スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。
【参加メンバー】(表記名:役者名(「公演名」役名))
尾田:尾田直彪(「あの日の恋」ワタヌキ役)
小口:小口翼(「あの日の嘘」ワタヌキ役)
椿:椿(「あの日の罪」ワタヌキ役)
伊月:伊月紡(司会・進行)

※本対談は本編のネタバレを盛大に含みますので、ぜひ本編をご覧になったうえで見ていただくことをお勧めします。

Q.自分の演じたワタヌキはどのような役でしょうか?

尾田:僕的には、最初読んだときは「今まで彼女いなくて初恋です」みたいな印象を受けたから、もうちょっと陰キャなイメージで作ろうと思ってた。でもやってみたら案外無意識に明るくなっちゃって。あとで整合性を取ろうと思って設定をどんどん付け加えていったんだけど。
伊月:うんうん、例えば?
尾田:ミナトと出会ってから、何かしらの変化がワタヌキ自身あったのかなぁと僕は思ってて。ミナトの遍く人に優しい愛を持っているみたいなイメージに感化されて、ワタヌキ自身もそういう人間でありたいと思うようになったのかなぁと。それで、明るさをたたえた人間に造形していった感はあるなぁ…。
伊月:じゃあ最初はちょっと暗め?の陰キャだったけど、ミナトに出会って変わっていったみたいな。
尾田:そうね!なんかミナトのパワーがあったのかなって思ってる。
小口:いやその通りな感じしますね、確かに。
伊月:お。じゃあその調子で、そのまま小口くん。
小口:ミナトちゃんやっぱりワタヌキにとってでかい人ですよね。俺もなんかワタヌキのイメージが、すぐ「ごめん」って言いがちな人かなと思ってて。誰かのために何かやったつもりなんだけど、結局自信ないから最後「ごめん」って。だから周りの空気を読んで自分の立ち位置を決めてる人みたいな。だけど、ミナトに対して初めて、自分中心になるというか、自分が好きだという気持ちを伝えるというか。
椿:なるほど…。
小口:でもやっぱり「ごめん」って言っちゃうかなぐらいのところなんだけど、伝わらないで死ぬんかい!っていう。んでまたそこでもメタな視点で「ごめん」って、そういう人かなと。ああでもね、なんか優しいかっこよさがあると思う。だからただ気持ち悪い奴にならないようにっていうのは考えた。
伊月:うん、確かにそこがね…。じゃあ、椿くんはどんな感じのワタヌキでしたか?
椿:僕がやったワタヌキくんは、基本的に人との間に壁一枚は絶対張ってるタイプだなぁと思ってて。
尾田:なるほど。
椿:だけど、文芸部の中でだけはその壁がちょっと緩むかなと思って。だからセリフとして、元の脚本には無かった会話チックな文章が、文芸部と会話するときだけ一部増えているんですよね。
伊月:おお、例えば?
椿:一番最初の会話で、ミナトに「ねぇ」とか。リレー小説が始まるときにセナくんに「じゃあ決まりね」とか。そうやって、ちゃんと会話してるんですよね。でも、ホズミとマイに対しては話聞いてるかどうか分かんない感じで返してるんですよね。だから結構器用な人なんだろうなと思って演じていました。
伊月:じゃあ、対文芸部と、対クラスメイトに対してが違う感じ?
椿:そうですね、文芸部は特別って感じでした。
伊月:じゃあワタヌキの自分との相違点とか、共通点とかあったら教えてください。
尾田:僕は割と、役を作るときに自分の経験に引き付けるのが多い人なので、感情を作るにあたっては自分と近いところを持ってきたつもりだけど…。根本的なところが元々ワタヌキとは違うのかなと思っていて。それは思いきって自分から告白したってことというか…。
小口椿:(笑)
尾田:なんで笑ってるのかわかんないけど。いやちゃんと、はっきりと告げられたねっていうのは評価というか…僕と違うねっていうのは思った。
小口:へーとらをさんと違うんだ。
椿:違うんですね。なんか意外ですけどね。
尾田:え、なに意外って、ちょっとよくわかんないんだけど。純粋な、ウブな人間なんだよ僕は。
一同:(笑)
尾田:次!
伊月:はい、じゃあ小口くん (笑)
小口:そうだなあ、俺も基本的に普段からそんなパッとして生きている感じじゃないからね、人に流されるの好きだし。でもワタヌキのほうが物事を真剣に考えてそうだなぁって。一個一個のことに、良い意味で自分の中で突っかかって考えてそうな人だなって気はしますね。俺あんまり突っかかって考えることがなくて、とりあえずやってみるか!みたいな感じで動いちゃうから。そういうところがちょっと違うかなって…。
椿:あぁ、そうなんですねぇ。
小口:その割になんかノリで動くのは得意じゃないんだけど。でもそういう意味ではなく、人に流されるのは結構好きかもしれない。自分で考えて動くよりその方が良い経験になっていることは多いかもしれないなって気はしますね。
伊月:なるほどなるほど。そしたら、じゃあ次は椿くん。
椿:そうですね…自分でも「こいつほぼほぼ僕だな」って思ってたんですよ、正直なところ。
小口:マジか。
椿:人との付き合い方とか、距離感かな?僕も基本的に教室では人と絡まないタイプの人間で、どっちかっていうと部活とかサークルとか比較的狭いところの方が楽しく過ごせるタイプの人間なので…それがすごい似てるなっていうのは思ってて。だからあんまり違うところは…無自覚天然タラシではないっていう部分くらいかなっていう(笑)
尾田:じゃあ自覚的タラシなわけ??
椿:そういうことじゃない、違うんですよ、そもそもタラシじゃないよっていうことです!
小口:有自覚天然タラシ。
伊月:有自覚天然タラシ(笑) 名言出ましたね。

Q.他のグループのワタヌキを聞いてどう思いましたか?

椿:ちょっとこれ聞きたかったんですけど。お二方はミナトからの返事をイエスとノーのどっちだと捉えました?
小口:ブログにもちょっと書いたんだけど、これ俺の妄想としてね!ノーだと捉えちゃったときの妄想のつまんなさったら無いわけよ!
一同:(笑)
小口:それだったらさ、ただミナトっていう白雪姫がワタヌキっていう小人振り回してただけになっちゃうじゃん。なんかハイホーハイホー言ってて可哀想だからさ、演じるうえではそりゃこれ絶対OKだと思って演じたよ?でも現実世界で言ったらさ、これ王子様別からやってくるパターンありそうだよね。
尾田:僕はノーっていう選択肢が全く皆無だったんだけど、どこにノーの要素があるの?
椿:僕はノー派なんですけど。
尾田:どういうこと?どこにノーがあるの?
椿:「ワタヌキくんと一緒に生きていくよ」って言ってるのに、彼氏ができたらとか結婚とかそもそも自分がワタヌキ以外の人と付き合う未来を想定してるんですよ。それはもうイエスではないよねっていう。
尾田:えー、そういうこと??
小口:俺的に、もしもミナトがもっと和風な子だったら、八百屋お七的な感じで死んだりするんじゃないかなって思う。けど、その要素があんまり無くって…。ミナトはミナトでちゃんと別の世界で生きていくことを選択するんだなってところが、切り替えが異常に早いなって。
尾田:なんか切り替え早くはないんじゃない?と僕は思うんだけどなあ。高校生の時点なら、盲目的な恋!みたいのは理解できるかなって思ったんだけど、大学生になったらある程度恋愛に対して大人になってるんじゃないかなって思ってて…。
伊月:うんうん。
尾田:「想い続けて引きずって生きていく」っていうのとは別の、ちゃんとそれは心に留めてるけど、ある程度大人の私はそれはそれで置いといて、彼氏も作るし…みたいなことなのかなって。
小口:時間開いてるっていうのは確かにミソですね。
椿:一年開いてますからね。
尾田:そう、それとのコントラストとして、ワタヌキは死んでから年齢を重ねてないわけじゃん。だから精神年齢も変わらずって感じなのかなあ。まあワタヌキは元々冷静に考えるタイプだから、めちゃくちゃ落ち込んで引きずるとかは、また別の話としてよ?でもミナトは…うーん、どうなんだろうなあって。
小口:じゃあワタヌキの一番最後のセリフは要はやっと成仏されたってことですか?
尾田:そこは役作りの段階で人によって結構変わると思うけど…。僕はすごい未練はあるけど、お客さんに対して明るく振舞っとかないと恥ずかしいし締まりが悪い!ってメタ的なイメージで言った戯言みたいな感じでした。
小口:俺も結構近い感じで思ってましたよ元々。今のとらをさんの解釈を聞いて今まで何してたの?どこにいたの?ってちょっと思っちゃった。
尾田:それはちょっと…ちゃんと、合理的処理して。
小口:なんか手紙の中にでもいたのかしらみたいなね。
伊月:小口くんはそれ、どういうふうに演じた?
小口:いや、俺はとらをさんに言われるまではこの一番最後のところは同じように、あくまでもメタにね?場内アナウンス的なものかなと思って悟りワタヌキで演じてたんだけど。とらをさんの話聞いて、確かに、あぁこれは手紙を渡されるまでの間、手紙と一緒に袋に入ってた系の、ちょっとオバケ的要素があるやつだったかなって。そういう霊感満載でやったら面白かったかなって。
伊月:ふわぁ~~って出てきたのか。
小口:そう、なんかうにょって感じで出てきたのかなって。
尾田:いやいやいや、なんか想像するだけで滑稽なね。
椿:んー、僕は全部メタだと思ってやってたんですよ。
尾田:どういうことどういうこと?
椿:登場人物としてではなく、ずっとお客さん側に立っているワタヌキがこの話してるっていう距離感でやってたんですよ。
小口:いや俺もね、椿の言うことわかるよ、ちょっと悟ってるよねこの人ね。
尾田:ちょっと待ってもうちょっと説明して、わかんない。
椿:話します。ワタヌキくんって急に「こんにちは、」って話し始めるじゃないですか。その時点でもう、死んだ直後のワタヌキくんが今動画観てる人に話しかけてるんだよっていう体で僕は話してて。
尾田:なるほど。
椿:それでミナトからの返事を聞いて最後に観てくれている人に向けて、伝えられなかった想いだけが残るみたいなことは絶対避けてくれっていうメッセージを込めて「僕みたいなことにならないよう、気を付けて」っていうのは言ってる。そして二度と会うことはないから「それでは、さようなら」であって「またね」じゃない。そういうずっとメタいワタヌキくんなんですね、僕のは。
小口:なるほどね、確かにね、椿の言うことすごいよく分かって、てか結構同じこと考えてて。
椿:多分似てますよね。
小口:「こんにちは、あるいはおはようございます」って俺の中で、音の無い回想ビデオがひたすら流れてて、それについてワタヌキとかセナとかが、天の声でアナウンスをしてるような感覚だって思ってたんだよね。
椿:僕も語りかけてる感じなんですよ。ワタヌキくんは全てを悟っている人だからこの視点が出来るんだろうなっていうのはずっとありましたね。
小口:そう、ちょっと不自然なくらい落ち着いてる感は考えてやったかもしんない。下手したらサイコパスなんじゃないのってくらいの。
椿:多分落ち着きの方向性が小口さんは飄々とする感じの落ち着き方で、僕は極端に人間味が消えていった落ち着き方って感じの違いかなって。だから根底は似てるけど表現方法は違ったっていう。
尾田:なんか今聞いてて、僕だけ根本的に捉え方が違うんだよね。二人はさっきから悟りみたいな、ちゃんと分かってて色々やってるんだけど。逆に僕は役作る時点で割と…馬鹿って言ったらいけないけど、そういうイメージで造形してたから根本的に違うな~っていうのを今の話聞いて明確に認識したよね。
小口:確かにとらをさんのやつちょっとトーン違いますよね。
椿:割と等身大感ありますよね。
小口:居る~~!って感じだよね。とらをさんのはね。
尾田:いや人柄がたぶん出るんだろうね、もうお二人がね、大人な雰囲気を持ってるからね。僕なんかもう、ヘラヘラしてやってるからさぁ。
小口:じゃあとらをさんはもう普段から居る~~!って感じの雰囲気なんですね。
尾田:いやどういうこと(笑) わからないんだけどそれ。
小口:なんか高校生感!っぽい感じで生きてらっしゃると。
尾田:永遠の高校生だから。
椿:でも本当にワタヌキくんが一番役者ごとの、人生観というか色んなものが出たキャラクターだろうなって思いましたね。
小口:でもこうやってみると解釈割れるもんだね。ただ両方辻褄は合うもんね。
椿:合うんですよ。だから本当に一つの正解はないっていう。感じたものが全部正解っていう。

Q.ホズミとはどういう関係だったと思いますか?/どんな人間だと思いますか?

小口:難しいけどさ、若干ワタヌキからしたらホズミのことは羨ましいなと思ってるところがあったかもしれないよね。自分がしっかりあって、こういう風になりたいかも、みたいな。ちょっと嫉妬心は無くは無いと思うな。そんなことない?
椿:『あの日の罪』のワタヌキくんはクラスの人間に基本的に興味が無いので、ホズミもその他大勢のうちの一人でしかないです。
尾田:いやこえーな。
小口:そういう感じか。じゃあそれってさ、ホズミ側からしたらさ、ワタヌキのこと結構よく見てる感じじゃん。言ってみればホズミの片思い的なそういう感じなんかね。
椿:割と『罪』の方でいうと、どうかなって感じですね。結構『罪』の人たちはそうでもないのかもしれない…。まぁでもワタヌキからのホズミは、集団の中の一人でしかない。
尾田:なかなかね…怖いね。君怖いね。
椿:あはは(笑) 元々ホズミに対してこいつはモブかなって感じでしたね。
伊月:とらをはどう思ってた?
尾田:え~あんまりそれ考えてなかったなぁ。けど、割とクラスの人との関わりっていうのも高校生活に入ってからようやく大事に思えてきたって感じだと思うのね。
椿:うんうん。
尾田:だからホズミとかもその一人で、今まであんまり関わるような人間じゃなかったかもしれないけど、高校生になってミナトと関わりを持つことによって関われるようになったみたいな…その中の一人なのかなっていうくらいにしか僕は思ってなかったかな…。
伊月:じゃあ結構、距離感に関しては分かれた感じがしますね。
小口:でもなんかあれだよね、友達付き合いってことに関してはホズミのほうがちょっと上手い感じがするよね。
尾田:あ、そうなの??
小口:そんなことないかな?なんかワタヌキよりは…。
尾田:僕の勝手なイメージだけど、音ゲーばっかやってる奴って別にそんな…。
一同:(笑)
伊月:偏見偏見(笑)
小口:そこで人柄を見てたわけですね (笑) 俺はそこをある種のポップカルチャーと捉えちゃったから。
尾田:音ゲーやってる人クラスにいっぱいいんのね。で、皆の中心的存在なわけか。レジェンド的な。
伊月:音ゲーレジェンド(笑)
小口:その辺感じるとなんか根暗な感じはしてきたな(笑)
伊月:まさかホズミの解釈が音ゲーに対するイメージや解釈で分かれるとは。
小口:俺はね、ゲーセンに入ってたってところはどう解釈したかっていうと、「きっと受験受験うるさく言われるようになる」ってきっと受験から逃げたいってことだと思ったんですよ。だからホズミは受験が嫌いで、かつ他に友達もいて、the高校三年生!みたいな感じの子かなって解釈してたんだけど、確かにとらをさんのそういうの聞くと…。
尾田:あ~~そういう感じね。
小口:でもこいつ音ゲーやってるんすね。
伊月:じゃあ小口くんは音ゲーであることにそんなこだわってなかったってことか。
小口:そうそうそう!でも音ゲーとスポッチャの違いって結構あるなと思って。
椿: どっちもありえるんですよねホズミ。大体僕も小口さんに解釈一致ですよ。
伊月:まあでもこれの解釈に関してはね、各々のホズミが居ますからね。それぞれの役者がやってるホズミが違うからこその違いもあるのかもね。
尾田:そう!

