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【参加メンバー】
長尾:長尾帆夏(「あの日の恋」ミナト役)
堀切:堀切七海(「あの日の嘘」ミナト役)
近藤:近藤実里(「あの日の罪」ミナト役)
椿:椿(司会・進行)

※本対談は本編のネタバレを盛大に含みますので、ぜひ本編をご覧になったうえで見ていただくことをお勧めします。

Q.自分の演じたミナトはどのような役ですか?(自分との共通点・相違点含め)
堀切:私の演じたミナトちゃんは、できるだけ等身大をイメージしたというか…ちょっとさっき実際聞いてみて「そうでもないかな?」とは思っちゃったんですけど(笑)練習の時はちょっと「生きるのが下手だよね」みたいな話がありましたね。この先も聞いてもらえればわかると思うんですけど、感情が上下して…って言うのは読んでいて感じたところです。こういうところは私自身生きるのがへたくそだなって思っているのでそこが似ているのかなって思いましたね(笑)
椿:ありがとうございました。では続いて「あの日の罪」の実里さん。
近藤:自分自身がやっているときもそうだし、周りから言われたこともそうなんですけど、私のやるミナトはアホなんですよね、全体的に(笑)あと、すごくあの子は純粋というか。何も悪気がなく純粋にいい子なんだろうなって思いました。純粋な明るい子なんだけど、少し抜けてるかな?そこも愛嬌かな?って感じかなと…
堀切:かわいいねぇ…
椿:そうですね(笑)
近藤:だからまあアホです。抜けているところがある子だなっていう風に思います。でもいい子なんだろうなって。さっき「ほぼほぼ私」って言ったけど、アホのテンションは私が普段喋っているときとそんな大差ないですけど(笑)
あと、ワタヌキの台詞で「笑顔のかわいい」ってあるように、本当よく笑う子なんだなって思ってやっていました。
椿:なるほど。そしたら共通点というか、ほぼ自分って感じですね。相違点はほぼほぼないです!って感じなんですね。
近藤:でも私より純粋だと思います!よっぽどきれいな子だと思います!
椿:確かにね、聞いていてそんな感じがしましたね。では帆夏さんはいかがですか?
長尾:私のミナトは、すごく元気な子だと思っていて、自分がそう演じられているかはわからないけど…。すごく元気で明るい子で、ワタヌキの死とか色々つらいことを経験してすごく雰囲気が変わってしまう、大人になってしまうっていうことを思ってやっていました。で、最後には少し元気を取り戻してまた少し明るくなるっていう。そんなミナトちゃんの話だと思っていた。
椿:そうですね。そしたら何となくみなさんで共通しているところはありますね。帆夏さんは共通点などありますか?
長尾:私がやるとどうしてもおっとりしちゃうんだよね。元気ではきはきした感じで喋れないから、おっとりしちゃうのが、自分でやるのがもったいないなって思ってしまったところ。
椿:「もったいない」って思ってしまったんですか?
長尾:本当はもっと元気な感じなのに、私がやるとおっとりまったりしちゃうから…ちょっと聞いていて違うなって感じがしたり。でもそうやっていくとミナトの最後の長台詞の落ちるところは自分の声には当てはまっているなって思って。最初の方はもっときゃぴきゃぴしたかったなっていうのが後悔です。
椿:ありがとうございます。

