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元親友に彼女ができました。

彼は大学に入ってから私の心の支えでした。辛く苦しい履修を共に乗り越え、一緒に楽単を探してさまよい歩き、難しい課題が出たときにはアドバイスし合い、バイトでムカつくことがあったときには深夜に電話で愚痴大会を開催したりもしました。

その親友に彼女ができました。

そのことを知ったのは11月の上旬でした。秋にしては少し暑い日でした。何気なく電話をすることになり、お互いに作業をしながら電話をしていました。何を話していたかは覚えていませんが、突然彼が「俺、彼女できたわ」と言い出したのです。前置きもなく発せられた言葉に唖然としてしまいました。反応すらできませんでした。私に自慢するでもなく当然のことのように言ったのです。

「地獄に落ちろ」そう思いました。

誤解しないでいただきたいのは、私は決して他人の幸せを妬むタイプではありません。むしろ暇さえあれば全ての人類の幸せを神に願うタイプです。しかし、彼に至ってはそうではありませんでした。なぜか。その理由は彼が彼女を作った時期にありました。

私は10月の末にも彼と電話をしていました。そのときに彼は「クリスマスまでには絶対に彼女を作る」と豪語していました。「いい人居たら紹介してよ」とも言っていました。「むりだろ」と笑う私に対して「やっぱそうかな…」と落ち込んでいた彼の様子を今でも覚えています。

嘘でした。

そのときにはすでに彼には彼女がいました。告白された翌日だったそうです。つまり表面的に落ち込んでいた彼は、心の中では私を馬鹿にしていたのです。私はとんだピエロでした。あんなやつもう親友でもなんでもありません。私が彼に課題を見せてあげることは二度とないでしょう。

もうすぐクリスマスですね。彼は彼女と一人暮らしの家でゲームをして過ごすそうです。「イルミネーションはイブに行くからさ」と抜かしておりました。私は親友の不幸を願うことは決してしませんが、彼はもう親友ではないので口内炎が五個くらいできればいいのになと思います。

公演に関係ないことを長々と失礼しました。ここまで読んでくれたあなたはとてもいい人か、暇人か、彼自身のいずれかでしょう。
そんなあなたはきっと今回の公演も見ていただけると信じています。

それでは皆さん、素敵なクリスマスをお過ごしください。
大輔役、だいらでした。
    2021/12/20(月) 19:31 第36回公演 PERMALINK COM(0)
    こんにちは、雛形の色んなところに名前があると突っ込まれがちな近藤です。なんやかんやあって今回は、演出助手を務めさせていただきました。

    書きたいことや想いは色々ありますが、とりあえず今皆さんにお伝えしたいのは、仕事と予定は増やしすぎるなということです。緊急事態宣言で集中授業がズレたせいだと責任転嫁したいところですが、120%私の計画性の無さと見通しの甘さのせいなので、ちょっといやかなり反省しています。今年は代持ちの3年生になる身としてもう少し成長したいところです。
    関係者各位、本当に様々なご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした、そして指示は遅い癖に無駄に細かいのに、期待以上のものをいつも返してくれてありがとうございました。この場を借りて謝罪と感謝を述べておきます。

    まあ私の今更過ぎる反省はさておき、劇団なきがお、何度目かのリモートでの公演を打てることになりました。
    2020年度は第32回公演・嘘吐きの恋を始まりに、小金井祭企画、卒業企画・藤沢直治などなど、様々な試みを続けてきた1年間でした。またこんな状況でしたが嬉しいことに1年生が6人も入り、頼もしい限りです。

    そうして少しのオンラインにおけるノウハウと経験を重ね、新しい仲間たちも増えて打つのが今回の第34回公演「染まる。」です。
    もちろん経験を積んだとは言えなかなか苦労ばかりで、慣れない演出2人でワタワタしながら話し合い、電波状況や世の中の情勢に振り回され、なんなら学生課にも振り回……おっとこの話はやめておきましょうか。
    とにかく先行きの見えない中ここまで来たというのが正直な感想ですね。

    今だから言えることですが、この脚本は元々舞台で演じられることを想定して書かれたもので、そしてその公演は12月に一度頓挫しました。そのあとも本当に出来るのか、やるならどんな対策をしてどんな形式なら良いのか、やりたいという気持ちと現実との間でかなりあれやこれやありました。
    だからこそ今こうして、形は変われど皆さんにこのお話をお届け出来ることが私はとても嬉しいです。楽しんで頂けましたら幸いです。

    さて、真面目な話を一通りしたところで、もう少しこの脚本についての話をしましょうか。以下ネタバレになりますので、是非本編をご覧になってから読んでください。
    続きを読む
      2021/04/26(月) 10:51 第34回公演 PERMALINK COM(0)
      こんにちは。依月です。
      今回の「染まる。」で脚本と演出の片割れをやらせていただきました。
      観てくださった方、ありがとうございました。
      いかがだったでしょうか?

      こんな状況での公演です。
      【冬公演】って名前で始めたのに桜が散る時期に公開になりました。
      公開期間中に夏日を観測しました。夏早くね???
      参加メンバーも当初の予定から少し変わりました。
      最初は舞台を作ってそこに立って演じてそれを映像作品として公開する予定で始めました。
      学生課の通知に何度も泣かされました。卓と幹線をずっと疑ってきたのは許してない
      結局対面では1回しか集まりませんでした。(一番最初を合わせると2回になるのか?)
      何度も文面上で言葉を投げ合いました。
      何度も迷惑を掛けました。…いや、この際「お前は存在が迷惑だ」と頭の中に現れるのはやめてください。

      まあそんな感じで、色々なことがありました。
      公演が始動してから4か月ほど。
      いや、4か月しか経ってないってマジか?ってなるような目まぐるしい日々を過ごしました。
      気が付いたら教育実習も始まって終わってました。あ、無事単位は出ましたよ。

      牧場のアイスみたいに濃厚な時間でした。
      昔ながらの喫茶店で飲む珈琲みたいに苦くて深くて濃い時間でした。
      片方でも十分濃いのにそれを混ぜてアフォガードにして摂取していた日々でした。
      贅沢だけど多分常時摂取していたら胃もたれするやつ。

      きっとこのままこの調子でつらつら話し始めるので、興味と時間のある方は僕の言葉の世界に足を運んでみてほしいです。

      続きを読む
        2021/04/25(日) 18:57 第34回公演 PERMALINK COM(0)
        【参加メンバー】(表記名:役者名(役名))
        ・だいら:だいら(達也役)
        ・千岩:千岩(佐紀役)
        ・甘並:甘並(健吾役)
        ・近藤:近藤実里(司会・進行)

        ※本対談は本編のネタバレを盛大に含みますので、ぜひ本編をご覧になったうえで見ていただくことをお勧めします。

        Q.今回の脚本「染まる。」はどんなお話ですか?
        千岩:佐紀ちゃんから見たら、自分の居場所を見つけていく話?遠野くんから見たら…どんな話なんでしょう?(笑)
        だいら:達也から見たら…成長ですかね。健吾との別れ、というか、健吾を切ったりとか(笑) 達也と出会ったりとか、友達と居場所を自分で見つけたりして佐紀の周りの環境が変わっていくんですけど。それを達也が自分と重ねて、アドバイスもしつつちゃんと成長してるので…そういう物語かなと思いますね。
        千岩:自分の過去を言葉にすることで受け入れられる、みたいな感じ?
        近藤:自分自身もそれを消化する…みたいな。
        だいら:そうですね。
        千岩:健吾くんから見てみるとどんな話ですか?
        甘並:えっ、あ~…今聞いてて、「そういえばそんな話だったな~」って…(笑)
        近藤:あれ?何に出てたんですか?(笑)
        甘並:いや、なんかね…俺からすると、居場所云々もそうなんだけど、主人公がいて、乗り越えなきゃいけない壁及び悪役がいて、それを頑張って乗り越えてっていうわりと構造は分かりやすい話だったのかなって。
        近藤:そうですね。確かに、悪役っぽいのもいるし、自分自身の心の問題的なものもありますからね。障害?みたいな。そんな感じですかね。

