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こんにちは、雛形の色んなところに名前があると突っ込まれがちな近藤です。なんやかんやあって今回は、演出助手を務めさせていただきました。

書きたいことや想いは色々ありますが、とりあえず今皆さんにお伝えしたいのは、仕事と予定は増やしすぎるなということです。緊急事態宣言で集中授業がズレたせいだと責任転嫁したいところですが、120%私の計画性の無さと見通しの甘さのせいなので、ちょっといやかなり反省しています。今年は代持ちの3年生になる身としてもう少し成長したいところです。
関係者各位、本当に様々なご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした、そして指示は遅い癖に無駄に細かいのに、期待以上のものをいつも返してくれてありがとうございました。この場を借りて謝罪と感謝を述べておきます。

まあ私の今更過ぎる反省はさておき、劇団なきがお、何度目かのリモートでの公演を打てることになりました。
2020年度は第32回公演・嘘吐きの恋を始まりに、小金井祭企画、卒業企画・藤沢直治などなど、様々な試みを続けてきた1年間でした。またこんな状況でしたが嬉しいことに1年生が6人も入り、頼もしい限りです。

そうして少しのオンラインにおけるノウハウと経験を重ね、新しい仲間たちも増えて打つのが今回の第34回公演「染まる。」です。
もちろん経験を積んだとは言えなかなか苦労ばかりで、慣れない演出2人でワタワタしながら話し合い、電波状況や世の中の情勢に振り回され、なんなら学生課にも振り回……おっとこの話はやめておきましょうか。
とにかく先行きの見えない中ここまで来たというのが正直な感想ですね。

今だから言えることですが、この脚本は元々舞台で演じられることを想定して書かれたもので、そしてその公演は12月に一度頓挫しました。そのあとも本当に出来るのか、やるならどんな対策をしてどんな形式なら良いのか、やりたいという気持ちと現実との間でかなりあれやこれやありました。
だからこそ今こうして、形は変われど皆さんにこのお話をお届け出来ることが私はとても嬉しいです。楽しんで頂けましたら幸いです。

さて、真面目な話を一通りしたところで、もう少しこの脚本についての話をしましょうか。以下ネタバレになりますので、是非本編をご覧になってから読んでください。
この「染まる。」は居場所についてのお話です。皆さんにもきっと、どこかしら何かしらの居場所があるのではないでしょうか。
私にとっては友人たちや大切な人のいる場所、学校、殊更サークルや部活が居場所と呼べるものになります。
居場所ってすごく暖かいし、その場にいると幸せな気持ちでいられるし、そこに居てくれる人達のことは大好きだし。でもそれを一歩行き違ってしまった時、この話の佐紀と健吾のようになってしまいます。

あの二人の関係性をどう捉えるか?は皆様人それぞれだと思いますが、あまり健全な状態とは言えないですね。でも周りから見たらすぐに「あんな男やめとけよ〜」となるのかもしれないけど、渦中にいるとうまくそれが判断出来なかったりして。

役者ブログでも書いたのですが、この脚本、わかる〜って場所がたくさんあって、なんか自分までダメージ食らうというか(褒めてます)
とにかく誰かがどこかに共感できることがたくさんあるんじゃないかなと思います。
私も色々な登場人物に共感してしまうのですが、やっぱり佐紀の気持ちはよく分かるなって。

どんなに周りが優しくったって、それは心から嬉しいのだけど、手放しで相手を頼ったり本音で喋ったりってすごく怖いことで。
それは周りを信用してないからというより、むしろ自分を信じられないのもあるんですよね。自分を愛せないし、自信が無い。
それに加えて昔の嫌な思い出って、困ったことに何年経っても蘇ってきたりして。もしかしたらまたそうなっちゃうかも。そうなるくらいだったら自分は1歩引いていよう。

佐紀はそんな風にある意味諦観的に、殻にこもってしまっているような女の子です。たぶん元々そうじゃないんですよね。積み重ねてきた物の結果、周りにそうさせられてしまったのかなと。
でも恋愛ってそんな時に素晴らしくて、友達という曖昧な関係性よりも明確に、相手にとっての一番であり特別であるという契約が結ばれるんですよ。誰かに必要とされることが嬉しいし、じゃあ自分が居てあげなきゃ。この人も嫌なところはあるけど弱い人だから。……悪い男に騙される典型例ですね、ええ。身に覚えがありますね()

それでね、こういう特性ってダメだと分かっていてもなかなか変われないもので。自分の中の思い込みとか、積み重ねてきた根本的なものが原因なので、自分1人で変わることってすごく難しいんですよね。誰か他の人からの影響や手助けが必要なんですよ。

そこに現れるのが達也です。
佐紀を下に扱い、巧みな言葉で手放すまいとする健吾とはまったく対照的な、誠実でちょっと不器用な優しい青年です。

達也は具体的にこれができる、というわけでも、健吾に代わって佐紀と付き合おうとするわけでもありません。
それでも佐紀は、達也の「中野さんの近くにも必ず居場所はあるよ」という言葉に救われたのだと思います。

よく困難を乗り越えた系のエッセイで見られる「理解のあるパートナー」みたいな、結局そういう誰かが居ないと救われないのかよ〜とご都合的に思ってしまう方も中にはいるかもしれません。でも達也がこんな風に佐紀に声をかけたように、誰しも周りを見渡せば居場所があるものなのではないでしょうか。きっとそういうものであると思います。

とまぁ、願望に近い綺麗事を書いたところでいい加減書き終えましょうか。
それでは、また別の機会に。
    2021/04/26(月) 10:51 第34回公演 PERMALINK COM(0)
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