Q.他のグループのミナトを聞いていかがだったでしょうか?
近藤:もうね、かわいい。二人ともかわいい。本当にかわいい。聞きながら「あぁかわいい」って思いながら(笑)うらやましいですわ、かわいいミナトちゃん。
椿:…と言われていますが。お二方はいかがだったでしょうか?
長尾:堀ちゃんのミナトはかわいいね。なんかね、すごいまじめ感が出ている。
近藤:なんか大人でしたよね。
長尾:で、近ちゃんのミナトは初めに受けた印象は、ちょっと暗いなって思って。
近藤:そうなんですか??
長尾:なんか闇を持っているのかな?って。最初にそこのグループの稽古を聞いて「え??」って。「何か闇を抱えているのかな?」って思っちゃった。
近藤:それ「あの日の罪」のチームが闇を持っているだけだと思います。大人しいのか暗いのかどっちかだと思います。
椿:なんか申し訳ない…
長尾:「あの日の恋」はとらお(「あの日の恋」ワタヌキ役)のぱっぱらぱーな声とか…
一同:(笑)
長尾:ぽんも明るいし、みんな明るくやっていて、その調子で私のミナトも元気にやっているから…そのテンションで他のやつを見るとみんなおしとやかだなって。
近藤:「あの日の恋」は全体的に元気ですよね。
堀切:高校生のわちゃわちゃ感が出ていてね。良いなぁって思って。
近藤:「あの日の嘘」は大人!!って思って…
椿:確かにね。
近藤:なんだろう、割と私と帆夏さんがやるミナトは幼めであまり大人びていないのに対して、堀ちゃんのやるミナトは「大人だ…」って感じがして。あと二人のを聞いて「モテそう」って思いました。「これはモテる」って。
長尾:どういうこと??
椿:まあそうですね。ミナトっていうキャラクターが男性から人気のありそうなキャラクターって感じがしますけど。
近藤:ワタヌキ君からの感情は脚本上確定だけど、絶対堀ちゃんと帆夏さんのミナトは他にも(好きでいる人が)いる。狙っている男がいる。
椿:なるほど?(笑)
近藤:他にも絶対いるだろうけど、外から見た場合どう見ても「ワタヌキしかいねえじゃん」ってなりそう。あと鈍感そう。
椿:そうですね。全体的に。
近藤:脚本上って言うのもありますけど全体的に鈍感そうですよね。
長尾:確かにすごくかわいいからね。

Q.ホズミはどのようなキャラクターだと思いますか?
近藤:ホズミがどう思っているかは別として、私のミナト的にはマイとホズミは仲良しだと思っているから「いい感じだな」「いいな」「るんるん♪」みたいな。
一同:(笑)
近藤:仲良しの友達の…マイはどう思っているのか知らないけど、マイの真意は知らないけど周りから見たらそう見えるのかな?って思う。めちゃくちゃホズミ本人と仲良いかは置いておいて…でも普通にしゃべるし…みたいな。
椿:最初からぶっ放してきましたけど(笑)お二人はどうですか?
長尾:「あの日の恋」は稽古中に恋バナをすることがあって、いつもセナとワタヌキが中心になっているんですけどね(笑)ホズミはね…知らんけどワタヌキに絡んでくる奴っていうイメージ(笑)「なんかいるし、挨拶しておこう」みたいな。それなりの仲ではあるかな?
椿:そうですか。すでにだいぶ見方が変わってきているような気もしますけどね(笑)
堀切:なんか今他のグループの話が衝撃的過ぎて「わぁ」って思っているんですけど(笑)「あの日の嘘」のホズミ君…なんだろうな…クラスでの仲のいいグループというか「クラスで一緒に行動するなら、一緒にいるならこの人たちだよね」みたいな。そこまで深くじゃないけど「いつメン」って感じの、穏やかなものを想像していました。
椿:なるほど。
近藤:補足で…「あの日の罪」のワタヌキ君は友達いなさそうなんですよ。他のチームのワタヌキは友達絶対にいるんですけど…。で、例えば修学旅行でグループを組む時に、あの4人で回っていたら私はうれしいなって思いました。そんな感じ。修学旅行とかグループを作るってなったときくらいしか一緒にならなさそうだけど、ミナトやりながら「こいつ人間好きそうだな」とは思いました。その他のモブよりも話す感じかな?って。
椿:比較的に似通っている感じはしますね。

