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【参加メンバー】(表記名:役者名(役名))
・近藤:近藤実里(立花役)
・おぐろ:おぐろ(華香役)
・小嶋:小嶋杏(司会・進行)

※本対談は本編のネタバレを盛大に含みますので、ぜひ本編をご覧になったうえで見ていただくことをお勧めします。

Q.今回の脚本『染まる。』はどんなお話ですか?
近藤:ちょっとありきたりにはなりますけど【居場所】っていうキーワードが随所に使われているように、自分の居場所とか人とのつながりとかが重要になっていると思います。それこそ色々なところでつながっていて、達也は自分だけじゃなくて達也が持っているいろいろなつながりをもって佐紀をを助けようとしているじゃないですか。そういう人のつながりを改めて考えることのできる作品だと思います。
小嶋:なるほどね。居場所ってキーワードと人とのつながりについてね。おぐろちゃんはいかがですか?
おぐろ:人とのつながりがすごく大切にされているお話だなって思って、その中でも距離感っていうのがみんなちゃんと違っていて。例えば立花さんと達也君だったら、すごく温かい親子みたいな距離感。友達同士(佐紀・香奈・桃菜)は3人の距離感も2対1になってしまっていたのがどんどん距離感が縮まっていて。健吾と佐紀だと、距離が少し良くない距離になってしまっていて、そこを切ることができたっていう…【距離】がすごく大切にされているお話だなと思いました。
小嶋:なるほどね。人とのつながりとそれぞれのつながり方というか。つながり方と接し方の違いが変化していく感じが描かれている話ですよね。

Q.自分の演じた「立花」「華香」はどのような役ですか?
近藤:作品的に、メタ的にみるとサポートキャラですよね(笑)人としては…達也以外にもいろいろな子の面倒を見ていそう(笑)喫茶店に来た困った人を「どうしたどうした?」「とりあえず美味いものでも食え」って言っている人なのかな?って思っていました。
小嶋:そうね。そういうお節介さっていうのが人を救うというか「ここにいてもいいんだ」っていう気持ちを作っていくこともあることがわかるキャラですよね。
近藤:今までにもほかの人をこうやって救っていそう(笑)
小嶋:慣れていそうだもんね、言動からして。華香さんはどういう役だと思いました?
おぐろ:穏やかな性格で、でも穏やかな性格っていうのを意識して「周りに優しくしよう」ってしているんじゃなくて、そのままの自然なやさしさっていうのを持っている人なのかなって思います。
小嶋:天然のやさしさなのか。
近藤:なんか華香さんって描かれていないからこそ解釈が広がると思う。おぐろちゃんのやる華香さんは穏やかでゆったりしている。役者の個性が出ているよね。
小嶋:確かに。そしたら華香さんとして、佐紀ちゃんと達也君と関わっていくシーンで意識したことはありますか?
おぐろ:なんだろう…ちょっとだけ距離感のある年下の男の子みたいな感じで接しているのかなって思って。ちょっと離れている感じを意識はしました。
小嶋:縮めすぎない距離感ね。
近藤:めっちゃガンガン行くタイプではなさそうだよね。多分立花はそういうの気にせずに行くからね。
小嶋:すごく思った。それですごく面倒見のいい立花さんとそういう接し方をする華香ちゃんだからすごくバランスがいいなと思った。

Q.印象に残っているシーンはありますか?
近藤:自分が出ているところだと、最初達也と漫才みたいなのやっているところが好きです。超楽しい。ここで2人の関係性がなんとなく見えますよね。
小嶋:なるほどね。確かにそこで今までどういう接し方をしてきたのかわかるよね。
近藤:自分が出ていないところだと…個人的にめちゃくちゃ好きなのはtrue colorの回想の「佐紀、誕生日おめでとう」のところ。佐紀・香奈・桃菜の関係性が大好き。多分役者が同期だからこその仲の良さが演技にも出ていて。あそこに先輩が混ざっていたらまた変わるんだろうなって思って。
小嶋:ナイスキャスティングですなー。
近藤:「1年生仲良くてかわいいな」って思っているからあそこは和やかで…結構重めの話でもあるから幸せな気持ちになりますね。…その分落差が激しいんですけど(笑)あのシーンの佐紀の幸せそうな声!って思って。
小嶋:そうなんだよね…ここで佐紀ちゃんが喜んでいることが分かっていたからこそ2人も「どうして…?」って悩んで悩んで聞けなくて…おぐろちゃんの言ってくれた【距離感】が出ていますよね。じゃあ今1年生の話が出たので同期(おぐろ)に矛先を向けて…。
おぐろ:達也君が佐紀ちゃんにアドバイスをしているところが心に来ましたね。
小嶋:あそこはね、達也君にもそういうことで彼なりに考えている理由があって…っていう根拠がちゃんとあるってことを感じられるのがすごくいいなと思いました。
近藤:わーーってしゃべった後に反省タイムが入るところ、めちゃくちゃ好き。
おぐろ:良いですよね。らしさが出ていて。
小嶋:全編を通して達也君の不器用さ…不器用じゃないけどね。でも自分でずっと「どうしたらいいんだろう」って考えて行動しているところが私もかわいいなと。
近藤:ヒロインの佐紀もめちゃめちゃかわいいんですよ。でもヒロインの佐紀よりも「かわいい」「かわいい」みんなに言われ続ける達也(笑)ベクトルが違うから…。