Q.マイとはどういう関係だったと思いますか?/どんな人間だと思いますか?
椿:マイは多分…ミナトとの関わりがあるのがホズミと違うだけで、そこまで大差はないかなぁ。ミナトが良くしてもらってるから良い人って印象はあるけど。話しかけられたら話すし、会ったら挨拶するしぐらいの距離感。
小口:確かに属性がちょっと違う感じだよね、こう…元気元気!って感じの子だよね。
椿:割と活発なタイプかなって。
小口:きっとほら、一緒にいて会話が止まっちゃうみたいな。ワタヌキってなんか一緒にいたら会話止まりそうじゃないですかたまに。
椿:どうかな~うちのワタヌキ割と場は繋げるけど、なんの中身も無い話をひたすらグダグダしてそう。
小口:そうそう!気まずくなるんじゃないかなぁみたいに自分の中で悩んでって感じの子。でも、マイちゃんが居る時はたぶん大丈夫だよね。マイちゃん適度に突っ込んでくれるし、ちゃんと人のこと考えてくれそうな感じ。
尾田:僕はマイも全然考えてなかった…。杏さんがいる!しか考えてなかったからなぁ。でもそれこそ人によって全然違うじゃん。例えば『あの日の嘘』だったら…こう、サバサバしてるような雰囲気があるじゃないですか。だからこそ、ワタヌキと相容れないんだろうなあっていうのは聞いてて思ったし…。『あの日の罪』だったらそれはそれで二人の距離感(?)離れてんなぁみたいなことは思ってた。
伊月:確かに、各グループによって変わりそうな気がする。じゃあ皆さん自身のワタヌキは、もしマイと下駄箱で一緒になりました。帰る方向は一緒ですってとき、一緒に帰る?別で帰る?
尾田:ん~僕はね、ミナト以外の女とは帰らないよ。
一同:(爆笑)
伊月:ミナト以外の女(笑)
尾田:帰んないと思うよ。男友達とか、セナとかだったらまだ想像つくけど…。ミナト以外の女の人とつるんでるっていうのはあまり想像できないね。
小口:逆にこれはね、マイがね、「ちょっとアンタ」みたいな感じで一緒に帰りそうじゃない?ワタヌキの意思じゃなくてマイが引っ張りそう。
椿:じゃあ帰ろっか、ってなるんですよね。
小口:それで「アンタちょっと、ミナト最近どう思うのよ~」みたいなことを言いまくって、それをミナトに垂れ流すみたいな。
尾田:うわめんどくせ(笑)
伊月:確かに、『嘘』のマイはそんな感じがする。想像ついたもん。
椿:『罪』のマイちゃんは多分、優しく提案してくれて。ワタヌキもそれを断る理由が無いから一緒に帰るけど、他愛ない話をしてそれで終わりみたいな。
小口:確かにその解釈もありそうだよねえ。両方あり得るね。でも、ドラマ的にあるあるの展開から考えてさ、主役の女の子はすごい魅力的なんだけど情報に疎くて。周りにいる一番の親友の子が情報を提供して修正してあげるみたいなのあるじゃん。だからちょっと情報提供屋さん感はあるよね。

Q.セナとはどういう関係だったと思いますか?/どんな人間だと思いますか?

尾田:これ『あの日の恋』ではね、手紙を書くっていうアイデアはセナのアイデアだと思ってるのよ。
椿:そうなの!?
尾田:ミナトが好きだっていうことを、セナに相談したんだよ。同じ文芸部として。でもヘタレなワタヌキは、直接伝えるのすごい不安だし、振られたらお友達としての関係性も危ぶまれるんじゃないかっていうよくある展開?そういうときに、セナはミナトがワタヌキのこと好きなのは知ってるから応援してあげたいけど、直接言えないのは分かると。だから手紙とか書いてみてはどうですか?みたいな感じでアドバイスをくれてっていう…。
小口:じゃあこのセナは参謀だったんですか?
尾田:『恋』のセナが結構達観してるっていうのもあるし。
小口:じゃあセナって結構すごい奴だな、そういう解釈すると。
尾田:セナはワタヌキが好きなわけだからね。
椿:なんとなく、『罪』のセナくんはワタヌキが人と距離感取りがちっていうのをちゃんと分かってくれてると思うんですよ。文芸部で一年間活動してきているから心の距離的には近い位置にいるんだけど。でもやっぱりミナトと比べるとちょっと距離感的に遠いって感じのポジションにいて…。後輩この子しかいないし、可愛がるけどワタヌキの人間性として距離は多少取ってるみたいなニュアンスでセナくんとは接してました。
小口:なるほどなあ。セナくんって後輩だけど、良い意味で無駄に落ち着いてるというか、冷めてる感はありますよね。あんまり伝わってこない「やりたいです」とか「じゃあミナト先輩からで」とかのこなれ感が…。こいつ中学生の頃から大人びたことしてんなって感じはしますよね。それか無駄に大人びた本を読んできたかみたいな。
尾田:でもそれ聞いてるとさ、それは椿くん的な先輩と後輩観みたいのが投影されてたりするの?
椿:いやこの場合のワタヌキくんだったら多分そうするってだけで、僕自身は多分もっと近いと思います。
尾田:そうなんだ!あぁ良いですね、これもしかしたら先輩に対して?が一年生と三年生じゃ考え方違うんじゃね?って。僕は割と、セナって…言い過ぎだけど、推し後輩みたいな?イメージだったわけ。部活の中で可愛がってる対象みたいな。だから、冷めたクールな関係っていうよりも、可愛がってあげたいし相談もしたいみたいな対象なのかなと勝手に思ってたから…。学年によって違うのかなって疑問に思った。
椿:ワタヌキくんが距離感取りたいってタイプなだけで、僕自身は高校の頃推し後輩的な子は居ましたね。ワタヌキくんは人と距離を取りたいし、セナくんもそれを理解したうえで敢えてこの適度なままでいましょうねって感じなのかなぁと。
尾田:そういうことか。失礼しました。
小口:俺は今言った通りセナっていうのは、後輩なんだけど下手したら先輩よりちょっと人生経験積んでるぐらいのところもある…もしくはその、石橋を叩いてぶっ壊すみたいな感じの子かなと。だから先輩二人のことを後輩ながらに一歩引いて見てられるというか。二人ともちょっと抜けてるとこあるじゃん。良い人なんだけど抜けてんだよな~みたいのを、例えばミナトに対してだったら手紙渡して修正したりだとか。
尾田:じゃあ何?やっぱり中学時代におタラシになってるのかな。
小口:もうドロドロにおタラシになってると思いますね。
尾田:ドロドロまでいく?
伊月:すごい、そう思われてたのか。
椿:(笑) 本人いるじゃんそういえば。

Q.ミナトに対してはどう思っていましたか?


続きを読む
    2020/08/31(月) 18:00 第32回公演 PERMALINK COM(0)
    【参加メンバー】
    長尾:長尾帆夏(「あの日の恋」ミナト役)
    堀切:堀切七海(「あの日の嘘」ミナト役)
    近藤:近藤実里(「あの日の罪」ミナト役)
    椿:椿(司会・進行)

    ※本対談は本編のネタバレを盛大に含みますので、ぜひ本編をご覧になったうえで見ていただくことをお勧めします。

    Q.自分の演じたミナトはどのような役ですか?(自分との共通点・相違点含め)
    堀切:私の演じたミナトちゃんは、できるだけ等身大をイメージしたというか…ちょっとさっき実際聞いてみて「そうでもないかな?」とは思っちゃったんですけど(笑)練習の時はちょっと「生きるのが下手だよね」みたいな話がありましたね。この先も聞いてもらえればわかると思うんですけど、感情が上下して…って言うのは読んでいて感じたところです。こういうところは私自身生きるのがへたくそだなって思っているのでそこが似ているのかなって思いましたね(笑)
    椿:ありがとうございました。では続いて「あの日の罪」の実里さん。
    近藤:自分自身がやっているときもそうだし、周りから言われたこともそうなんですけど、私のやるミナトはアホなんですよね、全体的に(笑)あと、すごくあの子は純粋というか。何も悪気がなく純粋にいい子なんだろうなって思いました。純粋な明るい子なんだけど、少し抜けてるかな?そこも愛嬌かな?って感じかなと…
    堀切:かわいいねぇ…
    椿:そうですね(笑)
    近藤:だからまあアホです。抜けているところがある子だなっていう風に思います。でもいい子なんだろうなって。さっき「ほぼほぼ私」って言ったけど、アホのテンションは私が普段喋っているときとそんな大差ないですけど(笑)
    あと、ワタヌキの台詞で「笑顔のかわいい」ってあるように、本当よく笑う子なんだなって思ってやっていました。
    椿:なるほど。そしたら共通点というか、ほぼ自分って感じですね。相違点はほぼほぼないです!って感じなんですね。
    近藤:でも私より純粋だと思います!よっぽどきれいな子だと思います!
    椿:確かにね、聞いていてそんな感じがしましたね。では帆夏さんはいかがですか?
    長尾:私のミナトは、すごく元気な子だと思っていて、自分がそう演じられているかはわからないけど…。すごく元気で明るい子で、ワタヌキの死とか色々つらいことを経験してすごく雰囲気が変わってしまう、大人になってしまうっていうことを思ってやっていました。で、最後には少し元気を取り戻してまた少し明るくなるっていう。そんなミナトちゃんの話だと思っていた。
    椿:そうですね。そしたら何となくみなさんで共通しているところはありますね。帆夏さんは共通点などありますか?
    長尾:私がやるとどうしてもおっとりしちゃうんだよね。元気ではきはきした感じで喋れないから、おっとりしちゃうのが、自分でやるのがもったいないなって思ってしまったところ。
    椿:「もったいない」って思ってしまったんですか?
    長尾:本当はもっと元気な感じなのに、私がやるとおっとりまったりしちゃうから…ちょっと聞いていて違うなって感じがしたり。でもそうやっていくとミナトの最後の長台詞の落ちるところは自分の声には当てはまっているなって思って。最初の方はもっときゃぴきゃぴしたかったなっていうのが後悔です。
    椿:ありがとうございます。

    Q.他のグループのミナトを聞いていかがだったでしょうか?
    近藤:もうね、かわいい。二人ともかわいい。本当にかわいい。聞きながら「あぁかわいい」って思いながら(笑)うらやましいですわ、かわいいミナトちゃん。
    椿:…と言われていますが。お二方はいかがだったでしょうか?
    長尾:堀ちゃんのミナトはかわいいね。なんかね、すごいまじめ感が出ている。
    近藤:なんか大人でしたよね。
    長尾:で、近ちゃんのミナトは初めに受けた印象は、ちょっと暗いなって思って。
    近藤:そうなんですか??
    長尾:なんか闇を持っているのかな?って。最初にそこのグループの稽古を聞いて「え??」って。「何か闇を抱えているのかな?」って思っちゃった。
    近藤:それ「あの日の罪」のチームが闇を持っているだけだと思います。大人しいのか暗いのかどっちかだと思います。
    椿:なんか申し訳ない…
    長尾:「あの日の恋」はとらお(「あの日の恋」ワタヌキ役)のぱっぱらぱーな声とか…
    一同:(笑)
    長尾:ぽんも明るいし、みんな明るくやっていて、その調子で私のミナトも元気にやっているから…そのテンションで他のやつを見るとみんなおしとやかだなって。
    近藤:「あの日の恋」は全体的に元気ですよね。
    堀切:高校生のわちゃわちゃ感が出ていてね。良いなぁって思って。
    近藤:「あの日の嘘」は大人!!って思って…
    椿:確かにね。
    近藤:なんだろう、割と私と帆夏さんがやるミナトは幼めであまり大人びていないのに対して、堀ちゃんのやるミナトは「大人だ…」って感じがして。あと二人のを聞いて「モテそう」って思いました。「これはモテる」って。
    長尾:どういうこと??
    椿:まあそうですね。ミナトっていうキャラクターが男性から人気のありそうなキャラクターって感じがしますけど。
    近藤:ワタヌキ君からの感情は脚本上確定だけど、絶対堀ちゃんと帆夏さんのミナトは他にも(好きでいる人が)いる。狙っている男がいる。
    椿:なるほど?(笑)
    近藤:他にも絶対いるだろうけど、外から見た場合どう見ても「ワタヌキしかいねえじゃん」ってなりそう。あと鈍感そう。
    椿:そうですね。全体的に。
    近藤:脚本上って言うのもありますけど全体的に鈍感そうですよね。
    長尾:確かにすごくかわいいからね。