        Q.自分の演じた「達也」「佐紀」「健吾」はどのような役ですか?
        だいら:達也からいこうか。達也はですね、一言で言うならほぼ俺ですね。
        一同:(笑)
        近藤:言ってたね、ずっと。稽古場でも(笑)
        だいら:一応、中高も(演劇を)やってるんで、今までに色んな役をやってきたんですけど。その中でも自分に一番近い役ですね。どんなに奇抜な役にでも自分と一緒のところと、自分と違うところってのがあって。一緒のところは重ね合わせていくし、違うところは、その違いを明確に出せるようにってやっていくんですけど。…達也は、ほぼ俺なんだよなぁ(笑)
        近藤:特にどんなところが似てるとかある?
        だいら:あ~~…同じ学部の、あんま知り合いじゃないかな~って人と接する時の態度、あれはほぼ俺ですね。
        一同:(爆笑)
        近藤:ちょっと女子にキョドキョドしてる時とか?あれ?(笑)
        だいら:「あっ…あっ」っていうのはほぼ俺。
        千岩:そうなんだ(笑)
        近藤:サークルの人が学部、学科で関わってるところなんてなかなか見ないからねえ。
        だいら:Zoomだと距離があるんで、普通に接することができるんですけど。最初にサークルの同期とZoomで喋った時は、自分で言うのもなんだけど、気さくな奴だったんですよ。だけど、やっぱ対面で…、初対面とか、あんま喋ったことない人だと、「…あっ、あー……おはよ!」っていう感じ。(笑)
        千岩:あ~!分かるかも(笑) 初めて会った時ちょっと寂しかったもん(笑)
        近藤:ははは(笑) 言われてる。
        だいら:いや~むずいんだよ…対面はむずい…。
        近藤:むずいよね~、確かに。似てるんだね、達也に。他の二人は、どんな感じですか?
        千岩:それで言うと、私と佐紀ちゃんも似てる部分はある…と思う。佐紀ちゃんって人に依存しちゃうところが大きくて。それって変に人を信じようとしちゃう?みたいなとこがあるのかなって。絶対にこの人は危ない人だよって分かってても、でも疑うことには罪悪感というか。良い人だ、ってわかる理由を探して、着いて行っちゃうような。
        近藤:不安な発言が飛び出したな~(笑)
        千岩:でも、たぶん私は、表に出す部分は明るいけど、佐紀ちゃんはその不安も出ちゃうタイプ?
        近藤:そこは違う部分ってことね。千岩ちゃんは、普段が明るい子だもんね。イメージとしては。いやでも、不安だなぁ…。あれだよね、「でも悪い人じゃないかもしれない!」って思ってついてっちゃうってことでしょ?
        だいら:やばいやばい(笑)
        千岩:そうですね…。あと、これは本当に私の話になっちゃうんですけど。会うまで不安だけど会ったらなんだかんだ楽しめちゃうタイプなんで。「会うまでの辛抱だ」って…。
        近藤:え~、悪い人に、騙されないようにするんだよ?
        だいら:(爆笑)
        千岩:いや、大丈夫、大丈夫です!!私は、佐紀ちゃんと違ってちゃんと、断るときは断るので。
        近藤:偉い!大事、断る勇気。
        甘並:一歩間違えれば「ところでこの壺買わない?」とか乗っちゃいそうだからちょっと。
        千岩:断ります、断ります(笑)
        近藤:健吾はどうですかー?
        甘並:健吾くんね…俺の解釈だと、クズであることに開き直ってる子だから…。ここは、解釈が割れるところだと思うんですけど、自分もそうかなって思っているから。
        近藤:自覚的なクズってことですか?
        甘並:うん、そこはわりと似てんのかな?
        近藤:どういうこと!?(笑)
        甘並:わりと私、クズであることに開き直って生きている人間なので…。でもその分、私生活だと、人に迷惑かけないようには意識はする。ただ健吾は、迷惑かけることに関しても開き直ってると思うから…。
        近藤:健吾は確かに、演じ手によってかなり左右されるというか…無自覚なクズのパターンもたぶんありますからね、やる人によっては。無自覚クズか、計算した上でのクズなのか。
        甘並:ifの話は、後ほどね。