Q.健吾のシーンや健吾の佐紀に対しての接し方を見ていて、役としてどう思うか。また、自分ならどうしますか?
近藤:立花は絶対ダメな奴ってささっと気づきますもんね。でも引き合わせられることがあったら健吾に「なんでそんなことするの?」って聞いてほしい(笑)でも多分私が思うに、あまりよくないとはわかっているけど佐紀に対して真っ向から「別れなよ」って言ってくることはないのかなって。
小嶋:一度ね、受容しようとする姿勢。華香さんはどうですかね?
おぐろ:役として…は難しいですね。佐紀ちゃんとはあまり知り合っていないっていうのがあって…でも寂しさを埋める存在は必要で、でもそれで自分を蝕んでいるとなると変えた方がいいのかなとは思っちゃいますね…。
小嶋:多分健吾君はそれがないままここまで来ちゃった人だからね。
おぐろ:だから健吾君でまた1つお話ができちゃいそうな感じですよね。
近藤:ね、みんながね「健吾でアナザーストーリーを作ろうぜ」ってなっている。
小嶋:なんかすごいところに最後のシーンで広がっていっちゃったのでね。
近藤:ね、「おっと~~なんだこのセリフは~?」ってなりますよね。

Q.この話に続きがあるとして、立花と華香は今後どう達也と佐紀と関わっていくと思いますか?
近藤:「また来て」って言っているくらいだから…来てくれるといいな…。
おぐろ:2人で来てもいいし1人で来てもらっても楽しそうですよね。
近藤:わかる。2人が来たらまたからかうから。で、達也を呼びつけて「いい感じじゃ~ん」って。で怒られる。
小嶋:あ、やっぱりそういう感じで見ているのかな?
近藤:立花は冗談半分本気半分なのかな?って。単純に達也が誰かのことを気にかけているのがうれしいのかな?保護者目線で。だから単純に仲のいい子ができたのは喜ばしく思うし、女子と関わるようになった驚きもある。でも本気で達也が言い始めたら大事にしそう。
小嶋:良いですね。見守りポジですね。ノリがね、中高生の男子たちって感じ。
近藤:そうそう。だから干渉しすぎずに来てくれたら歓迎するって感じで。あの2人が大学で忙しくなって来なくなっても「忙しいんだな」って。いい感じの塩梅で「来てくれたら聞くよ」って感じ。
小嶋:いいね。店員キャラっぽいわ。
近藤:あくまで、保護者じゃないんで(笑)…娘増えちゃったけどな。

Q.達也が佐紀をお店に連れてきたときに、どういう心情で2人を迎え入れて助言したのでしょうか?
近藤:達也が人を連れてくるくらいだしな…なんかあるんだろうなって。でも達也はいい子だから、達也が連れてくるくらいだから悪い子じゃないんだろうなって思います。
小嶋:なるほど。華香さんは結構何も言わないよね?2人が来たことに対して。深堀りをするセリフは特に…って感じだったじゃないですか。
おぐろ:そうですね。佐紀ちゃんは初めて来るところで不安な様子をしていたと思うので「何かあったのかな?」って察したのかな?そこまで考えてないかもしれないですね(笑)
近藤:いい意味で距離をとってくれるよね。
小嶋:さっきも言ってくれたしね。「何かあったのかな?」止まり。
おぐろ:そうですね。あまり考えないようにしているのかもしれないです。