    Q.ホズミはどのようなキャラクターだと思いますか?
    近藤:ホズミがどう思っているかは別として、私のミナト的にはマイとホズミは仲良しだと思っているから「いい感じだな」「いいな」「るんるん♪」みたいな。
    一同:(笑)
    近藤:仲良しの友達の…マイはどう思っているのか知らないけど、マイの真意は知らないけど周りから見たらそう見えるのかな?って思う。めちゃくちゃホズミ本人と仲良いかは置いておいて…でも普通にしゃべるし…みたいな。
    椿:最初からぶっ放してきましたけど(笑)お二人はどうですか?
    長尾:「あの日の恋」は稽古中に恋バナをすることがあって、いつもセナとワタヌキが中心になっているんですけどね(笑)ホズミはね…知らんけどワタヌキに絡んでくる奴っていうイメージ(笑)「なんかいるし、挨拶しておこう」みたいな。それなりの仲ではあるかな?
    椿:そうですか。すでにだいぶ見方が変わってきているような気もしますけどね(笑)
    堀切:なんか今他のグループの話が衝撃的過ぎて「わぁ」って思っているんですけど(笑)「あの日の嘘」のホズミ君…なんだろうな…クラスでの仲のいいグループというか「クラスで一緒に行動するなら、一緒にいるならこの人たちだよね」みたいな。そこまで深くじゃないけど「いつメン」って感じの、穏やかなものを想像していました。
    椿:なるほど。
    近藤:補足で…「あの日の罪」のワタヌキ君は友達いなさそうなんですよ。他のチームのワタヌキは友達絶対にいるんですけど…。で、例えば修学旅行でグループを組む時に、あの4人で回っていたら私はうれしいなって思いました。そんな感じ。修学旅行とかグループを作るってなったときくらいしか一緒にならなさそうだけど、ミナトやりながら「こいつ人間好きそうだな」とは思いました。その他のモブよりも話す感じかな?って。
    椿:比較的に似通っている感じはしますね。

    Q.マイはどんなキャラクターだと思いますか?ミナトとの関係は?
    近藤:女神です。…これはただのもみちゃん(「あの日の罪」マイ役)の印象か。役者の印象がめちゃくちゃ強いんですよ。普段からもみちゃんと話していても私の方がボケてるし…だからいつもの私ともみちゃんの関係と言っても過言ではないと思います。…過言かな?「目腐ってんじゃないの?」までは言いませんけど、苦笑いを向けられる感じが…
    椿:想像つきますね。
    近藤:これはチームのっていうより、脚本からのイメージですが、すごくしっかりしたイメージです。ミナトがぽけ~っとしているので。よくいろんなことを教えてくれるし、優しいし。若干世話されている感は否めないですけど。
    椿:そうですね。
    近藤:何きっかけで仲良くなったのかな?「あなたのマイちゃんはどこから?」みたいな。
    椿:ちょっとそこ聞いてみたいですね。
    堀切:「あの日の嘘」のマイちゃんはすごくクールで大人って感じで…
    でもその中でも、ミナトはマイちゃんのことをめっちゃ頼っている感じがして、マイちゃんにだったらなんでも打ち明けられるみたいな。「今日、こんなことがあってさ」みたいな感じなのかな?って。
    でもどういうことがあったらこういう関係になるんだろうって考えたら…考えてなかったな…。
    近藤:趣味とかあまり合いそうな感じしなくないですか?
    堀切:確かに好きなものは違うけどな、一緒にいる…なんだろう…
    近藤:でも現実でもそういう人っていますよね。
    椿:結構現実でも、波長が合うみたいなね。
    近藤:趣味は全然違うけど友達みたいな子っていません?
    椿:今このブログを見てくださっている方もそういう経験があるんじゃないでしょうか。「ただクラスが同じなだけ」みたいな薄いつながりだけど仲が良いみたいな友だちがいる方はいらっしゃると思いますね。
    なかなかね不思議な関係…っていうか。
    近藤:マイがしっかりしているだけだと、ミナトが一方的に頼るだけになっちゃうんだけど、そうじゃないから仲良くいられんじゃないかなって思うんだけど、何かはわからない…
    堀切:わぁ…
    椿:その答えはね、もしかしたらねマイの対談にあるかもしれないのでね、ぜひ見ていただいて。
    じゃあ帆夏さんはいかがですか?
    長尾:え?お互いに好きだったから仲良くなったんでしょ?好きっていうか、マイちゃんはミナトと普通に仲が良くてずっと一緒にいて、で、ミナトがワタヌキ君のことを好きって知っていたわけでしょ?だからそれなりに仲良かったわけでしょ?中学から一緒にいたりとか…
    近藤:確かに中学から一緒の可能性はありますね。
    長尾:小さいころからの仲で。お互い信頼しきっているよね。過去に色々あったんだろうね。
    椿:なるほどね。積み重ねてきたものがあって…って言うね。
    長尾:ミナトも何もできないわけじゃないと思うし、マイちゃんも完璧ってわけじゃないし、本当に2人でずっと仲良くやっているんじゃないかな?て思います。
    椿:持ちつ持たれつのね。
    近藤:なんかバランスよさそうですよね。ボケとツッコミみたいな感じで。
    なんかわからないけど、イメージとしてマイはしっかりしている分周りのことを見て大変になっちゃいそうな感じするけど、そういう時でもミナトはふわふわしていそうだから、良い感じに和ませるっていうバランスがあるんじゃないかなって思いました。
    長尾:うんうん。マイちゃんもマイちゃんなりに色々ミナトに助けられてきたところはあるのかな?って言う感じだよね。
    椿:なるほどね…

    Q.セナはどういうキャラクターだと思いますか?ミナトとの関係も含め。

    近藤:いい子。「あの日の罪」のセナ君は、しっかりしているんですけどただ礼儀正しい良い後輩っていうよりは軽口叩ける感じの子ですね。ぜひ、対談を見た方で本編を観た方もそうでない方ももう一回聞いていただきたいんですけど、私ははるさん(「あの日の罪」セナ役)の「じゃあミナト先輩からで」がめちゃくちゃ好きなんですよ。
    椿:それ、めっちゃそう!!!
    近藤:めっちゃ好きなのでぜひ聞いてって思う。
    椿:あそこすごく好きですね。
    近藤:ちょっと小生意気な…かわいいんですよ。ただの良い子じゃない感じが。でもしっかりしているからなんだかんだミナトがドジったら助けてくれます。「仕方ないな」って言いながらしてくれます。
    椿:他のグループのはいかがでしょう。
    長尾:「あの日の恋」のセナ君はかわいいね。
    椿:それは満場一致ですよ。
    近藤:「あの日の恋」はみんなかわいい。
    堀切:うんうん。
    長尾:かわいいね?ぽん(「あの日の恋」セナ役)は素でかわいいからかわいい。
    椿:そうなんだよな。
    長尾:ミナトからのセナ君か…「あの日の恋」のセナ君はワタヌキ君のことが好きじゃん?大好きじゃん。それをミナトは知っているわけじゃん。部室でどろどろしているわけじゃん(笑)まあセナは、1年は一緒にいるからすごくミナトの使い方を分かっているねってなって。それでもワタヌキへのアピールは忘れないとかね。
    椿:うまいな…
    長尾:リレー小説あるじゃない?ワタヌキが「そんな日常は幕を閉じました」っていうじゃん。そのあと、ミナト的には明るい話に持っていきたいわけじゃん。嫌じゃん、暗い話。でも、セナはちゃんとワタヌキの意図を読んで「魔女とか、超能力とか」って言っちゃうのよ!
    椿:なるほどね…
    長尾:で、ミナトは詰まりました。
    近藤:そう、あそこ詰まって読むんだなって思って、私。「ああいうトーンなんだ、意外」って聞いていて思いました。
    椿:「私の…」に疑問形がつく感じがしましたもんね。
    近藤:そうそう。あれは「この後何言ったらいいかわからない」の疑問ですか?
    長尾:そう。「え?これ暗いじゃん。怖い。」って。
    椿:なるほどね。
    近藤:「そう来るのか」って意外でした。
    長尾:多分ワタヌキが「私の大切な人が死にました」って言ったら、ミナトはツッコんでいると思う。
    「なんでそんなことするの??」って。
    椿:見たかったな…そのシーン。そういう描写だったんですね。
    じゃあ「あの日の嘘」のセナ君はいかがでしたか?
    堀切:セナ君は…やっぱり大人っぽいのかな?他のグループと比べて大人っぽくてしっかりしていて、っていうのと、まあ部活が一緒だけどワタヌキ君とミナトの雰囲気を感じ取ってちょっと引いてくれているのかな?っていう感じの。全然部活で仲いいし、一緒にリレー小説もして気を使いあえるしっていう感じだけど、めちゃくちゃ深入りするわけでもなく、そういう…曖昧な?感じだったりするのかな?って思いますね。
    近藤:すごい空気の読めるセナって感じしますよね。セナは全員そうなんですけど。地雷とか踏まずに生きていけるタイプっぽい。
    椿:そうですね。賢いんだよね、みんな。
    堀切:そうそう、賢い感じ。
    椿:何となく、イメージはある程度共通している感じがありましたけど…今までキャラクターのイメージで分かれている感じはありませんでしたね。

    Q.ワタヌキはどのようなキャラクターだと思いますか?ミナトとの関係も含め。
    近藤:なんか、多分ミナトは純粋にワタヌキ君をすごい奴だと思っています。
    椿:(笑)なるほど。
    近藤:最初のリレー小説のところでワタヌキは「好きな教科は国語、嫌いな教科は数学」ってあるじゃないですか?まあワタヌキ君は「好きな教科は国語」でも何でもできそう。好きな教科は国語かもしれないけど、他の科目も得意そう。なんかワタヌキ君は数学得意そうって私の妄想ですか?
    椿:おそらく妄想ですね。
    近藤:なぜか勝手にそう思っていたんだけど(笑)論理的にしゃべることができる子なのかな?って。だから文章書くにしてもミナトは多分感情が強いんだと思うんだけど、ワタヌキは論理的に整頓された文章を書けるんだと思います。ということで論理的な思考ができるので彼は理系だと思います。
    …っていう意味で、自分ができないことができる人っていうイメージなのかな?って。しっかりしているし。
    椿:しっかりしていますね。
    近藤:しっかりしているし、「あの日の罪」のワタヌキ君はすごく達観しているので、純粋にワタヌキ君の話を聞いて「すごいな、この人。こんなことも知っているのか。」ってなってそう。そう、だからホズミとかマイは普通に対等な友人だけど、ワタヌキ君は友達であると同時に尊敬も入っていそうだなって思ってました。尊敬できる友人みたいな。で、仲良しだし。
    椿:なるほど。「あの日の罪」はこんな感じでしたけど、お二方はいかがでしょうか。
    堀切:私も尊敬に近い感じなのかな?憧れみたいなのをワタヌキ君に抱いていて、勉強もできるしすごく優しいしって言うとあれかな?好青年みたいな感じで。で、自分も「いいな」「素敵だな」「一緒にいてもそのまま落ち着いて、リラックスできる」ってことで、心の奥底…じゃないのかな?多分マイちゃんも知っていたから、でもそういう気持ちがあったんじゃないかな?って。
    近藤:これお二人に聞いてみたかったんですけど、お二人のミナトって、ワタヌキに対して抱いている「好き」は恋愛的な「好き」ですか?友達的な「好き」ですか?
    堀切:ありがちかもしれないですけど、もちろん友達的な「好き」が前提にあるとして、恋愛的な「好き」もあるんですけど、それを認めると…っていう。
    椿:なるほど!!!
    堀切:恋愛としてワタヌキ君を好きになったとしても「どうせかなわないんだろうな」「どうせ結ばれはしないだろう」っていう…
    近藤:自信がないんだ、自分に。
    堀切:そうね。そういう気持ちはあるけど引いちゃうのかな?気持ちはあるけど自信はないし「私はそばにいられれば」って「このまま友達としていられるなら十分だよな」って。
    近藤:え???じゃあこれ、ワタヌキ君…死ななかったら…って感じですか???そういうことだよね。
    椿:そういうことですよね。両片思いみたいな感じになっていますけど…いいな、その感じ。
    近藤:少女漫画じゃん。
    堀切:すごくべたなのが恥ずかしいけど…
    近藤:でも「あの日の嘘」のワタヌキとミナトはそんな感じしますよね。帆夏さんはどうですか?
    長尾:私はセナ君とバチバチしていると思っていたよ。
    椿:バチバチしているんだ!!!すごくいい!!!
    長尾:「私のワタヌキ君なのに~」って
    近藤:激アツじゃないですか。ワタヌキを挟んで取り合っているんですか?
    長尾:そうそう。
    近藤:いいな。「恋」しているわ。
    椿:「恋」ですね…
    長尾:普通にね、高校生らしくかわいくね。普通に隣の席を取り合ったりとか。
    椿:何それ~良いな~
    長尾:「隣に座れた、やった!」とか、セナ君が隣に座ったら「ちくしょー」とかみたいな感じ。
    近藤:何それかわいい。
    長尾:かわいい雰囲気だと思っていたよ。ただ、ミナトもセナがワタヌキのことを好きだっていうことは知っているから、かわいい後輩なんだけど敵対心が…
    近藤:なんでお二方のチーム、少女漫画みたいなことやっているんですか?
    長尾:ワタヌキの話に戻るんですが…「あの日の恋」のワタヌキはとらおだから…(笑)
    近藤:どういうこと?
    長尾:そんなに好青年っていうイメージはなくて、おとなしい感じの子なんだよね。一人でいろいろできるみたいな。まあ勉強の観点はわからないけど…数学とかできなさそうなんだけど…普通の普通そう。
    で、文芸部に入ったらミナトがタタ――って来た。
    堀切:うんうん。
    長尾:ワタヌキのことをミナトが振り回し、セナが振り回し…っていうことをやったと思う。
    近藤:そんなキュンキュンしたアオハルどこに行った???
    長尾:そんなかわいいワタヌキでした。
    近藤:確かに「あの日の恋」はワタヌキもかわいかった。
    堀切:私もそう思いました。
    近藤:「あの日の罪」のミナトはワタヌキのことを人間として好きなんだと思います。というか恋愛的に「好き」っていうのを分かっていなさそう。「恋に恋する」というか、きっと今までに好きだった人はいるけど、はてさて本当にその人が好きだったかというと…っていう。ワタヌキ君に対しても人間的に好きなんだと思いますよ。
    椿:Likeの方の好きっていう…
    近藤:そう。でも人間的にだけどめちゃくちゃ好きだと思いますよ。好きじゃないのにあんなに引きずったらメンタルやばいと思うよ。
    椿:よかった。
    近藤:ぜひミナトには何も他意がなく2人で本屋さんに行ってほしいです。

    Q.ミナトはワタヌキ君の手紙に対して「Yes」の意味で言っていますか?「No」の意味で言っていますか?