        Q.印象に残っているシーンはありますか?
        だいら:俺は、やっぱり、桃菜と香奈の、飲み会のシーンが好きですね。
        近藤:大好きだよね!分かる!!(笑)
        だいら: 2人ともちゃんとした演技はしたことが無く、かつ未成年っていう…。それなのに何回かあの練習であそこまで持ってけるっていうのは、本当にすごいと思う。まあ俺自分のブログにも一回書いたんですけど。「3軒目、かんぱーい!」の完成度が。あれは、大丈夫なんですかね?心配になるぐらい上手いっすね。(笑)
        近藤:ちょっと、下のところに「※未成年飲酒はしていません。これはお茶です」って書きたい。(笑)
        だいら:クスっと笑えるくらいのシーンとして丁度いいのでめちゃくちゃ好きですね。
        千岩:私はあそこ好きです。回想の、香奈と桃菜にネックレス貰ってから、健吾に会うまでの、一連の落差…。演じててすごく楽しくて。健吾くんに会う前の佐紀ちゃんを大事にしたくて。明るい佐紀ちゃんと、健吾くんと居る時の佐紀ちゃんがしっかり出るようにって思ったので。
        甘並:めっちゃ意識した。
        近藤:あそこと、最後13幕の、「佐紀が笑った!」「ふふ~2人のおかげで元気出た~」の後の「佐紀」…現れる健吾(笑)
        だいら:健吾な~。
        甘並:だってあそこからがクライマックスじゃん!佐紀視点は!だから空気変えなきゃ変えなきゃっていう、プレッシャーがすごくて…(笑)も~~幸せなシーンやらせてくれ!(笑)
        一同:(笑)
        近藤:じゃあインプロで、幸せだった頃の健吾と佐紀でも…(笑)
        千岩:あ~やってみたいですね!
        近藤:どうなんですかね。健吾はね。
        甘並:もう…ずっとあんな感じでしょ。
        だいら:最低ですね。
        甘並:ちょっと待って今完全に「最低ですね」が俺に向いてた気がしたんだけど!??
        一同:(笑)
        だいら:違いますよ!(笑)健吾に対してです、勿論じゃないですか?
        甘並:そりゃそうだよねえ。全く…。はぁ。(ため息)
        千岩:(笑) でも意識したのは、彼女ってよりは…懐いてるペットの距離感でした。後をついていく…?イメージで。
        甘並:だから騙しやすい…。
        だいら:うわ~~~!!最低だ!
        甘並:はっはっはっはっ(高笑い)
        近藤:はい、じゃあそんな健吾くんの印象に残っているシーンはどこですか?
        甘並:俺出てないんだけど、喫茶店で、華香さんが「今日はお祝いかしら~」って言った後に立花さんも…達也のことを二人して全く同じからかい方するっていうのが、こいつらいつもこんな感じなんだろうなぁっていうのと(笑) これを佐紀ちゃんはどんな顔で見てるんだろうって…。
        だいら:そこ気になるなぁ。
        近藤:あそこ私も達也くんをからかうのが楽しい。
        甘並:(笑) そこでね、オフの達也くんも出てくる訳で。
        近藤:それぞれで、ちゃんと顔が変わりますもんね達也くん。楽しいんですよ、「おぉ~明日は雪かぁ??」って(笑) 多分彼女出来たら赤飯炊きますよ。
        だいら:「そんな祝うことじゃないですから!」
        近藤:「いやいや、次がいつ来るかわかんないだろ?」
        だいら:「なんでそういう不吉なことすぐ言うんですかぁ…」
        甘並:小芝居始めんのやめてもらっていいですか(笑)
        一同:(爆笑)
        近藤:達也の周りの人々、皆達也からかってますからね。基本的に。
        甘並:うん。達也ねー、いじめたくなるの。
        だいら:甘並さんそれ、役だけだったらいいんですけど…現実にまで浸食してくんのやめてほしいんですよね。
        一同:(笑)
        甘並:俺は全力でいじり倒すのは楽しいんだけど、ちゃんと反撃してくれるから。そこにもう安心感を持って。
        だいら:良くないなぁ。このまま残るのやだな~いじられる風潮。(笑)絶対逆転してやる…。
        甘並:愛されてこそですからそういうの。…って納得させるのがいじめの手法だよね。教育学部~。
        近藤:ははは(笑) 他なんかあります?シーンとか。
        だいら:じゃあ…2周目!やってて楽しかったシーンは喫茶店の、バーッてぶちまけて「あぁ~~なんであんなことしちゃったんだろう~…」ってとこですね。何の練習もせずに出来ましたからね。
        近藤:見てて楽しいですね~。
        甘並:すごい共感性羞恥が働くんだよな~あのシーン。
        近藤:(笑) そっち?
        甘並:うん、なんか…いたたまれなくなって、じゅ、10秒スキップ!みたいな。
        だいら:分かる分かる。皆さんも同じことを感じてくれたら良いなぁとは思いますけど。あれは楽しかった。
        甘並:あのシーンが…視点ごとで一番違うんじゃないですか?片方にフォーカスが当たってて。その間にもう片方が、どんな、何の話してるのかっていうのは面白いところなんじゃないですかね。
        千岩:私、好きとは違うんですけど、思い入れっていうと健吾くんとのシーンは印象に残っていますね。今回の公演はオンラインで収録しているんですけど、私はずっと甘並さんのお姿とかお顔を知らなくて。どんな風に話す人なんだろうと思いながらやっていました。
        近藤:声しかわからないからね…。
        千岩:私、ヘッドフォンみたいなマイクで収録していたので、横向いて話すシーンは横向いてしゃべって上向いて話すときは上向いて話して…ってやっていたんですけど、甘並さんの身長が高いことを知って「首の高さ違うな…」って。
        近藤:演じた役者の身長も大事(笑)確かに意識的に身長高い人が近づいてくるのとそうじゃないのでは違いますもんね。そういうところまで意識しているの、すごい。
        千岩:そこは想像で補完できないところだから動くしかない!って。相手のことを考えながら作るの楽しかったです。
        近藤:重要なシーンでもありますからね。甘並さんはありますか?
        甘並:じゃあ関連して…殴るところですね。俺、殴るっていうのは最初のうちはちょっと理解できないところで。作るのには割と苦労したんだけど、この子の人間らしいところが見えたなって思って。しかもそこが物語の中で重要な位置にきているわけで、そういうのがちょっと嬉しいなって。
        近藤:珍しく感情を出すところですよね。
        千岩:どこか寂しいところがありますよね。佐紀視点(true color)だと佐紀ちゃんも寂しいし、健吾もどこか寂しさがあるから、佐紀も離れられないのかな?って。
        近藤:共依存っぽさもありますもんね。
        甘並:そこも健吾の解釈によってだけどね。佐紀視点だと共依存っぽいけど健吾視点本当にそうなのかって言うのは分かれるところなのかな?って。
        千岩:何が怖いって、今日の対談でも稽古の時でも「健吾はクズだ」って言うとなぜか罪悪感がわくという(笑)
        近藤:なんか悪い人を悪い人と思えないっていうところと似てるね…現実では騙されちゃだめよ(笑)
        千岩:大丈夫です(笑)
        近藤:だいらくん他にもあるんだっけ?
        だいら:いや、増えちゃったな…。
        甘並:全部いいぞ!!
        だいら:じゃあ今浮かんだ、甘並さんの佐紀視点の佐紀が去った後の最後のセリフ。あれ解釈分かれると思うんですけど…。俺の思い浮かべていた健吾はもっとわがままだったんですよ。人を操るんじゃなくて「好き」が超高じてああなっちゃったって思って。最後のセリフも「お母さん」をあらゆる女性にかぶせているのかな?もっと追い詰められている感じで言うのかな?って思って。
        近藤:ほうほう…
        だいら:でも、良い意味でどうとでも取れるセリフだと思うんですよね。だから一番印象に残っているかもしれないです。なんであそこでいきなりお母さんが出てきたのかって。あらゆる可能性があると思ってすごく印象に残っていますね。
        近藤:脚本家に聞きたいですね。
        だいら:ですね。で、本当に言いたかった話はやっぱ、ブログでも書いたんですけど、佐紀の泣きの演技です。前、千岩と話したんですけど、役者って演技をするうえで2パターンあると思って。完全に入り込んで自分に役を下ろすタイプと、役に自分を近づけるタイプってあると思って…
        近藤:憑依型と技術型って言いますよね。
        だいら:俺は完全に技術型で、自分の持っている技術で合わせていくんですけど、千岩は完全に憑依型なんですよね。本当に泣いているんですよ。スチール写真を撮った時も、千岩が健吾だけじゃなくあらゆるものを怖がりすぎて俺が近づいただけでびっくりしていて…泣きは特にすごいなって思いますね。こっちまで苦しくなる。
        甘並:いじめている側からしても、心配になる泣き方なんですよね(笑)
        千岩:これはこの作品に限った話じゃなくて、私とだいらくんは演じ方が違うし持っているものが違うので、頼もしく思いながらこれからないものねだりをするのかなって。
        近藤:どっちも上手なんだけど、系統が違うもんね。
        千岩:さっきの「いじめにくい」って発言で…今回佐紀と健吾は結構距離の近いシーンがあったんですけど、難しいじゃないですか。特に今回先輩後輩、初対面っていうのもあって絶対甘並さんの前で「無理です」って顔をしないようにしていて…頑張りました(笑)
        甘並:いや…俺がとっても苦手なんだ…距離近い演技…
        近藤:存じ上げております…(笑)
        甘並:そこはだいぶ反省しているけど…いや、もうちょっと練習しないと無理!
        千岩:じゃあエチュードとかで絡みに行きます(笑)

