はい、二年の宮下です。
小金井祭での企画紹介をしろと言われたのですが、何書いていいのかわからないので、とりあえずお話を。
劇団なきがおでは「感動の極限は“涙”だと信じ、自分たちにしかできない芝居を作ろう」というコンセプトを持っています。
では、逆に人は物語の何に対して涙を流すのでしょうか?
俗に言う感動作というものには色々なものがあります。
伝わっていなかった親からの愛情に気付くもの、一生添い遂げようとした人との悲しき別れを描くもの、友と交わした長年の約束を果たすもの、離れ離れになってしまった人と再び出会うもの
葛藤、再開、離別、喪失、達成、友情、努力、勝利など様々なものがそこにはあるのです。
それらを鑑賞したときに人が涙を流すためには何が必要か考えたとき
答えは「身近だけど身近ではないもの」であるという答えに至りました。
身近にあるから共感できる。だけど、現実で葛藤しているものを見てしまえば物語から現実に引き戻させてしまう。
その両者にほどよく馴染むことが重要な要素なのです。
無意識と意識の境目をまぎらかすものが世に言う感動作であると私は思うのです。
そのようなものに人は涙を流すのです。
そこで、私はさらに考えました。
現代に生きる日本人に共通する「身近だけど、身近ではないもの」とはなんでしょうか?
それはパンツです。
現代日本においてパンツを一度も穿いたことがない人間はほぼ皆無でしょう。
パンツとは現代に生きる日本人にとって身近なものであるはずです。
では、日常生活を送っている間にパンツを意識する人はどれほどいるでしょうか?
「私はパンツを穿いている」と常に考えている人は、それこそ皆無です。
しかし、意識の外にあったとしてもそこにパンツはあるのです。
パンツが消え去ることなどないのです。
着替えるときなどにそこに確かにパンツはあったのだと人は実感するのです。
これほど意識と無意識の境目をまぎらかしているものはないでしょう。
だから、「パンツ」を重要なファクターにおいた劇こそが劇団なきがおのコンセプトに沿ったものであると言えるのではないでしょうか?
小金井祭企画「心の中のパンツ」は決してコントではございません。
関係者が笑いを取ることを考えずに、「『劇団なきがお』とは」という疑問に正面から向き合った作品です。
恐らく、この企画は劇団なきがおの代表作となりうるものであると私は自負しています。
劇団なきがおに興味がある人は是非、この企画を観に来てください。
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劇団なきがお小金井祭企画
「心の中のパンツ」
脚本・演出 宮下直樹
出演 飯泉翔太 辻桃佳 宮下直樹
11/3 12:30~ 17:00~
11/5 15:30~
上演時間は約30分を予定しております。

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※ちなみに本作は人を泣かせるつもりも毛頭ございません。