Q.マイはどんなキャラクターだと思いますか?ミナトとの関係は?
近藤:女神です。…これはただのもみちゃん(「あの日の罪」マイ役)の印象か。役者の印象がめちゃくちゃ強いんですよ。普段からもみちゃんと話していても私の方がボケてるし…だからいつもの私ともみちゃんの関係と言っても過言ではないと思います。…過言かな?「目腐ってんじゃないの?」までは言いませんけど、苦笑いを向けられる感じが…
椿:想像つきますね。
近藤:これはチームのっていうより、脚本からのイメージですが、すごくしっかりしたイメージです。ミナトがぽけ~っとしているので。よくいろんなことを教えてくれるし、優しいし。若干世話されている感は否めないですけど。
椿:そうですね。
近藤:何きっかけで仲良くなったのかな?「あなたのマイちゃんはどこから?」みたいな。
椿:ちょっとそこ聞いてみたいですね。
堀切:「あの日の嘘」のマイちゃんはすごくクールで大人って感じで…
でもその中でも、ミナトはマイちゃんのことをめっちゃ頼っている感じがして、マイちゃんにだったらなんでも打ち明けられるみたいな。「今日、こんなことがあってさ」みたいな感じなのかな?って。
でもどういうことがあったらこういう関係になるんだろうって考えたら…考えてなかったな…。
近藤:趣味とかあまり合いそうな感じしなくないですか?
堀切:確かに好きなものは違うけどな、一緒にいる…なんだろう…
近藤:でも現実でもそういう人っていますよね。
椿:結構現実でも、波長が合うみたいなね。
近藤:趣味は全然違うけど友達みたいな子っていません?
椿:今このブログを見てくださっている方もそういう経験があるんじゃないでしょうか。「ただクラスが同じなだけ」みたいな薄いつながりだけど仲が良いみたいな友だちがいる方はいらっしゃると思いますね。
なかなかね不思議な関係…っていうか。
近藤:マイがしっかりしているだけだと、ミナトが一方的に頼るだけになっちゃうんだけど、そうじゃないから仲良くいられんじゃないかなって思うんだけど、何かはわからない…
堀切:わぁ…
椿:その答えはね、もしかしたらねマイの対談にあるかもしれないのでね、ぜひ見ていただいて。
じゃあ帆夏さんはいかがですか?
長尾:え?お互いに好きだったから仲良くなったんでしょ?好きっていうか、マイちゃんはミナトと普通に仲が良くてずっと一緒にいて、で、ミナトがワタヌキ君のことを好きって知っていたわけでしょ?だからそれなりに仲良かったわけでしょ?中学から一緒にいたりとか…
近藤:確かに中学から一緒の可能性はありますね。
長尾:小さいころからの仲で。お互い信頼しきっているよね。過去に色々あったんだろうね。
椿:なるほどね。積み重ねてきたものがあって…って言うね。
長尾:ミナトも何もできないわけじゃないと思うし、マイちゃんも完璧ってわけじゃないし、本当に2人でずっと仲良くやっているんじゃないかな?て思います。
椿:持ちつ持たれつのね。
近藤:なんかバランスよさそうですよね。ボケとツッコミみたいな感じで。
なんかわからないけど、イメージとしてマイはしっかりしている分周りのことを見て大変になっちゃいそうな感じするけど、そういう時でもミナトはふわふわしていそうだから、良い感じに和ませるっていうバランスがあるんじゃないかなって思いました。
長尾:うんうん。マイちゃんもマイちゃんなりに色々ミナトに助けられてきたところはあるのかな?って言う感じだよね。
椿:なるほどね…