        Q.それぞれの役にとっての「居場所」とは?
        甘並:健吾は居場所っていうのを小ばかにしているんじゃないかって思って。居場所にこだわるってことについてよく思っていないからこそ、他人の居場所への思いを利用できるんじゃないかな。だから健吾は自分の居場所に関しては意識を持っていないんじゃないかって風に解釈していた。
        千岩:じゃあ佐紀ちゃんはまんまと付け込まれていたんですね(笑)佐紀ちゃんはもともと嫌われたくないんですよね。だから健吾くんに「佐紀はこうしていたらいいんだよ」って作ってもらった枠の中にいるのが安心だったけど、いつまでも枠の中にぴったり当てはまれることなんてないじゃないですか。だから本当に欲しているのは受け入れてくれる場所なのかなって。
        近藤:なるほど…。
        千岩:演っていて思ったのは佐紀ちゃんはきっとまだ居場所を見つけたわけじゃないんですよね。周りが自分を受け入れてくれる環境を見つけても解決にはならなくて、多少受け入れてもらえなくても、私は私でいいんだって思えないとまたしんどくなっちゃうので…。達也くんが佐紀ちゃんに提示したのは、一旦どんどん自分を出す練習をしていって、自分のいる場所が全部自分の居場所にできるようにすることなのかな。
        近藤:そうだよね。最終的に佐紀はもう少し前に進まないとね。達也はどうですか?
        だいら:達也にとって居場所は人との関わりの数だけあると思って。俺は人それぞれで言い方とかテンションとかを変えることを意識して演じていたので、ファミレスもそうだし、華香さん立花さんの喫茶店とか、祐樹とか。達也が言っているのが「気づいていないだけで居場所はたくさんあると思うよ」って言葉なんですね。だからどんな人にも居場所はあると思うんです、気付いていないだけで。達也も元々それに気付かなかった人で、居場所があるってことをより強く言いたいんじゃないかなって思って、佐紀にもそう言うようにしましたね。
        近藤:そうだね、セリフでも「居場所が見つけられなくて辛かった」って言っているもんね。

        Q.好きなキャラはありますか?(自分以外で)
        だいら:俺は華香さんが好きですね。
        近藤:ブログにも書いていたね。
        だいら:華香さんって他の役と比べて一番セリフが少ない。でも役柄をしっかりイメージづけた。優しいお姉さんのイメージが浮かぶんですよ。それがすごいっていうのもあるし。あと達也、華香さんのこと好きじゃね?って。喫茶店の中でも華香さんの接し方にめちゃくちゃ困ったんですよね。元々お店にいた人じゃなく、途中から入ってきたんじゃないかなって。立花さんは、もう親みたいな立ち位置なんですけど、その居場所に入ってきたお姉さんって感じ。達也はひとまず立花さんって居場所を手に入れて、安心してほかに目を向けられるようになったときに一番身近にいた優しいお姉さんを好きになると思うんですよね。
        近藤:かわいいなー達也。
        だいら:だけどもう今はそういう感情はないと思うんですよ。そういう目線で華香さんのからかいのセリフを見ると…。華香さんも少しは気が付いたけど流したんですよ。で佐紀を連れてきているのを見て…って思うと…。
        甘並:俺も役者として好きなのは華香さんですね。夕飯時に働いていて、翌朝の朝ごはんを出すのも華香さんなんですよね。どんな生活してんねんと思って(笑)
        近藤:住み込みじゃない?
        千岩:姪っ子が手伝っているとか?
        甘並:その辺の妄想が広がって視聴者として見て面白いなと思ったキャラ。で、健吾を演じた人間として面白いなと思ったのは、達也。初対面のおどおどした感じとか、もう少し距離の近い関係だったら絶対におもちゃにしている(笑)「こいつ可愛いな」ってなって。
        だいら:かわいがられた…やったー。
        近藤:最初の「佐紀がいつもお世話になっています」の余裕の笑みね(笑)
        千岩:特に達也視点で見るとあそこしか関わりがないのに優劣が付いているというか…。
        近藤:すごいですよね。達也視点しか観ていない人は「なんなんだ、あいつ」ってなるよね。
        甘並:俺、ステータス高い人間が苦手だからよかった…伝わって。かわいいね~達也くん。よしよし。
        だいら:腹立つーーー!
        近藤:千岩ちゃんはどう?
        千岩:役をして思いを馳せていたのは遠野くん(達也)と、健吾くんかな?遠野くんの違う一面を見られたっていう面では喫茶店。初めて連れてこられた場所で初めて遠野くんが緊張していないで話しているのを見て、この2人とはどういう関係なのかな?と思ったり。だから今日、だいらくんの裏設定を聞けてよかったです。本当に私個人の好きな所で言えば…遠野くんの声がすごく優しいんですよね。
        近藤:本当に達也は一言一言が優しいですよね。ちゃんとすぐ謝れるし感謝できるし気遣いできるし。
        だいら:達也、いい子だな…。そう言ってもらえてよかったな…。
        千岩:裏設定で言うと、観てくださった方で気になった方はいると思うんですけど、遠野くんは佐紀ちゃんのことをどう思っているのかって。
        近藤:ここは解釈分かれますよね。
        千岩:それは遠野くん自身の設定を聞きつつ、それに佐紀ちゃんはどう感じているのかっていうのを付けて演じていましたね。
        だいら:千岩は、達也が佐紀のことをどう思っていると思った?
        千岩:好意はあるのかなって。きっと佐紀ちゃんは人からの好意に敏感だと思うの。だからなんとなく気づいてはいるけど…佐紀ちゃんは遠野くんを好きになることはないのかな?って。遠野くんはどうだったの?
        だいら:俺は…多分ずっと好きなんだよ。でも遠野達也って、気づかないんですよ。
        千岩:わかる、そのつもりだった。
        だいら:なんかこの話の終わりじゃ、まだ達也は自分が抱いている恋心に気づいていないんですよ。でも、最初にファミレスで話を聞いたときに自分と似ていると感じて、好きになっていると思うんですよ。だから、好きじゃなかったらあの「おやすみ」は出ないと思うんですよね。俺、あまり考え込んで演技を始めないんですよ。でも最初にあの「おやすみ」が出たということは…って思いますね。
        千岩:多分佐紀ちゃんは今まで恋人をよりどころにして生きていたと思うから、達也くんの意識には気が付いているけど、そこを気にしている余裕はないのかな?って。

