずかしくて言えないけど誰しも備わっているみたいな。誰だって人に言えないこととか隠していることみたいな背景的なものがあると思うんですけど…
椿:ほうほう…
ああああ:今回は脚本が若干メタ的な部分があって、ワタヌキがずっとこの世界を俯瞰しているって言うのもそうなんだけど、「魔女とか超能力とか、そういう話じゃありません」とか、ひき逃げとかじゃなくて加害者の方もしっかり謝罪しているっていう、普通な部分強調されていると思って。
だいら:なるほど。
ああああ:1回、ホズミという役をどう捉えようって思ったときに、絶対に必要な役なのかな?って思って。でも、あまり他と関係のない人はその人に関わりのある人を引き立たせるのも大事で、それでいて、あまり関係のない人にでもワタヌキの死に思いはあるって見せるすごく重要だったと思うんですよね。
椿:そうですね。
ああああ:だから誰でもそういうことがあって、この脚本を読むと、色々な人を通して「なんでこの人はこうなってしまったのか」とか「なんでこのキャラはこの行動をとったんだろうか」とか、そういうところまで考えが行くようになるんじゃないかな?って。例えば、よくTwitterは誹謗中傷っていうのが話題になるけど、それの対策の手段を見てみると、うちら教育学部が得意なんだけど「当たり前のことを駄目と教えてあげる」とか「現実世界でなくても中傷はだめだ」ということが言われているんだよね。
椿:そうなんですか…。
ああああ:でも「誹謗中傷する人は限られている」って思っている人は多いの。実際には普通の人も起こしているのに。だからちゃんと誰でも本当に教えるべきなのは、自分で「悪いことは悪い」て知っていながらもそれをしちゃう人。だから周囲ももうちょっと深く考えるべきだよっていうことを考えることのできる台本かな?って思った!
椿:…めっちゃいい話だった。
だいら:俺はこの劇は結構考える余地がある劇だと思うんですよね。それを考えるか考えないかはお客さんだったり役者だったりの自由なんですけど。俺も妄想するのが好きなので、少しのことから考えを広げようと思ったら広げられるし、人間関係が深く描かれていないからこそ「ここはこうなんじゃないか」って考えられる。
椿:なるほど…
だいら:あとやっぱホズミっていう役が何で必要なのかって時に、深く関わっていない人からの視点っていうのが必要なのかな?って。死んだ人と近しい人だけだと、悲しいとか「あの時ああしておけば…」とかが勝っちゃうから想像する余地がないんですよ。
椿:確かに…
だいら:ホズミは感じ方によっては「あいつ(ホズミ)ひでえな」って思われるかもしれないですよ。「こんなもんだ」って言ってるし、ぱっと見悲しんでいないから。そういう「クラスメイトが死んだんだからもっと悲しまないと」っていう人も絶対にいる。でも、ホズミがいるからこそ、「自分の同じ立場ならそうしちゃうな」って考える人も出てくるかな?って。
ああああ:うん。
だいら:だから安易に…って言い方も良くないけど「悲しみ」だけにフォーカスするんじゃなくて「悲しみ」じゃないところ、近くない人にフォーカスを当てて、長台詞って形でフォーカスすることによって「こういう感じもあるよな、確かにな」とか逆に「駄目だよな」っていう批判が出たりとかすると思うので、そういうのを全部ひっくるめて[考える余地がある]劇かな?って思いました。
椿:そこにおそらくトリプルキャスト制の意味もあると思うんですよね。

Q.見てくださった方にメッセージをお願いします。

わっしょい:まず本編とこの対談を見てくださってありがとうございました。今回はこういう、僕の顔さえ見えない状況だと思いますが、演技上での姿とここでの素の姿の両方を見ていただいたと思うので「なきがおの劇はこういう人たちが作っているんだな」と思っていただければ幸いです。
ああああ:この公演を観た後にもいっぱい考えてほしいし、観る前にも「どんな感じなのかな?」っていっぱい考えてほしい。で、考える一番の力は自分がしっかりしていることだと思って、今は新型コロナウイルスも熱中症もあるし大変だと思うんですけど、他に大変なものとして、食中毒があって。もしそうなって救急車を呼ぶか否かで迷ったときは♯7119っていうのに電話すると救急車を呼んだ方がいいのかの判断のお手伝いをしてくれるので。あと救急車来てすぐに病院に行けるわけではないから…。本当にもう体調を崩したら何もできなくなっちゃうから体調に気を付けて、そんでぜひ公演何回も観てくださいね。
だいら:…トリ逆じゃないですか??絶対俺がトリではない…。
一同:(笑)
だいら:そうですね。今回、声だけっていういつもの舞台での公演とは違った形だったんですけど、だからこそ皆さんの想像力によって人それぞれの舞台ができあがると思うので、ぜひ想像していただきたいなていうのと、あと、まだ1つのグループしか観られていないという方もすべてのグループに声の良い方がいらっしゃいますので(笑)ぜひすべてのグループを観ていただきたいなと思います。
長々と観ていただいてありがとうございました。



椿:これにて、第32回公演キャスト対談、ホズミ編を終わりたいと終わります。
みなさん、ありがとうございました!
一同:ありがとうございました!
    2020/08/31(月) 18:00 第32回公演 PERMALINK COM(0)
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