    続きを読む
      2020/08/31(月) 18:00 第32回公演 PERMALINK COM(0)
      【参加メンバー】(表記名:名前(「公演名」役名))
      小嶋:小嶋杏(「あの日の恋」マイ役)
      中西:中西悠(「あの日の嘘」マイ役)
      田中:田中紅葉(「あの日の罪」マイ役)
      伊月:伊月紡(司会・進行)

      ※本対談は本編のネタバレを盛大に含みますので、ぜひ本編をご覧になったうえで見ていただくことをお勧めし
      Q.自分の演じたマイはどのような役でしょうか?(共通点・相違点含め)

      小嶋:私は、マイはワタヌキの死に対して一番距離を置いている子だと思っていて。元々そこまでワタヌキとは親しくなくて、ミナトとつるんでいるからワタヌキとも話していたっていう。今回の話の中の一人で語るシーンでも、みんなワタヌキの死に関して話していくんだけど、マイはそれよりは「ワタヌキを失ったミナト」を前にしてどういう行動をとったかとか、どういう思いを感じたかっていうことを意識してやっていた。完全に私の趣味のマイだなって思います(笑)
      伊月:いいんだよ!趣味は出していこう!!
      小嶋:(笑) マイはミナトのことを友達としてすごく思っていて、それでマイは自分の行動を介して「ワタヌキを亡くしたミナト」を日常に引き戻してこれたんだって思っているんだけど、でも完全にミナトを立ち直らせたというか、元気にさせたのはワタヌキの言葉なんだよな…っていう風に感じて、そこの思い違いというか空回り具合が、マイのすごく愛おしいところだと思って。そこは私にはあまりできないところだなって思ったところでもありますね。
      自分と似ていると思ったところは、物事を達観して見てるところかな?最初に言ったように、この話はワタヌキの死が主軸なんだけど、マイはそのことを達観して見ているような立ち位置にいる気がして、そういう一大事は少し離れたところから見ていたいと思うところは似ているのかなって思いました。
      中西:私がやったマイはどちらかというと杏さんの言ったマイとは少し違って、ワタヌキの死に直接ダメージを受けたってわけじゃないし、ミナトだから助けたとかミナトだから手を差し伸べたというよりは、たまたま目の前に酷く傷ついた人がいたから手を差し伸べたっていう子だと思います。
      多分そこでホズミがすごく傷ついていたらホズミに手を差し出したんだろうし…多分ミナトじゃなくても助けていたかな?って。
      伊月:今回の話で触れられていないような、モブのクラスメイトがショックを受けていたら、その子でも助けていたかも?
      中西:そうじゃないかな…?もちろんミナトとは仲は良かったんだろうけど、「だから」っていうよりは目の前に(精神的に)死にかけの人がいたから助けただけなのかなと思います。私にはできないことなので、「すごい子だな」と思いました。
      似ているところは、あまり感情論で動かないところですかね。[困っている理由が何であれ困っている人は助ける]みたいな。私もあまり考えないで困っている人がいたら助けちゃうし、あまり感情論では動かないので、似ているとしたらそこかなと思います。でも私は多分共倒れするなって思うので、誰かに慰めるのを任せちゃうと思います。私はマイみたいに強くないので。
      田中:私が思っていたマイは、強いって言うのもあるんですけど、最初のシーンで喋っている4人組のことをすごく大好きだと思っていて、その中の1人が死んだっていうことをとても重大なことだって思ってて。すごく落ち込むけど、それよりも目の前の生きている仲間が落ち込んでいるのが放っておけない人っていう感じで、一番意気消沈しちゃったミナトが立ち直れるように頑張っている。自分の苦しみよりもまずは友達の立ち直りを優先する気持ちが強かったみたいな。自分はそういうタイプじゃないと思うんですけど、マイは本当に人のために、自分よりも人のこと!っていう感じの女の子だなと思います。
      似ているところは、いま生きている人に対してならまだ自分が介入できる余地があって、それなら目の前にいる人にこそ手を貸したい、って思うところかな?って思います。けど、本当に身を挺してまで人のために動けるかって言われるとそれはできないので、そこは違うなと思います。
      漫画とかで「一生友達!」って言う子が実際はそう思ってないみたいなのがありますけど、私がイメージしていたマイは裏表がない、本気で「一生友達」を掲げているタイプで、そのイメージを裏切りたくなくて、そういう子にしたい、そういうタイプであってほしいと願いながら演じておりました。
      中西:マイってすごくないですか?クラスメイトが死んじゃって、すごく落ち込んでいる友達のために一緒に勉強して外出して、ってできます?私はできない。
      小嶋:言われてみればできないよね。なんて声かければいいかわからないもん。すごく仲良くても。
      中西:頼ってくれれば多少何か言えるのかもしれないけど、自分からは無理ですね。マイ、強い。
      電話するところとか、強すぎない?あれ、most of 強いムーブメントな気がするんだけど(笑)
      田中:ミナトの代わりに電話するところね(笑)
      中西:あれは高校生だからこその強さだなって思う。大人にはできないよね。

      Q.他のグループのマイを聞いてどう思いましたか?

      小嶋:私以外の二人のマイは、大人びてるね。さっき「マイは達観した子」って言ったけど、他のチームを聞いてみると「あの日の嘘」とか「あの日の罪」とかのマイの方が客観視できてて大人びてるって感じがした。
      中西:確かに、聞いた感じ「あの日の恋」が一番ふわふわしていましたね。キャッキャうふふしている感じ。
      田中:最初の会話シーンの台詞聞くと、マイは毒舌キャラなのかな?って思うけど、「あの日の恋」のマイみたいにきゃいきゃい言ってると「冗談なんだな」ってわかるし、「あの日の嘘」のマイの方はバッサリ言っているから毒のある感じがあって、面白いなと思いました。
      小嶋:演出さんに、「ガチトーンで『目、腐ってんじゃないの?』って言われたら傷つきますよね?」って言われたんですよ(笑)
      中西:「場が凍る」って言ってましたね、マイが引いちゃダメだって思った。いつも同じ話していると思うんですよ。『ジマ先生がイケメン、格好いい』っていつも言っているんでしょうね。
      伊月:あくまでこれは『いつもの』って感じの会話なのね。「はいはい、今日もね」みたいな。他に思ったことはありますか?
      中西:難しいですね。自分が読んでいるときは「これが正解なのね」って思いながら演じていたから、違うマイが来ると戸惑っちゃう。「これもマイか…確かにそうか…」って。各チームで会話の雰囲気も違うので、周りの雰囲気もマイの構成要素なんだなと思いました。今回は編集しているので間は関係ないんですけど、ミナトのテンションも各チームで違うじゃないですか。大体ミナトの会話が中心なので。その辺のミナトの返し方の温度とかがマイの印象を変えるなと思って。
      田中:うんうん。
      中西:「あの日の恋」のマイだけなんか違いますよね。「あの日の嘘」「あの日の罪」のマイは淡々と話してて、ミナトの会話のテンポとか話し方の違いもあるから、それによっても変わるのかな?と。
      田中:「あの日の恋」のマイはミナトとすごく仲いいんだろうなって感じがしたし、「あの日の嘘」のマイはクールな印象で、近くに友達がいたからつるんでるって感じがした。キャラがしっかり出てて、あの会話部分だけでもそれがわかったので、またちゃんと聞きたいなって思いました。
      伊月:この後のマイの長台詞を聞いても、印象が変わりそうね。
      中西:鋭意、編集中です!!! ※対談日は配信より前の8/25

      Q.ワタヌキはどういう人間だと思いますか?マイとの関係は?

      田中:ワタヌキ、各チームで結構違いますよね?
      中西:全然違うね。一番違うかもしれない。
      「あの日の嘘」のワタヌキは、三チームの中で一番強そうなワタヌキでしたね。一番、バイアス高めでした。だから「あの日の恋」のワタヌキを聞いて「明るい⁉」ってなったし、「あの日の罪」を聞いて「淡々としているな」ってなった(笑)
      小嶋:強そうな分、「まさかあいつが死んじゃうなんて」ってなるよね。貧弱?(笑)って思っちゃった。
      中西:圧が強いワタヌキでしたね。一番死ななさそうだなって。どっちかというと守ってくれそうなくらいの何かを持ったワタヌキでしたね。
      小嶋:ホズミに見降ろされたことなさそう(笑)
      「あの日の恋」のワタヌキは、私が演じるマイにとって同じグループにいるだけのやつ的な感じなんですよ。ミナトと仲がいい子、友達の友達みたいな。なんか合わなさそうだし、ワタヌキってマイのこと苦手そうじゃん。
      田中:確かに、苦手そう(笑)
      中西:帰りに下駄箱で会って、変える方向同じでも「お疲れ~」って言って歩みを合わせなさそう(笑)
      小嶋:そうね、マイとは離れたところにいる子っていうイメージだったかな?
      田中:「あの日の恋」は和気あいあいとしている感じがあって「仲良しじゃん」って思ったけど、広く浅くってありますもんね。
      中西:「いい奴なんだな」って感じがすごくあった(笑)
      伊月:わかるかも(笑)じゃあ「あの日の罪」のワタヌキはどうだった?
      田中:なんか、丁寧な生活を送っている雰囲気があって(笑)ワタヌキとマイはあまりしゃべっているところが想像つかないっていうのはあるんですけど、でもミナトと一緒にいるしいい人なんだろうなって。すごくいい人だし喋り方も丁寧だししっかりしているし「え?いいやつじゃん」って思ってそう。悪いイメージはないと思います。ミナトと一緒にいて、仲が良い、ミナトを支えている人っていうイメージでした。
      中西:私、「自分がマイだったらワタヌキとは絶対に仲良くなっていないだろうな」って思った。お互い用があったら喋るけど…って感じ。ただ共通の友達のミナトがいるだけで、仲良くなれなさそう。
      小嶋:「あの日の罪」のワタヌキは人と話合わせるのがうまそう(笑)
      中西:わかる~本心でしゃべってなさそう(笑)
      小嶋:社交的な場での話し方を知っている人っぽいと思った。「あの日の恋」のワタヌキが不器用そうだったっていうのもあって、「あの日の罪」のワタヌキは器用そうだな。
      田中:なんでもほめてくれそうな感じがしますね(笑)
      伊月:各グループでワタヌキ像はだいぶ違ってるね。

      Q・ホズミはどういう人間だと思いますか?マイとの関係は?

      小嶋:部活が一緒なんじゃないかとは想像してたんだけど、話さない人に比べれば関わりあるけど…みたいな、マイとすごく仲が良いイメージはなかった。「あの日の恋」のホズミは私のマイよりさらにワタヌキの死と距離がある子だと思ってて、最初の会話と一人語りの時との雰囲気の違いがすごいんですよ。社交性があるけど…諸行無常。みたいな言葉しか出てこないけど、「実家、寺?」みたいな感じで(笑)マイよりも大人びちゃってて、諦めてるって感じがしました。
      一同:(笑)
      伊月:じゃあ、マイと密接な関係があるっていう感じではないのか。
      田中:「あの日の罪」のホズミは、マイと同じ部活か帰りの方向が同じなのかな?って思ってて。高校生って一つ共通点があるだけでも友達になれて、マイとホズミもそういうタイプの友達なのかな。それぞれの台詞から「高校の友達」っぽさを感じて、高校卒業後にわざわざ会う感じはしない。ミナトとは「一生友達でいようね」みたいな誓いを立てているけど、ホズミとはそういう誓いは立てていないかな?って。「誓い」は重すぎだけど(笑)
      嫌いなわけじゃないけど歳を追うごとに連絡を取らなくなっていく、でも高校時代は仲良かった、みたいな関係かなって思っていました。
      伊月:「あの日の嘘」のホズミは?
      中西:部活なり委員会なり、何かで一緒程度の関係なんだろうなーって感じではありましたね。「あの日の嘘」のホズミは、私の演じていたマイとは逆で、優しさ全開みたいな子でした。長台詞のところなんですけど、マイが割と淡々と読んでいく前に、感情的に揺さぶってくるホズミの長台詞が来るんですよ。優しい人なんだと思いますね、マイからしたら。「優しくていい奴で、人のために動こうとするタイプなんだろうな」って思いながらマイは見ていましたね。
      小嶋:「そんなもんだ、高校生の友情なんて」ってホズミの台詞があって、「あの日の恋」のホズミの言い方だと「冷たい台詞だな」って感じしたけど、「あの日の嘘」のホズミで聞いたらだいぶ印象が違うんだろうな。
      中西:優しさの塊でしたからね。まじめでいい子で道徳心のある、さっきから「いい人」としか言っていないけど(笑)良いやつですね、うちのホズミは。
      田中:確かに聞いていて一番印象が違ったかも。
      伊月:じゃあ三人とも、ホズミとマイの関係はお互い近すぎるわけではなく、たまたま同じコミュニティにいる友達、って印象を持ってるってことかな。
      中西:近くにいるし悪い奴じゃないから話すけど、みたいな。
      これでホズミ役の人たちが、マイに対して全然違うことを感じていたら面白いなって思っちゃった。悲しいことが発生している気がして(笑)
      伊月:ホズミ対談を聞いていた人間的にはめちゃくちゃ面白いから、ぜひ合わせてごらんください(笑)
      ※ホズミの対談はこちら

      Q.ミナトとマイとの関係は、どんなものだと考えていますか?