Q.セナはどういうキャラクターだと思いますか?ミナトとの関係も含め。

近藤:いい子。「あの日の罪」のセナ君は、しっかりしているんですけどただ礼儀正しい良い後輩っていうよりは軽口叩ける感じの子ですね。ぜひ、対談を見た方で本編を観た方もそうでない方ももう一回聞いていただきたいんですけど、私ははるさん(「あの日の罪」セナ役)の「じゃあミナト先輩からで」がめちゃくちゃ好きなんですよ。
椿:それ、めっちゃそう!!!
近藤:めっちゃ好きなのでぜひ聞いてって思う。
椿:あそこすごく好きですね。
近藤:ちょっと小生意気な…かわいいんですよ。ただの良い子じゃない感じが。でもしっかりしているからなんだかんだミナトがドジったら助けてくれます。「仕方ないな」って言いながらしてくれます。
椿:他のグループのはいかがでしょう。
長尾:「あの日の恋」のセナ君はかわいいね。
椿:それは満場一致ですよ。
近藤:「あの日の恋」はみんなかわいい。
堀切:うんうん。
長尾:かわいいね?ぽん(「あの日の恋」セナ役)は素でかわいいからかわいい。
椿:そうなんだよな。
長尾:ミナトからのセナ君か…「あの日の恋」のセナ君はワタヌキ君のことが好きじゃん?大好きじゃん。それをミナトは知っているわけじゃん。部室でどろどろしているわけじゃん(笑)まあセナは、1年は一緒にいるからすごくミナトの使い方を分かっているねってなって。それでもワタヌキへのアピールは忘れないとかね。
椿:うまいな…
長尾:リレー小説あるじゃない?ワタヌキが「そんな日常は幕を閉じました」っていうじゃん。そのあと、ミナト的には明るい話に持っていきたいわけじゃん。嫌じゃん、暗い話。でも、セナはちゃんとワタヌキの意図を読んで「魔女とか、超能力とか」って言っちゃうのよ!
椿:なるほどね…
長尾:で、ミナトは詰まりました。
近藤:そう、あそこ詰まって読むんだなって思って、私。「ああいうトーンなんだ、意外」って聞いていて思いました。
椿:「私の…」に疑問形がつく感じがしましたもんね。
近藤:そうそう。あれは「この後何言ったらいいかわからない」の疑問ですか?
長尾:そう。「え?これ暗いじゃん。怖い。」って。
椿:なるほどね。
近藤:「そう来るのか」って意外でした。
長尾:多分ワタヌキが「私の大切な人が死にました」って言ったら、ミナトはツッコんでいると思う。
「なんでそんなことするの??」って。
椿:見たかったな…そのシーン。そういう描写だったんですね。
じゃあ「あの日の嘘」のセナ君はいかがでしたか?
堀切:セナ君は…やっぱり大人っぽいのかな?他のグループと比べて大人っぽくてしっかりしていて、っていうのと、まあ部活が一緒だけどワタヌキ君とミナトの雰囲気を感じ取ってちょっと引いてくれているのかな?っていう感じの。全然部活で仲いいし、一緒にリレー小説もして気を使いあえるしっていう感じだけど、めちゃくちゃ深入りするわけでもなく、そういう…曖昧な?感じだったりするのかな?って思いますね。
近藤:すごい空気の読めるセナって感じしますよね。セナは全員そうなんですけど。地雷とか踏まずに生きていけるタイプっぽい。
椿:そうですね。賢いんだよね、みんな。
堀切:そうそう、賢い感じ。
椿:何となく、イメージはある程度共通している感じがありましたけど…今までキャラクターのイメージで分かれている感じはありませんでしたね。