        Q.今後、達也・佐紀・健吾はそれぞれどうなっていくと思いますか?
        だいら:健吾は反省するんですか?
        甘並:反省しないでしょ(笑)変わらないだろうなと思う。健吾は十分今幸せだと思っているから…
        だいら:うわぁーーー。でもちょっとわかるな…。
        甘並:色々なことに諦めがついていて期待しない分幸せなのかな?って。この子にとって幸せだったらいいのかな…。
        近藤:じゃあ達也と佐紀の2人はいかがですか?達也と佐紀の関係がどうなるのかとか。
        千岩:多分、香奈と桃菜とどんどんこれから仲良くなって…。佐紀ちゃんはきっと本来が受け身なので遠野くんが「中野さんは居場所が見つけられたんだな」って離れちゃったらただの同期に戻ると思うし、これからも遠野くんが声をかけてくれたらファミレスには通うのかな?って。
        近藤:なるほど…達也が来れば…ってことか。
        だいら:達也と俺はほぼ同じなんですけど、違うのは行動力なんですよ。だいら自身だったら多分付き合わないと思うんですよ。好きってことを徐々に自覚するけど何もできないと思うんですよ。「居場所を見つけられたんだね」ってなって、少しずつ疎遠になると思うんですね。
        近藤:それは勇気がないから?
        だいら:多分、「居場所が見つけられたのならそれでいいか」って終わっちゃう。でもそれは俺がずっと居場所があったからなんですね。自分は、高校とか大学の経験から、居場所は自分で作ったり見つけたりしないといけないって知っているので…。だから、達也だったら佐紀と頑張って付き合おうとするんじゃないかな。アタックすると思います。
        千岩:それを受けて考えるなら…千岩視点だと、そりゃ助けてくれた人って格好いいじゃないですか。でも遠野くんはめちゃくちゃ優しいからそこに甘えちゃいけないよなって思う。だからもし好きになっても、吹っ切って次の恋を探した方がいいんだろうなって。で、佐紀視点だと…佐紀ちゃんは人を信じたがるので、遠野くんとは居場所の件で解決して、次は佐紀ちゃんへの好意を持って接してくれても「遠野くんは優しいからまだ気にかけてくれる」って思ってそう。でも好きになっても言えなさそう。遠野くんが優しいのを知ってるから、言ったら遠野くんは絶対に受け入れてくれるんだけど、それがちょっと怖いなって…。
        近藤:大体はあの展開で達也に惚れますからね。
        だいら:…惚れてくれればいいだろ!
        甘並:それだったら周りの友達が気づきそうだけどね(笑)
        近藤:気づいた香奈・桃菜・祐樹が「あの2人さ…」ってなりそう(笑)
        甘並:次から多分「3軒目、かんぱーーい」に祐樹も加わるよね。
        だいら:そこが仲良くなるのか(笑)
        千岩:智哉も佐紀ちゃんがファミレスにきて達也のいない日だとカマかけてきそう(笑)
        近藤:智哉、達也に対して「グラタンの子、来てるぞ!」とか言って楽しんでそう(笑)
        甘並:それである日別の男をファミレスに連れてきてほしいーーー
        だいら:なんでそんなこと言うのーー?ナンデソウイウコトイウノ…?可哀ソウジャン…タツヤガ…
        近藤:別にどうでもいい相手でいいんですよ。親戚とか。
        甘並:それで達也に恋心を自覚してほしいーー。
        だいら:達也、そこまでしないと気が付かなさそうですもんね。…この2人くっつくの、こんなに難しいのか…。結局達也はいいやつ止まりなんですよね…。
        千岩:「なんで私のこと気にかけてくれるの?」って聞かれたときに「おせっかいだった?」って返しちゃ進まないよ!
        だいら:なんてこと言うんだよ!
        甘並:ガチな恋愛ダメ出し来た(笑)
        だいら:怖いんだよ…じゃあさ、なんていえば「あ…私のこと好きかも」ってなるの??正解は何??
        甘並:もうだいらとして気になっているじゃん(笑)
        千岩:じゃあ私も考えるので、恋愛マスターの健吾くん!
        甘並:ちょっと待って!!恋愛マスターって何??
        近藤:じゃあ甘並さんとしてじゃなくて、健吾はなんていうんですか??
        甘並:え…わからん…。でも達也くんって「遠野くんっていい子だから絶対いつか彼女できるよね」って言われつつ彼女候補が現れないやつだよね。
        だいら:あ“ぁ…。
        近藤:「良い人だよね!」「優しいよね!」って評判は立つんだけどね…。
        だいら:あぁ…。
        千岩:遠野くんは好いてくれる子はいるんだけど多分静かに好いてくれているんだと思う。
        甘並:達也へのダメージがそのままだいらにヒットしている…(笑)
        千岩:でも遠野くんと佐紀ちゃんで言えば、佐紀ちゃんにも問題があるから…佐紀ちゃんの精一杯も「なんで気にかけてくれるの?」が限界だから…
        甘並:佐紀がもうちょっと余裕があるときだったら「なんでだと思う?」くらいの返しをしてもいいと思うけど…。
        だいら:絶対言えない!!…「なんでだと思う?」って聞く世界線の達也、気になるな…。
        千岩:いつか良いタイミングでこのセリフを聞くね。
        近藤:それはだいらに言ってんじゃん(笑)
        だいら:これから相談されたときは「なんでだと思う?」って使っていこうと思います。

        Q.見てくださっている方に一言!
        甘並:こんな社会の中、みんなが作ったものということで。本編は多分見ていただいたと思うんですけど、まあ今までにない形で色々とやっています。7月くらいにボイスドラマ自体は作ったことあるけど、新たに挑戦した部分があるので、そこを感じていただければいいなと思います。1年生も今回は割とメインで頑張ってくれたので。今回の挑戦を感じつつ、これからに期待していただければと思います!
        千岩:『染まる。』の本編を観てくださった方もまだの方も、この対談を読んだ後にもう1回観ていただければ新しい発見があると思いますし、達也視点(『染まる。』)と佐紀視点(『染まる。-true color-』)で違う印象を受けると思うのでぜひどちらも観ていただければと思います。ボイスドラマということで、始めは声だけで演じるのがすごく不安だったんですが、こういう状況じゃないとできなかった経験だと思うので、対面で出来ないことを悲しむんじゃなくて、これを糧にこれからもお芝居を作っていければいいなと思います。
        だいら:人と会うことが少なかったり人とのつながりを再認識したりすることが多くなったと思うんですけど、この『染まる。』という作品を観て「自分の居場所って何だろう」「人とのつながりって何だろう」って改めて考えていただけると、作った甲斐があるなと思います。あとは今回初参加の役者が何名かいるのでそこら辺を…まあ新人らしい緊張しいとか初心さとかはないんだけど(笑)そこら辺を含めて楽しんでいただければと思います。

        近藤:ということで対談を終わらせていただきます。皆さんありがとうございました!

          2021/04/15(木) 18:00 第34回公演 PERMALINK COM(0)
          【参加メンバー】(表記名:役者名(役名))
          ・くろぎ:くろぎ(香奈役)
          ・美海:美海桜(桃菜役)
          ・椿:椿(司会・進行)

          ※本対談は本編のネタバレを盛大に含みますので、ぜひ本編をご覧になったうえで見ていただくことをお勧めします。

          Q.今回の脚本『染まる。』はどんなお話ですか?
          くろぎ:自分にも全く関係のない話ではないかもしれないと思った。
          椿:…というと?
          くろぎ:メンヘラ彼氏につかまるかもしれない…
          椿:(笑)健吾君ね。
          くろぎ:健吾君みたいな男につかまるかもしれないし、オムライスが大好きになるかもしれないし…。
          椿:なるほどね。今回色々なキャラがいますからね。当てはまりそうな人ももしかしたら身近にいるかもしれないですしね。
          くろぎ:もしかしたら椿がメンヘラかもしれないしね。
          椿:まあ可能性はゼロじゃないね(笑)
          くろぎ:彼女のネックレスを「似合ってない」っていうタイプかもしれないし。
          椿:もしかしたらね(笑)もしかしたら健吾を演っていないほかのキャストが…それこそ、だいらくん(達也役:だいら)がそうかもしれないですしね。
          くろぎ:(笑)だいらがそうだったらめっちゃ笑うわ。
          椿:だいぶ怖いですね(笑)桜ちゃん(桃菜役:美海桜)は何かありますか?
          美海:そうだな…佐紀の自信のなさというか、みんな誰しもが自信のなさを持っているとは思うけど、それがすごい前面に出ていて、それを乗り越えていくところが共感できるんじゃないかなと思いました。あと最後の「健吾も何かあったんだ…」って終わり方がもうね…結構好み。ああいう終わり方大好き。
          椿:健吾は最後にとあるセリフが入りますからね。
          くろぎ:あそこであの終わり方はダメだって…。どこまでも楽しめる作品だと思いました。
          椿:ね、二次創作がはかどる話ですね(笑)

          Q.自分の演じた「香奈」「桃菜」はどのような役ですか?
          美海:自分のブログにも書いたんだけど、性格のいい陽キャだなって。で、それに加えておかん気質なところというか。佐紀に対しても友達なんだけどめちゃくちゃ過保護だし、香奈に対しても同期だけど心配しているところもあるっていうのと…なんかこういうキャラがゲームにいたら私多分好きになるなって。
          椿:なるほどね(笑)結構好みのキャラなのね。
          美海:好みだね(笑)
          椿:自分の好きなキャラを演じられるのって結構うれしいよね。
          美海:それこそこの脚本を読んだときに「どの役をやりたいですか?」ってあったじゃん。その時に希望で書いた気がする。なんかいいなって思って。
          椿:いいね。そしたらくろぎちゃんはいかがですか?
          くろぎ:香奈ちゃんね。明るい子で3人でいるときも桃菜といるときも場の空気を盛り上げようとしてくれる。でも勝手に盛り上がるんじゃなくて意識的に盛り上げようとしているみたいな。ぜひ友達にほしいタイプ。
          椿:言わんとしていることはわかる。
          くろぎ:いい子なんだろうなって。桃菜みたいな…お姉ちゃんだと思っていたけどおかんなのね(笑)おかん気質じゃないんだけど…愛される末っ子系かな。
          椿:2人とも「佐紀の友達」ってポジションなんだけど結構明確に分かれているよね。今回ボイスドラマなので声の聞き分けだけだと難しいところもあると思うんですけど、結構キャラクターがはっきりしているのでわかりやすいんじゃないかなと個人的には思いますね。
          美海:確かに。相手がくろぎで声質違うからから聞き取りやすいんだろうなって思っていた。
          くろぎ:うちらの間でも喋り方が結構違うから。…もうお姉ちゃんなのよ、桃菜が。
          美海:(笑)