      田中:私は、二人は部活も違うし、クラスメイトって繫がりしかない中で何かがあってそこまで仲良くなったんだなと思うと、心通じ合ってたのかなって思った。親友だと思っているのかなって。ミナトが悲しかったら自分も悲しいし、ミナトがうまくいっていたら私もうまくいっている気がする。だからマイはミナト次第って言うか各チームのミナトによって変わるかも。でもミナトはマイのことを、マイが思ってるほど気にしていなさそう。
      小嶋:わかる~~
      中西:わかる気がする。
      伊月:全会一致が出ましたね(笑)
      小嶋:そんな感じする。趣味も部活も違うのになんか仲良くなった子。
      中西:そう。放課後、部活が違うと会わないじゃないですか。それでもここまで肩入れしてる。マイの台詞中にもありますけど「二人(ミナトとワタヌキ)はいつも一緒だった」って。うわぁぁぁ…
      小嶋:(笑) 高校1年生の時からマイとミナトは同じクラスで、その時からミナトとワタヌキのことを見ていたってことかな?登場人物はみんな、それより前からの友達じゃないんだろうなって思う。
      中西:幼馴染じゃなさそう。
      田中:絶対なさそう(笑)
      中西:幼馴染だったらもっと深入りしているかなって思う。3年こっきりの関係だと思っているから深入りはしない。
      伊月:ミナトとマイの関係は、ミナトの演じ方によって変わりそうね。
      中西:あとこれ、皆さんに聞いてみたかったんですけど、高校卒業した後ミナトとマイってどうなると思いますか?
      小嶋:私は同じ大学に行くのかな?って思ってた。
      伊月:ミナトガチ勢だ…
      田中:私もそうだったかも。学部はわからないけど同じ大学かな?って。
      中西:二人とも同じ大学に行くイメージなのか!
      私は、あまりそのイメージはなくて…多分連絡は取るんだろうなって思ってるけど、話の中で、マイが連絡取り続けようって思ってる時点(マイの長台詞時)からミナトの気持ちが変化しているじゃないですか。だからもしかしたら連絡が少なくなっていくのかなって思いました。
      同窓会では会って話すだろうだけど、LINEで「今日は○○さんの誕生日です」って出てきたときにLINEするだけになっていくのかな~って。
      伊月:その場合は、ミナトのほうがポジティブな意味で連絡を絶つって感じ?
      中西:そう。ミナトがマイの支えなしでも大丈夫になったから…みたいな。
      田中:自分の足で立てるようになったからか。
      伊月:今ままで大きく意見が分かれることはなかったけど、ここは分かれましたね。

      Q.ミナトが告白の返答をしているシーンのラストで「今度は多分、みんなと一緒に」と言っていますが、ここで言う「みんな」とは誰のことなのだと思いますか?

      田中:個人的には「全員」とまではいかなくても、登場人物くらいは引き連れていくのかな?って。
      例えばお盆とかに、第2のお葬式みたいな感じで、セナも含めて登場人物でお墓に行く機会とかを作るんじゃないかな?って思ってました。「あの日の罪」のミナトが結構希望をもってそのセリフを言うので、「え?私もつれていってくれるんだ!!」って勝手に思っていましたよ(笑)
      伊月:(笑)その話だったら最後にみんなが墓に来ているシーンの挿絵が入りそう(笑)じゃあお二方はいかがでしょうか?
      中西:個人的に思うことなんですけど、ミナトがホズミの連絡先を持っているのだろうか…
      伊月:(笑)
      中西:セナはいいじゃないですか。知っているはずですし。あと、ホズミと連絡を取れたところで果たしてホズミは来るのだろうかって。
      「あの日の嘘」のホズミは行くんだろうなって感じで、マイも誘われれば行くと思います。でも、そもそも「あの日の嘘」のミナトはみんなを連れ立っていくのかな?それこそ連れていくならセナ君くらいじゃないのかな?ホズミを連れていくイメージはあまりなくて、ミナトとホズミが関わっている印象というか近しい印象もなくて…台詞上ホズミと関わっていないっていうのは、ほとんどみんなそうなんでしょうけど。
      マイには「ついてきて」って言うかもしれないし、セナにも「来て!」って言うかもしれないけど、[みんな]って言って1人とか2人とか、あまり大人数で行くイメージはないかな。それこそ、何回忌とかの集まりがあれば行きそうですけど、個人的に行くときは大人数で行くイメージはなくて、結果全員1回は来てくれればいいかなーって感じ。
      伊月:あんちゃんはどう思った?
      小嶋:2人の意見を聞いていたらどちらもありそうだなって思ったけど、最後のこのシーンってミナトの心情が前の長台詞からかなり変わってて、向き合いつつ引きずって生きていくことを選びましたって感じなので、この[みんな]には希望的観測をしちゃうかな。[みんな]って言ったらこれに出てくる登場人物もそうだし、他のクラスメイトも含まれているように思う。墓参りって性質上、あまり全員で行くっていうのは想像つかないけど。
      伊月:大人数で墓参りってすごいな(笑)
      小嶋:だから何人かずつと行くのかなって。マイは行くでしょうね。
      伊月:ミナトに言われたらついていく?
      小嶋:そうそう。ミナトから「お墓参りに行こう」って言われたらマイはびっくりするでしょうね。
      伊月:「立ち直れたんだ」って感じ?
      小嶋:少し前のミナトとは違うんだな、何か吹っ切れたんだなって。多分[みんな]にはセナ君も含まれていると思うんだけど、セナ君は誘われても1人で行くと思う。でも、ミナトの[みんな]にはいろんな人、登場人物だけじゃなくてクラスの人とか、とにかく2人に関わりのあった人が含まれてる。だから先生とか親御さんとかも含められているように思いました。
      伊月:じゃあ[みんな]で誰って浮かんでいるんじゃなくて、とにかくいろんな人って感じ?
      小嶋:そう!よく「みんなあれ買ってもらってるよ!!」って言う「みんな」と同じかな?って。
      中西:私も多分それと近いんだろうな。特定の誰かって言うんじゃなくて「多分私以外も来るよ」みたいな。「誰かと来るよ」の意味の[みんな]かな?
      小嶋:Everyoneじゃなくて、Everybodyみたいなね(笑)

      Q.マイの長台詞では「私はそんなにつらくなかった」と「あの時は本当につらかった」と逆のことを言っているところがありますが、自分の演じたマイはワタヌキの死をどれだけ悲しいこと、つらいことって言っているんでしょうか?なぜつらかったのでしょうか?

      中西:人並みにしんどいんじゃないかと思います。同級生が死ぬって言うのは。でもミナトの方がしんどそうだったんですよね。それに比べたら自分はそこまでのダメージはなくて。だからつらさが全くないんじゃなくて、ミナトと比べれば全然つらくないってことなんじゃないのかな?「あの時は大変だった」って台詞は自分の話じゃなくて、ミナトのことなんじゃないのかな?って。
      長台詞の一番最後のところは、ミナトのことを話していると思うんですよ!マイは人並みにつらく感じて、でもミナトほど特別な思い入れはなかったんでしょう。ワタヌキの死に対して「一生この死を引きずっていくわ!!」って感じじゃなかったから、ミナトの話をしたんでしょうね。
      伊月:長台詞の最後は、ミナトのことをミナトに対して語りかけているんじゃないかってことですか。
      中西:そうですね。
      小嶋:でけえよ…感情がでけえよ…
      私も、ゆうちゃんの話に少し近いかも。マイもまだ高校生だから、自分と同い年の、この前まで一緒に話していた子がいきなり亡くなったっていうのをまともに受け入れられるほど大人じゃないと思う。でも死を理解できない年齢でもないから、すごく衝撃は受けたんじゃないかな?その衝撃が、長台詞の最後に現れてるのかも。自分も影響を受けたなとは思っているんだけど、近くにワタヌキの死ですごく傷ついているミナトがいた。心のどこかに、ミナトを通してワタヌキの死を見ているマイがいて、ミナトが感じた悲しさっていうフィルターを通して見るワタヌキの死は、マイにとってはそこまでつらいものじゃなかったのかなと思います。
      伊月:もみちゃんはいかがでしょうか。
      田中:私は、マイもホズミも結構我慢してたのかなと思って、さらにマイの場合はミナトっていうもっとつらそうな人がそばにいたことで「私がこんなにつらそうになっちゃいけないんじゃないか」って理由でその悲しみを隠して「私はそんなにつらくはなかった」って言っちゃったんじゃないかな?って思います。
      ミナトの長台詞の中で、マイがミナトに「泣いててもいいんだよ」って言う場面があるんですけど、マイも多分その時泣きたくて、でもミナトの泣いている声を電話で聞いたら「私がしっかりしなくちゃ」「私は大丈夫」って感じで慰めなきゃって思って。でも本当はすごく「つらかった」し、「悲しかった」し…「大変だった」のは、ミナトにどう立ち直ってもらうかとか、自分の感情をどう隠すのかってことに対するものかなって思いました。
      伊月:この質問でも、三者三様の意見を聞くことが出来ましたね。

      Q.今回、オンライン公演の形式を取りましたが、いかがだったでしょうか?

      田中:反応が少し怖いところではありますが、なきがおの公演では今までにない形だったと思うので、そういうことに挑戦できたことはすごくいいことだなって思ったし、皆さんの協力あってこそだなって思いました。
      中西:演劇やりたい!!演劇やりたいよ!!この前、舞台を観に行っちゃったんですよ。しっかり対策されていて、フェイスシールド使い捨てだとか換気したりとかしていて、「私も舞台に立ちたいー!」って思った。こういう形でもできているから、ありがたいことなんだけど…
      伊月:この前の3月の公演もかなりギリギリでしたよね。オンラインだからこその良さはありますか?
      小嶋:良さっていうか感動したことなんだけど、さっき小口君(「あの日の嘘」のワタヌキ役)からLINEが来ていて…
      伊月:(小嶋が)ブログ更新したからかな?
      小嶋:そう、私のブログを読んだ感想と、「普段、照明をやっていてくれてありがとう」的な話をしてくれて、「オンラインの朗読劇って照明は必要ないけど、オンラインにおける照明にあたるものってなんだろうね」みたいなことを言われまして。
      伊月:ほうほう…
      小嶋:それで私も考えたんだけど、普段の劇は照明を消すと真っ暗で何も見えなくて、照明オペが明かりをつけることによって役者の輪郭がはっきりして見えるようになるんだよなって思って。
      今回はオンラインの朗読劇で役者の顔は見えないけど、この公演形態で役者の輪郭をはっきりさせるものってやっぱり演出さんとか編集さんの力かなと思って。私たち役者を、この話のキャラクターになれるようにしてくれているんだなって思いました。
      そしてそんな編集さんの力もすごく大きいけど、姿の見えない私たち役者を見えるようにしてくれているのは他の部署の人たちもそうだなと思い、それぞれの部署の方が頑張ってくれることによって、本来はお客様には見えていないのに動画を通して「ここにいますよー」って主張することができるというのは、いつもの公演とは違うし、部署の仕事の有難さを考えるいい機会になったかな。初めて役者をやる人間としては、何かが欠けると成り立たなくなるんだっていうことを感じましたね。[SpecialThanks:強そうなワタヌキ君]で(笑)
      中西:いい話に付け加えちゃうけど、いつもよりもインターネット上での宣伝活動が盛んにできた気がする。普段こんなに対談企画してないし、ブログもみんなに書いてもらったし。そもそもトリプルキャストなんてこんな公演の形じゃなかったらできなかった。
      田中:稽古時間とか考えないからこそだね。
      伊月:トリプルキャストなんてやったらゲネの回数もすごいことになっちゃうからね(笑)
      中西:この稽古期間でトリプルキャストって頭のおかしいことですよね。それが出来たのはこの公演形式だったからなのかな?って思いました!

      Q.ここまで見てくださった方にメッセージをお願いします。

      田中:ここまで動画とブログを見てくださって本当にありがとうございました。ここまで見てくださった方がいるとは思わなかったので、本当にありがたいです!!
      小嶋:確かに存在した人なのに、近くにいなければ存在したことを証明できるものはないんだなっていうことをこの自粛期間に感じて、それってしばらく会っていない人にもすでに亡くなってしまった人に対しても同じことが言えるんじゃないかな?と思いました。この公演が、人との繋がりとか、親しい人の存在とかを改めて感じ取ることのできる機会になったのなら幸いです。
      中西:裏話でも何でもないですが、本当に大変だったんですよ!!みんな忙しいし、稽古もオンラインですけど時間を合わせるのが大変で、23時半まで稽古やったりとか、録音環境もそれぞれ違ったり、Zoomが遅れちゃったり…とにかく大変だったので、取り敢えず形になって良かったです。観てくださってありがとうございます!!っていうか観てください!!何十回でも観てください!!ありがとうございました。

      伊月:ということで観てくださった方も参加してくださった方も本当にありがとうございました!!
      一同:ありがとうございました!
        2020/08/31(月) 18:00 第32回公演 PERMALINK COM(0)
        【参加メンバー】(表記名:役者名(「グループ名」役名))
        わっしょい:わっしょい(「あの日の恋」ホズミ役)
        ああああ:ああああ(「あの日の嘘」ホズミ役)
        だいら:山平遼太郎(「あの日の罪」ホズミ役)
        椿:椿(司会・進行)

        ※本対談は盛大にネタバレ事項を含みます。本編視聴後の閲覧をお勧めいたします。
        ※あくまでここで話されている内容は役者個人の解釈です。ぜひ皆様の解釈で作品をお楽しみください。

        Q.自分の演じたホズミとはどのような人物だったと思いますか?(共通点・相違点含め)