Q.ワタヌキはどのようなキャラクターだと思いますか?ミナトとの関係も含め。
近藤:なんか、多分ミナトは純粋にワタヌキ君をすごい奴だと思っています。
椿:(笑)なるほど。
近藤:最初のリレー小説のところでワタヌキは「好きな教科は国語、嫌いな教科は数学」ってあるじゃないですか?まあワタヌキ君は「好きな教科は国語」でも何でもできそう。好きな教科は国語かもしれないけど、他の科目も得意そう。なんかワタヌキ君は数学得意そうって私の妄想ですか?
椿:おそらく妄想ですね。
近藤:なぜか勝手にそう思っていたんだけど(笑)論理的にしゃべることができる子なのかな?って。だから文章書くにしてもミナトは多分感情が強いんだと思うんだけど、ワタヌキは論理的に整頓された文章を書けるんだと思います。ということで論理的な思考ができるので彼は理系だと思います。
…っていう意味で、自分ができないことができる人っていうイメージなのかな?って。しっかりしているし。
椿:しっかりしていますね。
近藤:しっかりしているし、「あの日の罪」のワタヌキ君はすごく達観しているので、純粋にワタヌキ君の話を聞いて「すごいな、この人。こんなことも知っているのか。」ってなってそう。そう、だからホズミとかマイは普通に対等な友人だけど、ワタヌキ君は友達であると同時に尊敬も入っていそうだなって思ってました。尊敬できる友人みたいな。で、仲良しだし。
椿:なるほど。「あの日の罪」はこんな感じでしたけど、お二方はいかがでしょうか。
堀切:私も尊敬に近い感じなのかな?憧れみたいなのをワタヌキ君に抱いていて、勉強もできるしすごく優しいしって言うとあれかな?好青年みたいな感じで。で、自分も「いいな」「素敵だな」「一緒にいてもそのまま落ち着いて、リラックスできる」ってことで、心の奥底…じゃないのかな?多分マイちゃんも知っていたから、でもそういう気持ちがあったんじゃないかな?って。
近藤:これお二人に聞いてみたかったんですけど、お二人のミナトって、ワタヌキに対して抱いている「好き」は恋愛的な「好き」ですか?友達的な「好き」ですか?
堀切:ありがちかもしれないですけど、もちろん友達的な「好き」が前提にあるとして、恋愛的な「好き」もあるんですけど、それを認めると…っていう。
椿:なるほど!!!
堀切:恋愛としてワタヌキ君を好きになったとしても「どうせかなわないんだろうな」「どうせ結ばれはしないだろう」っていう…
近藤:自信がないんだ、自分に。
堀切:そうね。そういう気持ちはあるけど引いちゃうのかな?気持ちはあるけど自信はないし「私はそばにいられれば」って「このまま友達としていられるなら十分だよな」って。
近藤:え???じゃあこれ、ワタヌキ君…死ななかったら…って感じですか???そういうことだよね。
椿:そういうことですよね。両片思いみたいな感じになっていますけど…いいな、その感じ。
近藤:少女漫画じゃん。
堀切:すごくべたなのが恥ずかしいけど…
近藤:でも「あの日の嘘」のワタヌキとミナトはそんな感じしますよね。帆夏さんはどうですか?
長尾:私はセナ君とバチバチしていると思っていたよ。
椿:バチバチしているんだ!!!すごくいい!!!
長尾:「私のワタヌキ君なのに~」って
近藤:激アツじゃないですか。ワタヌキを挟んで取り合っているんですか?
長尾:そうそう。
近藤:いいな。「恋」しているわ。
椿:「恋」ですね…
長尾:普通にね、高校生らしくかわいくね。普通に隣の席を取り合ったりとか。
椿:何それ~良いな~
長尾:「隣に座れた、やった!」とか、セナ君が隣に座ったら「ちくしょー」とかみたいな感じ。
近藤:何それかわいい。
長尾:かわいい雰囲気だと思っていたよ。ただ、ミナトもセナがワタヌキのことを好きだっていうことは知っているから、かわいい後輩なんだけど敵対心が…
近藤:なんでお二方のチーム、少女漫画みたいなことやっているんですか?
長尾:ワタヌキの話に戻るんですが…「あの日の恋」のワタヌキはとらおだから…(笑)
近藤:どういうこと?
長尾:そんなに好青年っていうイメージはなくて、おとなしい感じの子なんだよね。一人でいろいろできるみたいな。まあ勉強の観点はわからないけど…数学とかできなさそうなんだけど…普通の普通そう。
で、文芸部に入ったらミナトがタタ――って来た。
堀切:うんうん。
長尾:ワタヌキのことをミナトが振り回し、セナが振り回し…っていうことをやったと思う。
近藤:そんなキュンキュンしたアオハルどこに行った???
長尾:そんなかわいいワタヌキでした。
近藤:確かに「あの日の恋」はワタヌキもかわいかった。
堀切:私もそう思いました。
近藤:「あの日の罪」のミナトはワタヌキのことを人間として好きなんだと思います。というか恋愛的に「好き」っていうのを分かっていなさそう。「恋に恋する」というか、きっと今までに好きだった人はいるけど、はてさて本当にその人が好きだったかというと…っていう。ワタヌキ君に対しても人間的に好きなんだと思いますよ。
椿:Likeの方の好きっていう…
近藤:そう。でも人間的にだけどめちゃくちゃ好きだと思いますよ。好きじゃないのにあんなに引きずったらメンタルやばいと思うよ。
椿:よかった。
近藤:ぜひミナトには何も他意がなく2人で本屋さんに行ってほしいです。

Q.ミナトはワタヌキ君の手紙に対して「Yes」の意味で言っていますか?「No」の意味で言っていますか?