          Q. 印象に残っているシーンはありますか?
          くろぎ:さっき言っちゃったけど、健吾のラスト。あそこが一番かな、私は。
          椿:そうなんだ。
          美海:私もその辺かな。最後、佐紀が頑張って反論するところ。そこでやっと佐紀もそうだけど健吾の寂しさとか「なんで自分の思い通りになってくれないんだろう」みたいなそういう気持ちがあふれて、すごい印象的だなって。なんかサイコパスにもそういうところがあるんだなって。
          くろぎ:言い方よ(笑)
          椿:そうね、間違ってないね(笑)健吾、だいぶやっちゃっているからね。
          美海:そうそう。なんかそれで印象に残っているな。
          椿:あそこね。観てくれている方が胸に来るポイントだろうなとは思いますね。そしたら自分が出ているところで特に印象に残っているシーンはありますが?
          美海:…もうこれはくろぎと一致していると思うんだけど。
          くろぎ:え、やめてよ、怖い怖い!しないと思う、私は。
          椿:おや??
          美海:一致しないか…?
          くろぎ:え?桜、先に言って、言って。
          美海:私は、居酒屋のシーンだと思っていたよ。
          くろぎ:あー…なるほど。…居酒屋。居酒屋!居酒屋でーーーす!!
          椿:おや?なんか不穏ですね??
          くろぎ:私は、印象に残り方が違うんだけど…「何言ってんの選手権」したじゃん。
          椿:あー、なんかTwitterに上がっていたね。
          くろぎ:「何言ってんの?」の言い方のノリがわからなくて居た人に「自分の解釈で『何言ってんの?』って言ってもらえませんか?」ってやってできた「何言ってんの?」の感じ。ここ印象に残っているというか思い出深い感じですね。…だからまあ…居酒屋ですね?
          美海:私たちは未成年だから居酒屋がわからないじゃん。
          くろぎ:それな!
          美海:だからくろぎの想像の中の「酔っている」が面白くて。それが自分たちとは一番かけ離れている印象だからすごく印象に残っている。
          椿:ね、演劇じゃないとできないからね。飲酒シーンなんてね。法に触れちゃうから。
          美海:そうそう(笑)
          くろぎ:だいぶ酔っている演技をしたのに稽古の時に誰かに「3軒目のわりに落ち着きすぎじゃない?」って言われて「3軒目ってそんななんですか??」って言った記憶ある(笑)
          美海:言われたね~~(笑)
          椿:怖いですね(笑)皆様お酒はほどほどに。
          くろぎ:ほどほどにしましょう。
          椿:ね、飲めるようになっても馬鹿みたいに飲まないようにね、していただいて。
          くろぎ:でも、いつか3軒目まで行くと思う。それで「3軒目、かんぱーーい」って2人(くろぎ、美海)で乾杯している気がする。
          椿:これはね、酒カスのにおいがしますね。
          くろぎ:やめてください。
          椿:本当にほどほどにしてもらって。
          くろぎ:ほどほどに。

          Q. 香奈と桃菜にとって、佐紀はどういう存在ですか?
          美海:さっきちょっと言ったけど…同期だけど守りたい対象というか。香奈と桃菜の波長が合いすぎていて佐紀が入ってこれなくて佐紀がもやもやしているところもあったけど…香奈と桃菜は喧嘩してもケロっと直るけど佐紀には喧嘩は挑めないな。めっちゃ大事みたいな印象がある。…なんかそういう友達っていない?
          椿:なんか気にかけちゃう感じだよね。箱入り娘じゃないけど…。
          美海:なんか大好きすぎてそういうことができない感じ。
          椿:めちゃくちゃ大事な存在なんだね。
          美海:だから達也としゃべっているときのトーンと佐紀としゃべっているときのトーンは若干変えている。
          椿:おぉーーいいですね。ボイスドラマならではの細かいニュアンスが。
          美海:まあ一応気持ち的にね。
          椿:先に聞いてくださった方が分かってくださったかもしれないし。そしてまたそこを注意して聞いてみてくださいね。
          くろぎ:ぜひぜひ(笑)
          椿:くろぎちゃんはいかがですか?
          くろぎ:香奈的には…守ってあげたいというよりは完全に対等なところにいると思っていると思うんだよね。なんか「なんであんな彼氏と付き合っているんだろう」ってずっと思っていると思う。
          椿:健吾君ね…だいぶやばいからね、彼ね…。
          くろぎ:一緒に戦う…じゃないけどさ。「居場所になってあげたい」っていうのも完全に囲い込んで守るというよりは、桃菜が守って香奈が戦うと思っている。
          椿:なるほど。剣と盾なんだね。2人それぞれが。
          くろぎ:そうそう。「お前に任せるから私は行ってくる」みたいな(笑)そういう感じかな?香奈的には。私は戦って守る。桃菜は守って…守る?イメージ的には。
          椿:なるほどね。すごいね、全然違うね2人とも。
          くろぎ:だからこそ、波長が合うんだろうね。
          美海:そうだね。パズルのピースがね、
          くろぎ:うまいことね、はまっちゃったわ。
          椿:ぜひこれはね聞き直してほしいですね。このブログを読んでから作品を見直すとだいぶ変わるので是非聞いてもらいたいですね。

          Q.お互いに聞いておきたいことはありますか?
          美海:ちなみにくろぎは香奈役を希望した?
          くろぎ:希望で出した。「お友達2人のどっちかにしてください」って言った気がする。
          美海:なんか最初の脚本では香奈と桃菜がっつりとした違いがなかったよね。
          くろぎ:そうそう。だからどっちでもいいかなーって。
          椿:元々この脚本は対面でやろうとしたものをボイスドラマ式に書き換えているので、最初の脚本からは印象が変わっているキャラもいるかもしれないですね。
          くろぎ:…私、役の第3希望、智哉で出しているんだよね。男役やりたかったのかな?
          椿:まあボイスドラマだしね。
          くろぎ:ね、行けそうだよね。
          椿:それこそなきがお自体が男子少ないから女子が男役をやるってずっとあるっぽいからね。それこそ今後男役をやることもあるかもしれないですね。
          くろぎ:いやーでも「ベテランバイトお兄さん」のあの感じは出せないわ。
          美海:あれいいよね(笑)練習もそうだけど収録中にミュートしていたからよかったけど、ミュートにしていなかったら笑い声入ってたもん。