        わっしょい:この話、登場人物5人いる中でトップクラスに本筋に関係のない役。
        ああああ:それな。
        わっしょい:っていうのもあってか…まあちょっとこの話、人が死ぬじゃないですか。
        ああああ:それな。
        わっしょい:さっきからなんだ「それな」って(笑)何の共感だよ(笑)
        それで、身近な人が死んだら「悲しい」ってきっと人はなるんだろうけど、そこでうまく悲しめていないのがホズミなのかなって思います。
        椿:なるほど…
        わっしょい:なんか世間一般にはこう言われているみたいなやつに全部が全部賛同できるわけではないじゃないですか。僕も「世間一般はこうでしょ?」に対して「え?違くない?」ってなることがあるんですけど、そういうことを意識してやりました。
        なんかまあこの作品全体で、台詞の数を数えると5つしかないんですよ。だからまじで情報が少なすぎるんだよ、こいつ(笑)
        椿:少ないですね…
        わっしょい:まあだから結構困るんだけど、登場人物のうち、ワタヌキ・ミナト・セナは文芸部でそことは対比…ていうと違うけど、まあなんか台詞のノリも軽いし、運動部なのかな?って思います。あとは、そこは僕自身がこういう軽いノリの運動系に所属したことがないので、想像でやりました(笑)
        椿:なるほど(笑)なかなかね、情報量が少ないキャラなので難しいと思いますが…
        じゃあ次は「あの日の嘘」のああああさんにお願いしたいと思います。
        ああああ:わっしょいの言うとおりだよね。というかわっしょいとかね、あと1年生とかとも全然話せていないから、こういう機会で話せるのはありがたい限りだよね。
        で、なんだっけ?そう。台詞が少なかったから…(笑)まあそれにも表れているように、全然[ワタヌキが死んだ]ってよりは[身近な人が死んだ]っていう感覚なのかな。それでホズミは本筋に関係ないというか、高校生であるということのナビゲーター的な役割なのかな?って思って。
        椿:なるほど!
        ああああ:で、自分との共通点としては、そういった儚さを高校生の儚さと同一視しているところがあって、年相応に弱っちい部分があることが自分と似ているなというのは感じましたな。相違点か。なかなかこの子はそこそこ仲良くしていたみたいだけど薄情なところは若干あるよね。まあ目を背けたい部分もあるのかな?とは思うけど。僕は決して薄情じゃないからそこは違うかなという風に感じたかな(笑)
        椿:いい情報を聞きましたね。「薄情じゃない」と。
        ああああ:薄情じゃない。音ゲーもしないし。
        わっしょい:音ゲー(笑)
        ああああ:そう、音ゲーね。俺、この夏休み音ゲーしようと思ったんだけど、ゲーセンって怖いじゃん。団体も場所も人も。なんかみんなバチバチバチ叩いているのに俺一人で言っても「あーあ」って。
        わっしょい:[ああああ]が「あぁぁぁ」って(笑)
        ああああ:名前とシンクロしたな(笑)僕は以上だ!
        椿:それでは次に「あの日の罪」のだいらくんにお願いしたいと思います。
        だいら:はい。ホズミはどっちかというとすげえ普通の人だと思います。なんか普通の高校生ってあんなもんだろと思うんですよ。まあ台詞5個しかないしつかみにくい部分はあるけど(笑)最初の「先生おもしろいな」みたいな会話も普通にするし、多少仲いい奴が死んだとしてもそいつが死んだことが悲しいんじゃなくて[友達]が死んで悲しいんだなと思って。でもちょっと冷めているんですよね。「高校生なんてそんなもんだろ」みたいな台詞が長台詞の最後の方にあることからもわかるように。なのでそこらへんがちょっと自分とつながるところで、やっぱどこか俯瞰的に見てしまう、冷めた目で見てしまうところがあるので、そこがホズミと似ている点でもあるかな?と思いました。
        椿:なるほど…
        だいら:あと、長台詞って誰かと会話して言っているんでもなければ表面に出るものでもないので、奥深くを観ればみんなあんな感じなのかなって思うところがあり…(笑)ちょっと斜めに見る癖があるので、ブログの文面も怖い感じになって自分であとで反省したんですけど(笑)
        椿:俺、あの文章好きだよ!
        わっしょい:俺の読んでみ、人生どうでもよくなるから。
        だいら:わっしょいさんのとか、ちゃんとふわっとした明るい感じを書いてくださっていて。
        椿:明るいか???あれ。
        だいら:なんかいいじゃないですか!あれくらいが読んでいて「うんうん」ってなる感じじゃないですか。俺のは…まあ深くは言及しませんけど、読んでみて怖くなっちゃった。やっちゃったなってなったんですけど…そこがまあ共通点ですかね。で、相違点…俺も同じように音ゲーはしないし、ゲームセンターが嫌いっていう…うるせえところが嫌いなんですよね。ゲーセンって耳壊れるんじゃないかってくらい音うるさいじゃないですか。だからそういうところが違うところかな?と思います。
        椿:ありがとうございます。こうやってより皆さんのことが知れるのが楽しいです。
        わっしょい:まあこんな状況だからお客さんが僕たちを知る機会がないじゃないですか。だからこういうところで素を出していかないと…
        ああああ:大事、大事。

        Q.各チームの音声を聞いて抱いた感想を聞かせてください。

        ああああ:わっしょいが楽しそうだった。
        だいら:わかります!
        わっしょい:まだね…(笑)でも、「あの日の恋」のチームは基本、通しで読む→雑談→通しで読む→雑談って感じの稽古だったんだけど、演出さんから「冒頭部分よかった」って言われたときにしていたのが雑談だったの。だから「ああ収録前に何か面白い話ないかな?」って思って。
        椿:なるほど!
        わっしょい:それで確か、春学期の授業で『ロミオとジュリエット』に触れる機会があったのね。
        ああああ:イギリス文学概説だよな。大変だよな。あれな。
        わっしょい:授業名ぼんぼん出したな(笑)それで、先行研究を調べなきゃいけないんだよね。
        ああああ:面倒くせえな…
        わっしょい:うるせえ(笑)それでいろんな『ロミオとジュリエット』を調べる中で「このロミオとジュリエット、頭おかしいな」って言うのがあって、その話を収録前にしました。だっておかしいよ『虫が演じるシェイクスピア』ってタイトルだけで頭のおかしさが伝わるでしょ!…だから俺のブログ、ああなったのか。
        椿:(笑)そういうことだったのか。
        わっしょい:それで「あの日の恋」の冒頭部分はあんな感じになったのかな?って。収録前にお話しして…
        椿:「あの日の恋」は本当に「恋」っていうテーマに合って、終始明るい感じになっているのかなっていう印象がありますね。じゃあわっしょいさん的には他のグループのホズミはいかがだったでしょうか?
        わっしょい:他のチームか…冒頭の部分だけでさっき言った全台詞5つ中4つはあったはずなんだけど(笑)全然人柄が見えてこない(笑)マジでこの劇のホズミの役割が長台詞に集約されすぎて…
        椿:そうですね。否定はできませんね。
        わっしょい:全員、普通の高校生に納まる感じなんだけど、うまく言えないけど全然違う感じがあるんだよね。
        椿:違いはね、ちゃんとあるんですよね。あの短い台詞聞いているだけでも違いが判るくらいには…。だいらくんは何かありますか?
        だいら:いや…これは多分大体出切ってから言うべきことなんだろうとは思うけど…演技の話じゃなくて…ああああさんの声がいいっていう…
        椿:(笑)すごいわかるよ!
        だいら:「あぁぁ声良い…」「声がいい…」って。もちろん演技がうまいのは前提に合って、声がいい…ってなった。
        椿:声優さんみたいよね。
        ああああ:涙が出そうなくらいうれしい。
        椿:僕は一回「あの日の嘘」の稽古に参加させていただいたことがあるんですけど、その時に声を聞いて「え?声優さんか生主さんかな?」って思って。
        ああああ:確かに一回来てくれたよね。
        椿:そういう感想を抱いた。さすがに本人に言うのは、はばかられるからやめたけど…同じ感想を抱いている仲間がいた…。
        だいら:いやぁ、その感想を抱くよね、あれは。めちゃくちゃいいじゃん…。俺、ああああさんの一番最初の台詞を聞いただけで「あぁぁ」ってなるっていう。
        椿:だいらくん、1人で悶えていたからね。
        だいら:そうそう。画面出ているから、すごい気持ち悪い奴になっちゃった(笑)
        椿:そんなことはない!そんなことはないから大丈夫!
        だいら:それが本当に…。いやぁ、演劇サークルは声が良い人多いですよね。
        椿:わかる~~みんな声良いよね。
        わっしょい:まあ声が重要なファクターを占めるからね。
        だいら:しかも今回は特にそうですね。
        わっしょい:今回も特にそうだし、普段の舞台にお客さんを入れてやる公演でも結構声は重要だから、声がいい人も多くなるのかな?まあ「声がいい」って言うのは重要なものだからね。

        Q.朗読劇の形式は実際にやってみてどうでしたか?

        ああああ:難しかったのは、本当に回線との戦いが…
        わっしょい:俺も(笑)
        だいら:本当に伝えきれているのかな…っていう不安が…。
        椿:それはそう。Zoomで集まって収録なり稽古なりしましたからね。
        わっしょい:マジで俺は収録の日に回線の調子が悪いっていう事件が発生して。
        一同:(笑)
        だいら:それはきつい(笑)
        わっしょい:それで、めちゃくちゃ焦ってパソコンの方で何やっても駄目だからルーターの方に行って、多分ルーターが熱くなっているのが問題かな?って思ったからルーターを冷やして…ってどうにかしたけど(笑)ちなみに今日も冷やしています。
        椿:ありがとうございます(笑)
        わっしょい:今のところ回線乱れていないから大丈夫。
        ああああ:わっしょい、何で冷やしているの?
        わっしょい:冷房と扇風機。外付けファンだよ☆
        椿:(笑)
        わっしょい:風冷式(笑)
        ああああ:パソコンだとね、意外とアイス枕がいいんだよ。下にパっておいてできるから。
        わっしょい:でも結露しないようにしないと。
        椿:ライフハックだ(笑)ほかにありますか?
        だいら:デメリットなんですけど…。僕は高校の時にも演劇をやっていたんですけど、その時にはやっぱり動きもつくので、動きでごまかせている部分があったんですけど(笑)声と動きで表現するってしていたんですけど…声だけだとやっぱ伝えきれているのかな?って言うのは多々ありましたね。
        ああああ:台詞5個だけだしね。
        だいら:(笑)
        わっしょい:めっちゃ言うじゃん(笑)一番最初に言ったキャラの部分がどれだけ伝わっているのかわからないからね…。あと、視覚情報がお客さんが観るときにどうなっているかわからないのがきつい。
        だいら:それは確かに。
        椿:まあね、今回アテレコじゃないですからね。先に収録して後で絵を加えてくださるって状況なのでね。やっぱりこの形式での公演は難しいことが多かったと…。
        わっしょい:まあね、普段動きありだからね。
        だいら:そうですね。
        わっしょい:あと僕、なきがおじゃそんなにやっていないけど、自分のことバチバチに肉体派の役者だと思っているのできつかったですね。…できないじゃん!!って。僕普段、小道具部と装置部の人だからやることほとんどねえ!!ってなって…その分ね、楽だった。仕事すごく少ない。動きとかもないから体の疲れもほとんどなかったし…あと、個人的に収録とかの時期に忙しかったからそこは助かりました。
        ああああ:レポート真っただ中だったもんな…
        わっしょい:そうそう。げろ吐きそうになりながらアホみたいなロミオとジュリエットを見つけて笑ってたよ。
        ああああ:イギリス文学概論…(笑)
        わっしょい:情緒不安定だったね。「虫ってなんだよ⁉」って。
        椿:(笑)なかなか意味わからないですからね。
        わっしょい:「ロミオがコーカサスオオカブトってどういうこと??」ってなって。
        ここでする話じゃないから興味があったら連絡して(笑)
        椿:じゃあここではいったん置いておくとして…
        ああああ:ジュリエットが何だったか気になる…
        わっしょい:ジュリエットはオウゴンオニクワガタ
        椿:話が広がっていく~~
        わっしょい:ここで止める!!!

        Q.マイはどのようなキャラクターだと思いますか?ホズミとの関係を含め。

        だいら:いや~マイとは付き合っているのかな??どう思います?
        椿:(笑)それを皆さんでお話しいただければ嬉しいです。
        ああああ:なんかミナトちゃんに寄り添ってくれていたし、すごくいい子なんだろうね。
        わっしょい:で、ホズミとマイが付き合っているかって話?
        でも、付き合っていなかったとしても仲は絶対に良い。
        だいら:まあ、それはね。
        わっしょい:「あの日の恋」だと、さっきも「3人が文芸部で…」って話したと思うけど、俺の解釈としては、ホズミとマイは同じ部活。
        一同:うんうん。
        わっしょい:最初の方に「俺らも行く?」って台詞あるし、そんでもってなんか連絡が入ったのもマイからだから、多分5人グループの中ではホズミが一番仲いいのはマイなのかな?って。
        だいら:まあ俺はバチバチに付き合っている派ですけどね。
        一同:(笑)
        わっしょい:話を聞こうか。
        だいら:[同じ部活説]は確か「あの日の罪」の稽古の時にも出たんですよ。普通に部活の時間だから一緒に行こうかっていう。でも俺は「そうっすねー」って言いながら裏で「いや~付き合っているんだけどな~」ってすごい思っていたわけですよ。
        椿:(笑)いいぞ、そういうのどんどん喋っていけ(笑)
        だいら:あいつらは結局、みんな部活の時間じゃないですか?でもあの2人(ホズミ・マイ)は部活出ていないんですよ。帰宅部なんですよ。帰宅部で、みんなが部活でやっているうちにちょっと「時間無駄にしてるわ(笑)」って言いながら2人で手をつないで帰るっていうイメージなんですね。
        椿:俺、それ好きだよ(笑)
        だいら:ゲーセン行ってる奴ってみんなそうじゃないですか。
        椿:偏見だ!!偏見だ!!
        だいら:ゲーセンよく行く奴って大体帰宅部じゃないですか?そんなことないか。そんなことないけど、そういうやつだと思ったんですよ。それこそ、それも普通の…っていうか部活に所属していないタイプのあるあるの高校生かな?ってそれくらいに思っていたので、なんかあの2人が汗水流して部活しているっていうよりは帰宅部で、マイちゃんもまじめだけど帰宅部かな?って妄想して「俺らも行く?」って。
        わっしょい:帰宅部の「俺らも行く?」ってあれだな…(笑)
        だいら:「俺らも[デート]行く?」です。あの台詞は。
        ああああ:(笑)
        だいら:「部活行く」なんて一言も言っていませんから。
        椿:なるほど。面白いな。
        わっしょい:目的語を省略していってね。
        だいら:そこも脚本の素晴らしいところですよね。どこに行くかなんて書いていないので。解釈次第って言うね。
        ああああ:(笑)
        だいら:マイちゃんちょっと暴走したな(笑)すみません(笑)
        ああああ:確かにそうだよね。音ゲーにいそしんでいる人って帰宅部だったのかな?って言うのは…
        だいら:そうですよね。
        ああああ:最初、パッと見たときにマイもホズミの2人も文芸部なのかな?って思って、部活も2つに分かれるのかな?って。ガチな人たちと部室でお菓子食べている人と。だからマイとホズミはお菓子食べている方なのかな?っていう感じ。でもやっぱり帰宅部かな?
        だいら:やった。2人目の(笑)
        椿:ゲーセンというファクターからそういう考えになるのか…
        わっしょい:俺も音ゲーからそんなに広がると思っていなかった(笑)