長尾:好きだったからな…Yesだと思うよ。
椿:いいですね~。
長尾:ただ、やっとワタヌキ君の死を受け入れられた場面だと思うから、この後また悩むんだろうな。可哀想だな、ミナト。あそこの場面も頑張って頑張って笑っている、もう泣きそうだけど笑っている感じでやっていたから…もう「お墓の前では笑っていなきゃ」っていう感じでやっていたから…
椿:健気だな…いい子。
長尾:「笑わなきゃ」ってやっていたから…まだそんなしっかりは受け入れられていないと思うし、まだワタヌキ君のこと好きなままだと思うし…本当、今すぐにでも会いたいんじゃないのかな?
近藤椿:(悶絶)
長尾:深く考えるとしんどいですねー。しんどすぎて稽古期間、何度夢見たことか。
椿:…お疲れ様です。
長尾:知らない人と知らない人が好き合っている話を見ていた…
女の子が男の子から手紙をもらって、返事しなきゃっていうところで返事をするところが見えないの。そんな夢をずっと見ている。だから、ミナトもきっと煮え切らないんだろうなって。
椿:うわぁぁ。じゃあ、他のお二方はいかがでしょうか。
堀切:私も返事はYesのつもりで。って言うのもさっきも言ったように、あまり自分では思いたくないけどやっぱり恋愛として好きで、それをワタヌキ君の死を通してより強く思ったっていうのがミナトの中にはあって。でも手紙もらってすごくうれしかったんじゃないのかな?って言うのは思います。
椿:そうですよね…
堀切:あとやっぱり「本当に私でいいの?」っていう不安があったのかなって思います。ここで本当に「ワタヌキ君はこう思ってくれていたんだ」って言うのを知れて、まあ悲しいけどこれでようやく前を向けるというか、ちゃんとワタヌキ君のことは好きなままだけど、でもこれからも頑張って生きていくかっていう…感じの。本当にこの手紙に救われたんじゃないのかな?っていうのはありますね。
近藤:うわぁぁ綺麗。
椿:なるほど…。
長尾:確かに「あの日の嘘」のワタヌキは憧れの存在だったもんね。好きだし、憧れだし…それでやっと気持ちが…っていう。きれいだなぁ。
堀切:悲しいのはそうだけど、気持ちも知れたっていうのがあるのかな?って。
椿:いいですね…「あの日の罪」のミナトはいかがでしょうか。
近藤:演出からの裏情報が多すぎて混乱しましたが、台本を最初に読んだとき私は限りなくYesだと思ったんですよ。でもこれは演出からの話もあったし椿君(「あの日の罪」ワタヌキ役)のやるワタヌキの反応を見るに、Yesの反応じゃなくて。…絶対にこれYesじゃない反応していない?
椿:そうですね、ワタヌキの対談を見ていただければわかると思うんですけど、僕はNoと捉えて演じています。
長尾:確かにその捉え方もできますよね。言い方も微妙だもんね。「彼氏が出来たら」とか「結婚したら」とか。
近藤:正直、ミナトは全く否定の気持ちはない状態でこれを言っているのでは?って思って。
ワタヌキ君のことは恋愛的なのか友情的なのかはどうであれめちゃくちゃ好きなんですよ。だから、自分が不安だったことに対してワタヌキ君の手紙があったことはすごく嬉しかったと思うんですよ。
椿:ほう…
近藤:ただ、ミナトはすごく恋愛観が幼いんじゃないかな?って思って。だから恋愛のことを話すってなったときにそのまま「彼氏」とか「結婚」とかになるのかな?って。
椿:そうですか…
近藤:ワタヌキの場合は、ミナトに彼氏が出来たり結婚したりしても、あんまり嫉妬しないように見えるんですよ。ミナトに恋人が出来たとしてもたぶん「彼女が幸せならいいか」って思える子なんですよ。複雑ながらに。
でもミナト的にはそんな大人な感情が理解できていないんじゃないかなって思って。
椿:別に意味でしんどいですね。
近藤:まとめると、私のミナトはこのシーンで明確にYesもNoも出していないんですよ。もしワタヌキがスーパーポジティブ野郎だったらYesだったのかもしれない(笑)