          Q. 今回の公演が初のナンバリング公演になりましたが、演じた感想はいかがですか?
          くろぎ:物語の主軸とはずれたところ、例えば「ベテランバイトお兄さん」とか、ああいうところを書けるのがすごいなと思って。
          椿:あー脚本としてね。
          くろぎ:そうそう。普通にやったら「健吾が悪い人です→達也が頑張ります→おめでとう」みたいな感じで終わっちゃうようなところを、意味のある寄り道というか…居酒屋で「3軒目かんぱーーい」とか、自然すぎてすごいなと思った。
          椿:なるほどね。桜ちゃんはいかがですか?
          美海:これまでに一応脚本を書いたこともあって、私の好きな作風がなきがお特有の感じなんだけど、私が所属していた団体の作風というか雰囲気と合わなくてできなかったんだよね。その私がやりたかった要素が全部詰まっていてすごく読んでいて面白かったし、皆さん声がすごく素敵だから収録中でも引き込まれるなって。それこそ佐紀の泣いているシーンは本当にもらい泣きしそうになったし。
          椿:なきがおって結構わかりやすく「なきがおらしさ」が確立されている感じがするからそれが好きな人には刺さるんじゃないかなと思いますね。

          Q.見てくださっている方に一言!
          くろぎ:ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。『染まる。』大変面白い、私たちも頑張った作品となっております。これを読み終わった後、もう1回見ていただけますとこちらも大変喜びます。ではまたどこかでお会いしましょう。香奈役、くろぎでしたー。
          美海:今回初挑戦になって結構緊張していたんですけど、役者の皆さんの演技が本当に素敵で何回聴いても色々なところに発見があるんじゃないかなと思うのでぜひ繰り返し聞いていただきたいなと思います。また何か作品に参加できることがありましたら、ぜひ聞いていただければ…観ていただければ…になるかな?なることを祈っております。桃菜役の美海桜でした。ありがとうございます。

          椿:それでは以上で、役者対談の香奈・桃菜編を終わりたいと思います。ありがとうございました。
          一同:ありがとうございましたー。

            2021/04/14(水) 18:00 第34回公演 PERMALINK COM(0)
            【参加メンバー】(表記名:役者名(役名))
            ・ああああ:ああああ(智哉役)
            ・伊月:伊月紡(祐樹役)
            ・近藤:近藤実里(司会・進行)
            ・依月:依月(脚本・演出の片割れ)

            ※本対談は本編のネタバレを盛大に含みますので、ぜひ本編をご覧になったうえで見ていただくことをお勧めします。

            Q.今回の脚本『染まる。』はどんなお話ですか?
            伊月:どんなお話…それぞれの居場所とか自分らしさとかを考えるような本なのかなと思います。おそらくこの中に出てくるキャラクターの誰かしらのどこかしらには共感できる人が多いと思うのよ。別に特定のキャラに全共感とまでいかなくても「このキャラのこういうところちょっとわかるわ」みたいな。そこを切り口に「居場所って何だろう」とか「集団においての自分の色って何なのかな?」って考える脚本なのかなって思います!
            ああああ:特に演劇をやっている人だったら【居場所】って問題はすごい切実な話だと思うんだよ。演じる役が多ければ多いだけ【居場所】ってことを考えると思うし、なんとなくだけど演劇をやっている人は演劇とか舞台とかを居場所にしていると思って。で、この劇は色々な人が出てきて、それが必ずしもいい人ばかりではないんですよね。…僕、最初の役の希望を出すとき、第二希望くらいで健吾君を出したんですよね。
            伊月:そうだったねー。
            ああああ:なんでしょうね…そりゃ、健吾は悪だしやっちゃいけないことをやっているんですけど、でもなんかね…放っておけない感じがするんですよね。なんか魅力的で。本当にね、だれしもそういう経緯とか背景があって、自分も他人も居場所のことを…なんてまとめようかな。まあふわっとまとめると自分にせよ他人にせよ【存在】ですね。それについて考えたりハッと気づかされたりするお話じゃないかなと思います。

            Q.自分の演じた「智哉」「祐樹」はどのような役ですか?
            ああああ:なんとなく智哉は…依月さんが意識されたのかわからないんですけど、智哉って作中で名前が呼ばれないんですよね。なんか、それでなんか智哉はそういう立場なのかずっとこねくり回して考えて、なんとなく、未来の達也の姿に見えて。
            近藤:なるほど。
            ああああ:なんかもし達也がバイトを続けて智哉のベテランバイトお兄さんの系譜を継いで、また達也みたいな子が入ってきたらそんなことやりそうだなって。
            近藤:サポートする側ね、いいな。
            依月:ちなみに本編中に智哉の名前を出さなかったのは、本当最初は意図せずにやっていたんだけどね、実は本当の一番最初は少しだけ名前があったの。でも智哉の名前をしっかり出しちゃうと【[智哉のところ]に居場所がある】になっちゃう気がして。描きたいこととして智哉の作ってくれるあの空間に居場所があるのであって、智哉の下そのものに居場所があるようにしたくなかったの。それでいうと、実は祐樹のことを呼ぶ回数もかなり少ない。
            近藤:確かにそうですね。そう考える智哉と祐樹は意外と共通点があるかもしれないですね。
            伊月:ね。劇中の立ち位置とか役割とかが似ているのかもしれないね。…じゃあこの流れで言っていくと、祐樹は…達也の大学同期です(笑)なんかさ、達也ってあまり友達多くなさそうじゃん。仲いい人とは仲いいけど、広く浅くのコミュニティは持っていなさそうじゃん。その点から行くと、達也が大学の中で何か相談できる相手なのかな?って。本編で達也が少し過去のことを匂わせた時もあまり深堀りしていないんだよね。
            ああああ:確かに。
            伊月:反応の「あぁ…ね」みたいな。「え?何があったの??」みたいに聞いていなくて、それは何かあったか知らないけど察して聞かなかったのもあるし、もしかしたら生い立ちを過去に聞いたことがあるのかもしれないっていうのもあるし。まあ何かしらの空気感をお互いに感じ取れる関係性なのかな?って。
            近藤:祐樹も智哉も察しよく突っ込みすぎない感じがありますよね。
            伊月:友達にほしいよ~(笑)

            Q.印象に残っているシーンはありますか?
            伊月:僕さ…達也視点の中の達也と智哉が電話しているシーン好きなんだよね。仲いいし、100%シリアスでもないし100%コミカルでもないっていうこの塩梅がいいんだよね…ずっとまじめな話をしていても緊張している空気が流れちゃうけど、それをしすぎずに緩衝材もきちんとあって、いいな~って。
            近藤:本当に…これ2人の空気感がめちゃくちゃいいですよね。
            ああああ:うれしいな。
            伊月:いつも聞きながらいいシーンだな…ってなってた。で、ネタバレだけど、電話の後に達也と智哉が会っているのが次の日のバイト先なんだよね。この時に達也は謝っているんだけど、それに対して「ちょっとくらいだらけろ」って智哉は言っていて、なんかいい先輩後輩の関係だな…って。全体的にこの2人のシーンが好きだし、特に電話が好きです。
            ああああ:自分は、喫茶店を出て女子たちが話し終わったときに達也と祐樹の2人だけが話しているのがいい雰囲気だなって思って。「大したことねえよ」って言いながら「眠いけど」って言っている感じが、なんかそこに気遣いとか忖度とかがない感じが。特に最後が本当に大学生感があふれていて…あまりまじめな大学生じゃないけどね(笑)
            伊月:これを新入生が聞いてしまっていいのかって会話なのかね(笑)
            近藤:みんな寝ようとしているしね。
            ああああ:まあそれよりも映える友情ってことですよ(笑)
            伊月:なんかシーン単体じゃないけど、【祐樹と達也の関係】と【智哉と達也の関係】って達也の仲のいい人って言っちゃえば似ているんだけど、それぞれに違う空気感が漂っているよね。その辺は演じていて、聴いていて楽しかったな。演劇をやっていたら当たり前のように感じるのかもしれないけど、同じような立場なのに演じる役者とかキャラとかによって空気感が変わっていく様子を聞いて感じて、改めて演劇の面白さに触れた気がしました。