        Q.ワタヌキはどういうキャラクターだと思いますか?ホズミとの関係を含め。

        わっしょい:これは2人に聞いてみたかったんだけど、長台詞の途中で「ワタヌキに見下ろされるのは初めてだった」って、どういう感じで読んだのかな?ってそれが気になった。
        ああああ:なんか、あれじゃない?葬式の時って死んだ人の写真があってそれが自分より高い位置にあって「あぁ…死んでしまったのか…」ってそんな感じなのかな?って。
        だいら:俺は、最初は物理的な高さで考えていたんですけど、途中から、精神的な…「見下ろす」っていうワードがわざわざチョイスされたのか…って考えて。何となく、ワタヌキは真面目でホズミはどちらかというとワイワイしている。ていうところで普段どこかで「つまんないやつ」って見下していた部分があるのかなって。
        椿:ほうほう。
        だいら:[死んだ]って結構パワーの強いことだなって思って。[死んだ]っていうことであらゆる人の心の中に残るじゃないですか。強くあれ弱くあれ[同級生が死んだ]ってインパクトを残すことになる。で、そこで影響力っていう面で負けたっていうのを心のどこかで分かった。それでそのあとに「わかってしまった」って言うのが入るんじゃないのかな?って。
        椿:そういう見え方だったのね。新鮮だわ。って、僕が満足してしまっているだけですね(笑)
        わっしょい:いいんだよそれで。
        ああああ:満足していこうぜ。
        わっしょい:…お前(ああああ)さ、絶対あのブログ、遊戯王5D’sの影響だろ!!鬼柳京介の影響だろ!!
        ああああ:『満足同盟(チームサティスファクション)の復活だ!!』
        椿:…はーい。ああああさん的にはいかがですか?
        ああああ:ホズミに関してはあまり考えてなさそうだなっていうのはあって…だから死んで初めてワタヌキのことをちゃんと考えてあげたのかな?って思って。でもだいら君の言っていた影響力って言うのはあると思うし、高校生に対する悲観みたいなのがホズミに関してはあると思って、ワタヌキがいなくなったことも高校生っていうところを死んで超えちゃったから置いてけぼりにされたというか…もう、ただなんか自分が俯瞰されているような感じがするというか…って感じですね。
        椿:ワタヌキとの関係性がここで表れてくるんですね。
        ああああ:何かしら劣等感は感じていたのかな?って思う。
        椿:なるほどね…ちなみに、わっしょいさん的にはワタヌキはどういうキャラでした?
        わっしょい:こっちのチームのワタヌキが結構引っ込み思案な感じで出てるのね。…っていうのもあるから、スクールカーストで言ったら自分より低いのかな?って。あと一応つるんではいるけど、ワタヌキはミナトとセナの方が繋がりは強いから、普通に別に一緒に飯は食うけど何がきっかけで仲良くなったかっていうと、惰性というか、何となくつるんでいるのかな?っていう感じだったね。だから多分、ミナトとマイが仲いいから知り合っているのかな?って思って…
        だいら:なるほど。
        わっしょい:だから、心の底から仲の良い親友って感じじゃないから死んだときも、悲しみが一番じゃない気がするんだよね。最初の方にも言ったけど、悲しみが1位じゃないから、知人が死んだっていうことに対して、不適切というか「こういう感情を自分は抱いていていいのか」っていう思いがあって、なんか斜に構える感じになっちゃったのかな?っていう思いで長台詞は読んでいた。だから俺も「わかってしまった」はそういうことが自分の中にあって、それを受け入れてっていう感じで読んだかな?
        椿:なるほどね。
        ああああ:わっしょいが言っていることを聞いて思ったんだけど、俺は「見下ろされる」って若干劣等感みたいなのを感じていて…「あの日の嘘」のワタヌキの小口さんはすごく受け入れている感じだったの。「あっ、僕は死んだんだ」っていう感じ。だからもう、俺の劣等感を感じていたのも、「あの日の恋」のワタヌキはカーストが低めなんだっけ?それを小口さんのワタヌキと変わったら俺も感じ方が違ってくるのかな?って思う。
        わっしょい:俺は、最初物理的に高いところにいるっていう意味で、[死んだ]っていうことの婉曲表現として[高いところに行く]ってあるかな?って。重ねて、多分役としてホズミの方がワタヌキより背が高いのかな?って思ったんだけど、今回、僕の姿が目に見えないっていうことで、普段自分より身長低い人から見降ろされたらむかつくのかな?って。
        ああああ:(笑)
        わっしょい:それでさっきと繰り返しになるけど、不適切な気持ちになっているのかな?って。ちょっと死んだワタヌキにイラってしているんだと思うの。みんな経験することを先に経験したって言うのもあると思うし。「先に済ませやがって」みたいな。
        椿:ワタヌキが多様でめちゃくちゃばらつきがあったから、その結果ホズミとの関係が変わっていくんだなって思いましたね。

        Q.ミナトってどういうキャラクターだと思いますか?ホズミとの関係を含め。
        わっしょい:脚本上のこと言うね。1mmも関わりない!!読んでわかることが1mmもない!!さっき、文芸部グループとホズミの関係に触れたけど、マイとミナトが仲いいから…って感じ。だから[知り合いの知り合い]みたいな感じかな?って。
        椿:2人になったら気まずいタイプの…
        わっしょい:2人になったら気まずいね!マイの話しかしない!
        椿:共通の知り合いの話(笑)そっか、そもそも台詞で関わっていないのか。
        わっしょい:台詞ではないね。シーン1同じ空間にはいるけど言葉は交わしていないもん。
        ああああ:マイとホズミが付き合っていて、そしてミナトとワタヌキもすげえ良い感じになっていたら、4人でデートしていそうだなって。
        わっしょい:4人で???
        だいら:ダブルデートか!しちゃいます??
        わっしょい:そういうやつ??俺は文芸部グループにちょっと若干距離ある解釈だから驚いている(笑)
        ああああ:もしこの『嘘吐きの恋』のイラストとかPixivにあるならそういう絵が浮かぶ。
        椿:ほしいですね!それ誰か2次創作してくれないかな??
        ああああ:ホズミだけイラストが少ないとかありそうだな…
        だいら:あるかもしれないけど…
        わっしょい:少なくて妥当だよ!何回も言っているけど、トップクラスに本筋に関係ない役だから。
        ああああ:台詞いくつだっけ?
        わっしょい:5
        だいら:(笑)それはまずい。
        わっしょい:もう今回の合言葉じゃん!「台詞いくつ?」「5!」
        椿:悲しすぎるんだよな。
        わっしょい:でもその5つで結構喋られているんだよね。1つ長台詞って言うのもあるし。
        だいら:確かに。…ミナトか。俺ちょっとホズミはミナトのこと嫌いなのかな?って思いましたね。
        わっしょい:マイと仲いいから?
        だいら:それもあります。まず、あいつで時間取られるじゃないですか。
        一同:(笑)
        だいら:「なげぇよ、お前と話す時間」って。「俺と話す、俺と話す」っていう感じのもあるし、多分ミナトって多分真面目寄りじゃないですか?あと、本当に、申し訳ないんですけど…ちょっと重くないですか?
        一同:(笑)
        わっしょい:どこどこどこ??
        だいら:最後のワタヌキに向かって泣きながら「私に彼氏ができたら嫉妬してよ」みたいな。重くない???ちょっと思ったんです。そういうところあるやつ嫌いそうじゃないですか、ホズミは。
        わっしょい:そのイメージは若干ある…重い女嫌いそう(笑)
        だいら:嫌いそうじゃないですか。そしたらあまり好きじゃないのかな?って思いましたね。性格が合わなさそう。
        椿:なるほどね(笑)

        Q.ミナトの最後の台詞「また来るね。今度は多分、みんなと一緒に」で、ホズミは来ると思いますか?

        ああああ:行けたら行く!
        だいら:同じく!
        椿:あぁー。
        わっしょい:個人あてに誘いが来たら行く。
        一同:あぁー
        わっしょい:クラスLINEで来たら行かない。個人LINEに来たら行く。そのくらい…?
        だいら:あぁ、クラスLINEだったら行かないな。
        わっしょい:個チャが来たら、それを無視するほどじゃないとは思うんだよね。
        だいら:俺は4人のLINEグループに連絡が来たら『行く』って返事した後にスマホ投げて頭抱えて「チッ、面倒くせえなぁ!!」って言いながら行くっていう。
        わっしょい:そう、乗り気では絶対にない!!
        だいら:そう、乗り気ではない!「もういいっしょ、1年経ったし…もういいよ…」って。
        わっしょい:1周忌って文化…
        だいら:って言いつつ、行かないとイメージが悪くなるかな?って。やっぱりホズミは普通の人なのでイメージを多少なりとも気にするから、行かないってことはしない。4人しかいないし。悪目立ちするから行くけど乗り気ではないと思います。大丈夫か…?
        椿:大丈夫!大丈夫!(笑)ああああさんはいかがでしょうか。
        ああああ:なんかだいらくんの話を聞いて少しなびいたんだけど、ミナトの「また来るね」が「死んだらみんなそっち行くね」に聞こえてきた…
        椿:なるほど。怖い。
        だいら:読めなくもない!!
        ああああ:ホズミは…いけたら行くのかな?この時点であまり連絡していないんでしょ?個人あてに連絡来たら行くと思う。この話のあと、ホズミがどうなるか全くわからないから、これでこいつは普通に進学したら進学先で友達作ってそいつらとわぁーって。「昔のことなんて知らないよ!!」ってなっているだろうし、もしそうならなかったとしたら、旧友の仲を求めていくこともあるのかな?って。…一番難しいな。
        椿:ホズミ君は良くも悪くも一般的な人だからね…
        ああああ:…ミナトの「みんな」の中にホズミって含まれているのかな?
        わっしょい:それが断言できないあたりが難しいんだよね。だってセナとかは絶対に入っているじゃん。
        だいら:そっか、文芸部員の線もあったか。
        わっしょい:この場合のセナは確実に含まれているけど、ホズミはわからねえんだよ。
        だいら:これって、セナ+クラスの人って可能性もあるってことですか…?
        わっしょい:まあ0じゃないんじゃない?セナは多分入っている。セナと+α何人かいるか…
        椿:マイは多分行くんでしょうね。
        ああああ:ホズミはそのバーターで来るのかな?
        だいら:マイが行くなら俺も行く。
        わっしょい:ありそうだな。マイがいたら変わるな。マイ次第かもしれん。
        だいら:すげえな。
        椿:じゃあマイがその日用事あっていけないってなったら…
        だいら:絶対に行かない。気まずいもん。
        わっしょい:マジでそのくらいのつながりしかないから…
        ああああ:そんなもんじゃない??

        Q.『嘘吐きの恋』ってどういう話だと思いますか?

        続きを読む
          2020/08/31(月) 18:00 第32回公演 PERMALINK COM(0)
          【参加メンバー】(表記名:役者名(「グループ名」役名))
          ぽん:椪本舗ぽん(「あの日の恋」セナ役)
          伊月:伊月紡(「あの日の嘘」セナ役)
          はる:はる(「あの日の罪」セナ役)
          椿:椿(司会・進行)

          ※盛大にネタバレ事項を含みます。本編視聴後の閲覧をお勧めいたします。
          ※本対談は一部、セナ役を演じた役者たちの妄想と趣味が爆発した場面がございます。
           あらかじめご了承ください。

          Q.自分が演じた〈セナ〉はどういう役でしょうか?
            自分との共通点はどこですか?


          ぽん:「あの日の恋」セナ役のぽんです。すでに物語冒頭部分の時点で「他の人とは違うな」っていうのがあるんだけど、自分は完全にセナくんはとにかくかわいい後輩になろうって思って。とにかく明るくて楽しい「ちょっと軽めに見える後輩」っていうのを意識して演じていました。
          椿:なるほど。伝わりましたよ。すごく。
          ぽん:で、これちょっと裏設定だからあまり…だけど、俺の中では完全にセナくんはワタヌキ先輩のことを好きだと思っていて…だけど「どうせ先輩同士(ワタヌキとミナト)でくっつくんだろ?」っていう風に思っているから、おちゃらけて「馬鹿だな、お前(笑)」って言われて頭撫でられるのを、切なくもうれしいみたいな。だから、頭撫でられに行くように頑張った(笑)
          はる:すごい裏設定を…(笑)
          ぽん:だから、最初は明るめにやって、あとの1人語りのところはこの隠している部分をさらけ出すぞ!みたいなつもりでやったつもり。そしたら、他2人がめっちゃ格好良くてなんかちょっとアレ?ってなりました!!
          一同:(笑)
          ぽん:自分との共通点は…絶対、セナくんは演技とか嘘とかうまいだろうなって思って「嘘をつくのに抵抗がない」っていうところでは…いや、嘘をつくのに抵抗はあるのかもしれないけど「嘘をつく人」っていうところでは似ているのかなって思った!
          伊月:じゃあ次は僕かな?「あの日の嘘」のセナの伊月紡です。
          僕は、取り敢えずセナは〈後輩〉。でも『後輩み』よりも『文芸部み』を優先させた節はある。で、僕のセナも矢印はワタヌキに向けた!けど結局ワタヌキはミナトが好きなんだろうなっていうのもあって[先輩2人の作り出す空間に入っていけない唯一の後輩]っていうところを出そうとしました。
          椿:なるほど。
          伊月:何となく話的に文芸部の主な部員はこの3人しかいなく、そうなったときに『自分は文芸部の部員の1人ではあるけれども、先輩2人の仲には入っていけない』『先輩2人は先に卒業しちゃって自分だけ残される』っていう風に2人との壁を勝手に抱えているのかな?って。だから、先輩たちの前では明るく振舞おうとはするけど[The後輩]ではなくて、ちょっと陰りを出した。でも1人になるともっと影は出る感じ。
          一同:(笑)
          伊月:自分との共通点は…人の前で見せている自分と1人の時の自分で結構違うし、僕は一人でいるときは圧倒的に心が暗くなるので、そういう意味で[人前では1人の時よりちょっと明るく振舞っているんだよ?]っていうところは似ているのかな?って思った!
          椿:なるほど…次ははるさん。
          はる:「あの日の罪」のセナのはるです。他のお二方の話を聞いていて、全然違うなって思って。私は逆に明るい担当がミナトだったから、どっちかというと[後輩っぽくない後輩]を出そうとしてたかな?でも、2人と同じように好意の対象はミナトの方にしないで絶対にワタヌキの方に向かせるようにはしてた。だから一番困ったのが、ミナトとセナの2人のシーンあるじゃないですか?あそこの第一声の「ミナト先輩。」がすごい困ってた。
          椿:そっか、矢印がミナトに向いていないから…
          はる:そう!あんまりミナトに矢印が向いていないから「ミナト先輩。」って言ったときに「ちょっと告白するんじゃないか、こいつ?」みを帯びさせちゃだめだと思って。それと、そのあとの「ワタヌキ先輩が、ミナト先輩に書いた手紙です。」って言うのを…なんだろう、[その2人の間には入っていけなかったんだな]っていう感じでちょっと悔しそうに言おうとしていたのかもしれない。演出に『そこで切り替えて』って言われたのもあると思うけど…
          椿:じゃあセナとはるさんの共通点とか相違点とかはありますか?
          はる:あんまり感情を外に出しにくいというか…それこそ伊月さんが言ったように1枚、壁を引いているのかな?っていうところは似ているのかなって思いますね。
          ぽん:壁の作り方が俺だけ少し違かったのかな?俺はどっちかというと、笑顔の仮面をかぶって…っていう方の壁の作り方だったから…
          はる:多分そうだと思います!