Q.オンライン形式での公演はいかがだったでしょうか?
近藤:電波がやばかったです…
椿:そうですね…個人個人で環境が違いますからね。
近藤:「今から始めます」「すみません!落ちました!!」みたいな。
長尾:みんな電波悪いね。
椿:そうですね。そういう問題点もありますね。
近藤:すごいやりづらかったなーって思いました。
長尾:そうね…Zoom重いしね…
堀切:うん…
椿:仕方がないことに結構悩まされた公演ではあるように思いますけど…今回の公演だからできたことはありますか?
近藤:やっぱりトリプルキャストですよ。超面白い。
長尾:今回は、色々やりたい演技があったよね。特に台詞覚えたり動く覚えたりしなかったじゃん。だから自分の読みたいように読めたと思う。まあ身体が動かせなかったのは残念だけど、声だけでも頑張ったんじゃないかな?って思う。
近藤:なんか声だけでのお芝居はすごい良い意味でめっちゃいい経験というか、難しかったけど楽しかったですよ!
長尾:うんうん。上手い・下手は置いておいて楽しかったよね。
近藤:「わぁこれ、どうやったら声だけでできるんだろう」みたいな。そういうのを考えるのはすごい良かったですね。
長尾:舞監(舞台監督)として、こういう形での公演が成り立ったのはすごくうれしいな。
堀切:よかったですね。
長尾:できたっていう事実がうれしい。
堀切:うんうん。
椿:このブログが投稿できているってことはきちんと公開できているってことですからね。
近藤:家でできるってところが、移動時間もないし台詞を覚えなくてもいいっていう反面、めっちゃ私は集中できなくてそれが難しいって思って。普段演技するときは稽古場だけどそこしか見ないし、相手の顔とか場所とかしか見ていないけど、Zoomでやると無機質な画面と脚本とその他諸々が目に入る…
椿:そうですね。
近藤:元々気が散りやすいっていうのがあるので…
長尾:私は目をつむってうつぶせになって読んでいたよ!!
椿:すげえ…
近藤:でも気持ちはわかります。
長尾:たまに寝っ転がりながらやっていたよ。
堀切:へぇ~
長尾:本当に無にしないとミナトの感情が入らない。
近藤:そう、大真面目にミナトのシリアスなものをやろうとしているのに、どうでもいいものが目に入っちゃうんですよ。
長尾:そこで反応しちゃダメなんだよ。
近藤:反応はしていないですよ!!反応はしないけど目の前にある写真とか横にある課題とか…ふいにパソコンに出てきた他のLINEの通知とか…いろんなもの。
長尾:はっと我に返る瞬間がね!!
近藤:あと、普通だったら会話でも長台詞でも自分が黙っていても他の人の空気とかを感じるじゃないですか。それが他の人のやつをめちゃくちゃ真剣に聞いていても他のことに気が行っちゃうから…
椿:そうですね…
近藤:だから。私最後の方、さっき帆夏さんも「無にしていた」って言っていたけど、机の何もない部分だけを見るようにして、脚本もあると私は文字を追っちゃうので…
椿:言っていましたもんね「覚えた」って。
長尾:1回目の長台詞は何かを握りつぶしていないと言えなかったね。あれは。
自分の手をぎゅーって握って目をつぶって机にバンってしないと無理だった。
近藤:なんか普通の公演は台詞を覚えるじゃないですか。で、頭に入って何も考えずスラスラ言える状態で読んでやっとちゃんと演技を詰めていくけど、私はただ読んでいるだけじゃ詰められる気がしないと思ってしまったので、取り敢えず台詞を頭に入れなきゃみたいな。取り敢えず入れて、何も考えないで感情のままに言えるようにしました。演技に入るのが難しかったです。

Q.『嘘吐きの恋』ってどういう話だったと思いますか?「嘘吐き」は誰のことだと思いますか?

