こんにちは!舞台監督チーフの千岩です。ちはやと読みます。
舞台監督は公演全体のマネージャーみたいなものです。マネージャーって、ぺこぺこするタイプと怒らせると怖いタイプがあると思うんですけど、舞台監督は怖いタイプのマネージャーです。
なんで怖いかって言うと、劇団の中で2番目に偉い、2番目に権力を持った人だからです。私が「この日が本番!」と言えばその日が本番になるし、「ここが本番の会場!」といえばそこが舞台になります。劇団のスケジュールを管理したり会場を押さえたりするのが仕事です。
劇団の事務的な面の責任者です。かっこいいね!
ちなみに、劇団の中で一番偉いのは演出さんです。演出さんは舞台のクオリティ、クリエィティブな面の責任者です。だから演出さんと舞台監督はよくケンカをします。
例えば拳銃を撃つシーンがあったとします。もちろん、偽物を使うより本物の人が殺せる銃を使った方がリアリティがでます。でも、とても危ないし銃刀法違反で逮捕されちゃいます。そういう時に「本物の拳銃を使いたい演出さんVS人命を守りたい舞台監督」のバトルになるわけです。
もうおわかりですね?皆さんが安心してお芝居を観られるのは、舞台監督がいるからなんです。
今回の作品には、警察と犯罪者が出てくるみたいです。果たして、劇団なきがおから本当の犯罪者がでてしまうのか、「この物語はフィクションです。」で済まされるのか、舞台監督の仕事ぶりをぜひ確かめに来てください。お待ちしています。