            Q.それでは、佐紀視点(true color)での好きなシーンは?
            伊月:2人ともさ、セリフがほとんど達也視点で佐紀視点の方ではほとんどしゃべっていないんだよね。
            ああああ:ですね(笑)僕は注文を聞いて…でもあれが一番難しい気がするんですよね。で、true colorの好きなシーン…心から喜べるわけじゃないんですけど、やっぱり最後に健吾君のどす黒い部分が見えてくるじゃないですか。なんかキュンキュンするとかじゃないけどやっぱりここは手放せない感じがします。やっぱりここを見て、健吾君という人物を考える機会になっているんじゃないかなって。
            近藤:最後、佐紀は前に進もうとしているのに健吾はどこかに囚われている感じがしますよね。
            伊月:好きなシーンの1個は同じ。それまでも何かを感じ取れる箇所はあるけど、最後のこの言葉があることによって【健吾】ってキャラに深さが出るというか…。どうしてもこの話は達也と佐紀から見た世界が描かれているからどうしても健吾は悪役って感じがするけど、健吾の最後の一言があることによって「あ…この人も被害者なのかな?」ってる気がして。忘れがちだけど別に悪役の人も自分が悪役だと思って生きているわけじゃないからね。
            近藤:大抵はそうですよね。
            伊月:自分の中で何か正義があって、その中でやっていることが誰かから見たら悪に見えるだけだからね。この言葉もそうだし演じている甘並さんの演じ方も相まって「何かきっとこの人にもあったんだな」って感じがして、僕はこのシーンが好き。あと、一気にテンションが変わって申し訳ないんだけど、居酒屋のシーンが好き(笑)
            近藤:居酒屋大好きですね。上手いんですよね。
            伊月:なんか最初すごく申し訳なかったのよ。演じている2人(くろぎ、美海桜)が1年生で「まだ飲んだことがないんですけど!」って言ってて…ごめんね…って。
            近藤:でも「お前ら本当に未成年か??」って。
            伊月:本当にこの2人の作る空気感が好きで…。
            近藤:いいですよね。結構全体がシリアスだから明るいシーンは映えますよね。

            Q.それぞれの役(智哉、祐樹)として今後の達也にエールを!!
            ああああ:僕はそれこそ達也には期待しているというか「達也ならできる」って思うし、達也にはそのままでいて欲しいなって。達也って多くの人の助けがあったけど、でも助けを得てもうまく力に変えられなかったり逆に自分を責めちゃう場合もあるけど、でも達也はつらい過去があったからか本当にしっかりしている子だと思っていて。
            近藤:そうですね。
            ああああ:だからこれから先もいっぱい苦難があると思うけど、もちろん誰かの助けを借りないってこともないし、どんな時でも我を強く持て!ってわけでもないけど、そのままの自分っていうのをしっかり見極めていればお前は大丈夫だ!!って役とも重なるけど、達也に対して思うことかな。
            近藤:すごい、智哉って全肯定してくれるよね…いい先輩だ…。祐樹はどうですか?
            伊月:達也って周りの人のささくれの部分に気が付くのがうまいじゃん。佐紀のこともそうだし、劇中でも祐樹が達也に「お前はいつも考えて考えて…」って言っているくらいだからさ、きっと過去にもそういうことがあった気がするの。周りの子を助けたいと思えるのもすごいし、人の心のチクチクに気が付くのもうまいから…もうちょっと考えすぎなくてもいいんだよって、祐樹としては言いたいかな?って。

            Q.この『染まる。』というタイトルに対して思ったことを聞きたいです!
            伊月:これね『染まる。』って「。」まで含めてタイトルなのよね。…まあこのメンバーはタイトルの「。」の重要性を知っているメンバーなんだけどね(笑)
            ※全員、公演3役(演出部・舞台監督部・制作部チーフ)に所属しています。
            ああああ:制作部で、最初雛形を担当した時に「何か足りないな…」ってなって「あ!『。』だ!!」ってなったのを思い出しました(笑)
            伊月:ちゃんと気が付いてくれた!!
            ああああ:(笑)まあ何かしら意味があるんだろうなと思っていましたけど…『染まる』っていうのが能動的か受動的かで、「染まる」だけだったら自然にって感じがしますけど…。意図して人を染め上げる、それこそ健吾くんが佐紀ちゃんにしていたのはそういうのかな?って。佐紀が染まるのを待っている感じかな?あくまで佐紀が染まるのを待つというか、自分は手を下さずというか…
            伊月:確かに健吾は自分の手は汚さなさそうだもんね。
            ああああ:「染まる」って自然な意味だけど、そういう風に仕向けると「染める」ってことだよなって言うのがあって。丸に関してはブログにも少し書いてあって…なんとなく循環とか繰り返しとか。多分達也君はこういう苦しいことがあっても乗り越えていく区切りとしての丸を付けられると思うんですけど、健吾君は終わることなく、終止符を打てずに同じことを繰り返してしまう感じがあるんじゃないかなって…。
            近藤:確かに、健吾はこの後もまた探しそうだよね。
            伊月:一個人の解釈としては、「染まる」の丸が付くと丸が付いていない時よりも人の行動らしさが出る気がして。まあイメージなんだけどね。きっと話の主を誰にするかによっても内容は変わりそうだなと。今回はこの2人が主人公だから丸を付けたのかな?って思う。あくまでこのお話は何人かの人間の長い人生の数日間を切り取っただけで完結したものではないけど、1つのまとまりが付いたから丸が付くのかな?って。
            近藤:余談ですが、私はこのタイトルを最初に見た時にデジャブを感じました…。
            ああああ:あぁーー(笑)

            Q.見てくださっている方に一言!
            ああああ:特に新入生に向けて言おうかな?なきがおはね、こんな感じですごく楽しくやっているところなんだよ。演劇団体みんなそうかもしれないけど、特に。あったかいんだよ。みんな流しはしないけどみんな温かい涙が常に体に流れているんだ。で、特に涙が流れる部署として名高いのは制作部なんだ。
            近藤:別の意味で泣いているんだよ。
            ああああ:まあ人が足りなくてね…色々ね…。何度学生課からの課外制限の通知を受けて涙を流したことか…あれ?ここみんな制作部?
            近藤:今回は違うけど制作部経験者です。
            伊月:仕切り直し前は制作部でした。だし、制作部の血は流れています。
            ああああ:みんな、温かい涙と制作部の血を流そうぜ。ということでよろしく!…以上だ!
            伊月:ターンエンド(笑)まあその通りで行くとね、制作部いつもね部署希望△か×が多いんだよね…悲しくなるよね。
            ああああ:それな…。
            伊月:マジで将来何に生きるかわからないけど何かに役立ちそうな部署No1だよ!!
            ああああ:絶対に役立つぞ!
            近藤:事務仕事は大事。
            伊月:ということでみんな制作部に入ろうぜ☆と制作部の血が流れている身として制作部の宣伝をしたところで。この劇、登場人物それぞれに物語があって、きっと誰かのどこかしらに共感できる箇所があって、なんか生身の人間の数日間を切り取ったみたいなお話なのかなと。だから「私、この人のここの部分に共感できるな」とか、物語の描かれていない箇所を想像し足りとかしてもらえると嬉しいです。そのつながりで行くと「自分の居場所って何だろう」とか「自分って何に染まっているのかな?」とかを考えるきっかけになればうれしいです。

            近藤:お二方、ありがとうございました!これにて対談を終わります。
            ああああ、伊月:ありがとうございましたーー!

              2021/04/13(火) 18:00 第34回公演 PERMALINK COM(0)
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