近藤:私、超ストレートに読んでいたから他の対談のみんなの言うことを聞きながら「みんなちゃんと考えてる…」てなった。私はドストレートに「だってワタヌキ君って4月1日じゃん…」って…「エイプリルフールの彼の恋のお話じゃん…『嘘吐きの恋』じゃん…」って思ってけど。
椿:結構色々な解釈が飛び出ているので気になる方はぜひ聞いていただきたいんですけど…どうですか…?
長尾:誰かが嘘をついているとかそういうのじゃなくて、ワタヌキは生きている間に話せなかったし、ミナトも「付き合って」とは言えないし…ワタヌキは死んじゃったから。マイもホズミも言いたくても言えないって言うのがたくさんあったっていう話だと思っていた。
椿:その解釈好きだな。
長尾:「嘘をついている」っていうよりは「隠している」って感じ。
堀切:私も『嘘吐きの恋』って聞いて「嘘…嘘なのか…?」って考えていて、それも結局私の中では答えは出ていないままなんですけど…でも帆夏さんの話を聞いて「そういうのもあるな」って。みんな自分の中に何かしら想いを持っていて…っていうので、その思いが直接会うことはできなかったけど浄化されたというか、ミナトはワタヌキ君に…って。
椿:なるほど…
堀切:あと、さっき話していて、自分に自信がなくてっていう話で、そういう自分に自信が持てなくて、そういう意味では偽ってちょっとそういう感じだけど、でも結局…それこそ、ミナトは自分自身に嘘をついていたのかもしれないなって思いました。ワタヌキ君のことを恋愛として好きなんだけど「いやいや、その感情は認めちゃいけないよ」っていう…そういう意味で嘘をついているかな?って思いました。
椿:なるほど…
堀切:誰かにじゃなくて、自分の感情を偽って…ていう。
近藤:いいなぁ…
椿:この質問が一番楽しいですよ、正直(笑)

Q.対談を見てくださった方へメッセージ
長尾:初めての声劇?だったんですけど、こんな感じで一応成功できたのはこちらとしてはうれしいと思っています。で、もしお時間があればぜひ3グループとも聞いていただいて、色々、こう解釈が違ったり担当している絵とかスライドの絵とかも雰囲気が違うし、それぞれ違うところもたくさんあるのでぜひ楽しんでいただければと思います。
堀切:今回、声だけの演技ってこともあってなかなか難しいところもあったんですけど、こうやって対談したり、他のグループの「あの日」の音声を聞いてみて「こんなにも違うんだ」ってなったことは印象に残りましたね。トリプルキャスト、総勢15人ととても豪華になっていてそれだけすごい面白い作品になっていると思うので、ぜひお時間のある方は観ていただけると幸いです。
近藤:自分でやりながらすごい難しい役だなって思って。でも脚本もすごく読む余地があってきっとそれぞれみんな難しかったんだろうなと思って。この状況自体も脚本に込められている言葉自体も難しいものではあったんですけど、それを3パターンもという、非常にお得な…お得な?贅沢な感じで楽しめるので。それこそ3つ全然違う世界だなっていうのと、それぞれでやったことで変わってきた奥深さみたいなものが魅力だと思うので、それを楽しんでほしいです。
あと、新歓係としてはこれを聞いて「なきがおって面白いな」って思ってくださった方はぜひ新歓LINEに入っていただければと思います!!


椿:ありがとうございます。これで『嘘吐きの恋』キャスト対談、ミナト編を終わりにしたいと思います。
みなさん、長々とありがとうございました!
一同:ありがとうございました!
    2020/08/31(月) 18:00 第32回公演 PERMALINK COM(0)
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