Q.立花と華香はどういう関係だと思いますか?
近藤:これは審議なんですよー(笑)華香さんって最初はバイトで入ったのかな?って思ってたけど、甘並さんが「華香さん夜結構遅い時間までいて朝起きたらもういるけど、どんな生活?」って言っていて。ワンチャン住み込みか親戚の子かって話になりました。姪っ子とか。どうなんだろう…でもこれは完全にオタクの妄想なんですけど、華香さんも達也みたいに何かあったところを立花さんに拾われていたら私はうれしい。
おぐろ:でもそれはありますね。なんかバイトで面接で…じゃなく受け入れてくれた感じがありますね。
近藤:もともと客だったのかもしれないし…どうなんだろう。
小嶋:結構謎な関係ですね(笑)でもそういうのは置いておくとしてもお互いどう思っているかっていうのはありますかね。
近藤:割と達也と同じように可愛いというか…なんか娘までいかなくても妹分なのかなって。これは私の偏見ですけど立花さんは男子に厳しいので(笑)「おい、達也~」って。なのに佐紀に対して「お嬢ちゃん」ですよ!!そういえば前、立花は華香さんのことをなんて呼んでいると思いますか?って話になったんですよね…本編に出てこないので…。
小嶋:そっか呼んでいないのか。
近藤:そう!呼んでもいないし実は本編中に会話していないんだよね。
おぐろ:そうですね。
近藤:実は同じシーンには出ているんですけど。この2人で会話ってしていないんですよね。
小嶋:なんか、より謎になってしまった。
近藤:だから結構この2人の関わり合いは難しいんですよね。
小嶋:まあでも関係がさっぱりしていそうなんだよね。下手に相手に依存させないようなかかわり方になっている。
近藤:多分立場を自覚した線の引き方ができているのかな?って。自分の価値観は押し付けないけど立場は違うけど助けにはなるよくらいの距離の取り方なのかな?って。
小嶋:なんか、いいですね。華香さんは立花さんに対してどういう印象を持っている?
おぐろ:すごく頼りになる存在だなって思っているんですけど、あまり頼りすぎないようにしようって、自立しようとしている。でも心の中ですごく頼れる存在で…。あとは仕事の上での先輩っていう立場はありながらも対等に接してくれる存在だと思うから、あまりへこへこしないようにしようと思っているのかな?って思います。
小嶋:なるほど。多分あの喫茶店の雰囲気だと2人の関係はかなり良好なんだろうなと思うよね。これ、華香以外に従業員っているのかな?1人だったらこれ結構エモくない??
近藤:エモい!!
小嶋:その1人として華香さんがいるのは絶対理由があるじゃん。
近藤:妄想がね、膨らみますよね。ほかのキャラに比べてパーソナルな所が見えないのでね。

Q.この喫茶店という場所はこの作品においてどういう場所だと思いますか?
近藤:私が思うのが…それこそ物理的にでもありますけど、立花のセリフに「また心を休めにでもおいで」っていうのがあるんで、そういう逃げ場というか気を抜いていい場所?そういう場所であってほしいなと。マジでお助けキャラですよね(笑)
小嶋:うんうん。そうだね…。ポケモンセンターみたいなところよね。
近藤:(笑)そういう優しく迎え入れてくれる場所であると嬉しいですよね。
おぐろ:大学の人間関係とかを無視して一回リセットする場所…みたいな。喫茶店っていう普段の大学っていう場所からは肉体的にも精神的にも離れたところで一旦自分を見つめなおすところなのかなって思いました。周りの人のアドバイスを聞きながらゆっくり落ち着いて考えられるきっかけの場所なのかなって思います。

Q.見てくださっている方に一言!
近藤:今回のお話ってどちらかというとリアルに近い話で現実世界のどこにでもありそうなお話、身近な話なので多分登場人物の中に「この人の気持ちわかるな」とか「こういう人いるな」って思ってくれるキャラクターとか場面とかあると思います。語られているところ以外にも想像して色々なキャラも見ていただけると面白いかなと思います!対談もたくさんあるのでぜひ観ていただきたいです。
おぐろ:お話としてたくさんの登場人物が出てきてその登場人物ごとの立場にどれもすごく共感できるところがあるお話だと思うので、登場人物ごとの立場に注目して観て聴いていただけると楽しめると思います。ありがとうございます。

小嶋:ありがとうございます。では、これで立花・華香の対談を終了したいと思います!!
近藤・おぐろ:ありがとうございましたー!


    2021/04/12(月) 18:00 第34回公演 PERMALINK COM(0)
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