          Q.他の人が演じたセナを聞いた感想はいかがですか?

          伊月:まず、全然違うなと。みんなセナなんだけど…違うっていうか。違うセナがいた。
          はる:単純にぽんさんのセナが可愛かったなと。
          椿:わかるー!満場一致じゃないかな?これ。
          ぽん:だって久しぶり…っていうか初めて後輩役やったからさー!後輩後輩しちゃうよ!!!だから逆に2人が格好良すぎて…。俺はセナくんの役を作るときにさ[クール]っていうところが全く出てこなかったのよ。でも2人はその辺がすごい出ていて『捉え方が全然違う!』ってなった。
          椿:確かに…ぽんさんのセナは明らかに1人だけテンションが陽のものですもんね。
          ぽん:本来は陰なんだけど、誰とでも仲良くはできる…みたいな。
          はる:ちなみに、伊月さんって性別どっちでやっていました?
          伊月:僕は…一応男でやろうとはしたけど…なんかそこまで性別にはこだわらなかった。一応最初は男でやっていたけどなんかもう途中から『性別にこだわらなくてもいいかな?』って思って…。[セナ]っていう1人の人間でいいのかな?って。今回、衣装とか見た目とかのいわゆる視覚情報がないからこそそういうこともできるのかなって。はるさんはどっちでやった?
          はる:私は演出に[男の子]って言われたので男の子でやりました。
          伊月:これ、ぽんさんには前言ったような気もするけどさ、セナのメンバーを見たときに『(性別)どっち?』ってならなかった?
          一同:(笑)
          ぽん:ここ3人、割とどっちでもいけちゃうから!でも、俺以外の2人が男子役のできる女子だったからさ、なんか『これは多分少年っぽさが必要なのかな?』って思って俺はやっていた。
          はる:あーなるほど!
          ぽん:俺は、チームによって性別を変えるっていう方向性もなくはないかなって思って。で、この3人の中では明らかに俺は男で、多分[女子の後輩が男子の先輩を好きになる]っていう構図と違って[後輩男子が先輩男子に…]っていう構図はなかなか気づかれにくいものだから恋愛要素を強めにするってことは意識した。
          椿:なるほど。感情の持っていく方向が、みなさんワタヌキなんですね。個人的にはかなり意外でした。
          はる:なんかミナトの方に行っちゃうと、お話が成立しないんじゃないかなって思ったのはある。なんか、ミナトに寄り添う役はもうすでに[マイ]って役がいて、唯一[傍観者]的な立ち位置になっているセナは感情をどこに向けたらいいんだって考えたときに、ミナトだとあまりにもそっちに手厚くなっちゃっていて。セナはワタヌキの方に矢印を向けないと、それこそ自分の一人語りのところは成立しなくなっちゃうんじゃないかって…
          ぽん:僕はあれかな?ミナトの1人語りのところで、ワタヌキの死をミナトが知ったときに『彼にだけは伝えなくちゃと思ってセナくんに電話しました』って言ってくれたから、ミナトはセナからワタヌキに向いていた矢印には気がついていたのかな?って。
          椿:なるほど。『彼にだけは』ですもんね。
          はる:確かにそこは疑問だったんですよね。なんで『彼にだけは』なのかな?って。
          伊月:僕は最初はミナトに矢印が向いているのかな?って思っていたけど、それだとなんか読んでいて引っかかるポイントがあって。それで試しにワタヌキに矢印が向いている想定で演じたら結構しっくりくる場面が多くて。そこからワタヌキ矢印にしたかな?
          椿:なるほどね…その視点はやっている方々だからこそ見える視点だなと思いますね。
          ぽん:役者目線よ。

          Q.セナがミナトに手紙を渡すまでにかなりの時間を要しているのはなんでだと思いますか?

          伊月:ここに関してはもうオタクの妄想みたいになりますけど…
          最初は手紙を見つけても渡したくないと思う。ワタヌキからミナトへの告白の手紙を隠し持っておけば[ワタヌキはミナトのことが好き]っていう事実を隠すことだってできるしなかったことにもできる。勝手に捨ててしまえば「ワタヌキ先輩がミナト先輩を好きでいたのは気のせい」って思いこむこともできる。でも手紙をミナトに渡してその内容をミナトも知ってしまったらもうそのワタヌキからミナトへの矢印は隠せない事実になってしまうなって思って。
          椿:ほうほう…
          伊月:最初は、好きな人が他の人を好きでいる事実を隠してしまおうって思うから隠そうとするんだけど、時が経つにつれて、今この状況でワタヌキの[告白したい]っていう望みをかなえられるのは手紙を持っている自分しかいないわけだから、その好きな人の願いをかなえてあげたいって思うのかな?だから渡せたのかな?
          …っていうオタクの妄想です(笑)
          はる:私は見つけるのに時間がかかっていたと思って。ワタヌキのことだから、ミナトの好きな本とかワタヌキの好きな本とかの間に挟んでいたんだと思っていたんですよ。だから見つけるのに1年くらい時間がたっちゃったんじゃないかな?って思って。で、見つけた後はあまりショックを受けずに、少しだけ『やっぱりあの2人の中には入れなかったんだ』って寂しくなるくらいで、多分そのあとすぐにミナトに連絡したのかな?って。
          椿:待ち合わせ的な感じで出会いますもんね。あーなんかわかるな。
          はる:で、セナもセナでちょうどワタヌキが死んだ時期くらいに『ワタヌキ先輩が亡くなった時期だから…』って言ってワタヌキが読んでいた本を取り出して読みそうだから。
          椿:やる!!それやる!!
          はる:だからそういうタイミングで見つけたんじゃないかな?って。
          椿:なるほど、納得しました。…確かにやるな。奴はやるな。ぽんさんはどうですか?
          ぽん:俺の中ではこの手紙は絶大な威力を持っていて、セナにとって。
          今まで何となく先輩2人はくっつくんだろうなって感じで思っていたけど、それが実物として真実として事実として突き付けられてしまったって言うのはあると思うし、ワタヌキが最後に残した手紙の相手がミナトだったんだなって言うのがセナにとってはものすごく苦しくて。
          伊月:あぁぁ…
          ぽん:今まではただの[1かわいい後輩]でやっていたけど結局本当にそれだけだったんだなって意味でこの手紙はすごい苦しくて。ミナト側もあまり部活に来なくなっちゃったから、そもそも手紙を渡しに行くって言うことがそもそもめちゃくちゃに苦しいことだったのよ。わざわざミナトにこの現物を与えに行くっていう行為がめちゃくちゃ苦しくて。でも、もう卒業しちゃうじゃん。この段階で。だから会う機会はこれで最後だなってことできっちりここで今までの諦めをきちんとつけた状態でミナトに会いに行かなきゃなって思ってここで渡しに行った。
          はる:ぽんさんのセナ的には手紙の内容は読みました?
          ぽん:読みました。読んだっていうか[ミナト様]の段階で『あっ…そういうことか。』ってなった。全部読んだかは知らん!読んでいても頭には入っていないと思う。
          伊月:はるさんのセナは?
          はる:私は読んでいないと思います。伊月さんは?
          伊月:読んだだろうな…と。[ミナト様]で一回閉じていると思う。一回閉じて家に持ち帰ってから読んで泣いていると思う。
          椿:手紙に関してはお気づきの方もいらっしゃると思いますが「あの日の嘘」だけ少し内容が違うので、その違いもお楽しみいただければと思います。

          Q.ワタヌキ、ミナトが事実上引退した後の文芸部をこのセナくんはどうしていったと思いますか?

          伊月:僕は、自分の代で廃部にしたと思う。だから、ミナトとの最後の会話のところで「引継ぎしなくてごめんね」って言われたときに「全然大丈夫ですよ」って言うけど、それはどうにかなったからではなく引き継がなくても僕が引退すれば終わりなのでっていう意味で言ったのかな?って思っていた。でも、自分がいるうちはワタヌキ先輩とミナト先輩のいた文芸部の形を残したかったから2人の引退をもって廃部にするんじゃなくて、自分が卒業するタイミングで消すのかな?って。…以上、オタクの妄想でした!!
          ぽん:じゃあオタクの妄想 その2 行きますねー(笑)
          椿:どうぞー(笑)
          ぽん:この手紙を渡すまでの1年間は「いつかミナトとワタヌキが帰ってきてくれるんじゃないか」って信じて毎日部室にはいたと思うんだよ。もう毎日2人の帰りを待っていて、2人はいずれ帰ってくるって信じていると思って。だから1個下の後輩はいない状態で部活をやっていて、今ここでミナトに手紙を渡して、いったん自分の、先輩たちとの[戻ってこない]って言う諦めはここで付けたと思って。でも、場所を守りたいっていう思いはあると思って、ここから新歓活動を頑張ると思う。これが終わってもう少し待ってから前を向くと思う!!
          椿:なるほどね…ちなみにはるさんはどうですか?
          はる:多分、また下の代にミナトとワタヌキみたいなのが入ってくるのかな?って。今度は上の立場からその子たちをみるのかな?って特に場所を守るために…とかは気にせずにやっていくのかな?って思いますね。
          椿:…いや楽しいな。思った以上に楽しいな。
          ぽん:ここの3人、周りに対しての熱量が違うから、なおのこと。
          はる:あと、3人ともオタクなので(笑)妄想力強いので(笑)
          一同:(笑)
          伊月:『セナ役の意見!』じゃなくて『セナの役を演じたオタクの私の意見!』だからね(笑)
          ぽん:セナ役をやっていたぽんを一番近くで見ていたぽん!
          はる:そんな感じです!そんな感じです!
          伊月:わかる。だってもっとオタク話でいったら、そもそも手紙見つけたのも部活を片付けるときに備品整理しているときにさ、ほら、もう1人だからさ、片づけを進めながら部活動をするわけよ。蔵書整理するわけじゃん。そういうのをやっているときに『あぁ、この本、ワタヌキ先輩が好きだったな…あれ?(手紙を見つける)』っていう…。で、『あれ?これは?(開く)』→[ミナト様へ]でパタッと閉じてって思っていた。
          ぽん:あぁぁぁ…
          椿:オタクが悶えてしまう。
          はる:セナくんだけで本を書けますよね。もう。

          Q.セナにとってワタヌキはどんな人だったと思いますか?

          はる:私はワタヌキは憧れの先輩というか、そんなにLoveよりではないけどLikeよりは強い感情なのかな?っていう感じですかね。
          椿:恋愛対象として好きって言うよりは単純に1人の人間としてすげえなって感じですかね?
          はる:そんな感じ!…なんだけど、いざ失ってみると辛くなるから「あれ…?」って感じ。私はそういうのが好きだから…(笑)
          ぽん:もうこれただの性癖暴露大会じゃん!!
          はる:思いました、思いました(笑)
          伊月:言っちゃったー(笑)
          ぽん:俺としては、セナくんは本人は自覚はないけど、めちゃくちゃワタヌキのことは恋愛対象的に好きだと思う。本人の自覚としては『まあちょっと好きかな?』ってくらいだと思うけど、実際はめちゃくちゃ好きだと思う。で、ただワタヌキの方からのセナくんは確実に先輩と後輩で[先輩としての愛情を注いでもらっている]っていう状態で。だったら[自分も先輩として好きなんだ]っていう方に無理やり自分の感情を押し込もうとしている。
          椿:なるほどね。
          はる:ぽんさんの性癖はそんな感じなんですね。
          ぽん:やめろ!!(笑)…まあだから恋愛感情は返していただけないけど、先輩としてならいいでしょ?ってことで頑張って押し込めて…って感じなのかな?ワタヌキを失って先輩と後輩っていう枠がなくなっちゃったからもうガッて苦しい方向に流れちゃったのかな?って。
          はる:それ聞いたうえで1人語りを聞いてみたいですね。
          伊月:ね!このみんなの性癖を聞いたうえで1人の語りを聞きたい(笑)
          はる:そう、その上で聞いて『あぁーやってるなー』ってしたい!
          ぽん:やめろ!!(笑)いいだろ!自分の観たいものをやっていても!!
          一同:(笑)
          伊月:じゃあ話すと、感情としては割とLoveなんだと思う。ただ憧れだと思い込もうとしてそう。
          セナ的にはワタヌキとミナトがくっついて自分はその世界のモブって思っていそうだから…
          だから二次創作だけど、もし万が一、ワタヌキから告白された場合に僕の演じたセナは断ると思うんだよね。そういうタイプだと思う。『自分はワタヌキ先輩とくっつくようなことはあってはならない』って思いそう。
          はる:あぁ…なるほど…
          伊月:もしそうなった場合に多分すごく悩むだろうしすごく病むだろうし、文芸部なんだったらそれだけで1本書けそうな気がするけど…でも、断るかな?って思った。『自分はワタヌキ先輩の隣にいてはいけない』って。『ワタヌキ先輩の隣にいるべきなのはミナト先輩だ』って思っていると思うから…。Loveの感情を抱えてはいるけど、Likeとか憧れとかって思いこむようにしているだろうし、告白されても断っちゃうんだろうなってちょっと思っている。
          はる:え?ぽんさんのセナは告白されたらどうしますか?
          ぽん:いや、俺は多分関わっているときはずっとワンチャン狙っているとは思ってるから…
          一同:(笑)
          ぽん:ワンチャン狙っているって言い方が良くないけど(笑)なんだろう…『先輩からの愛情が恋愛感情だったらいいのに』とは常に思っていると思うから、言われたらそのままほだされちゃいそう(笑)
          はる:なんかぽんさんのセナ、ワタヌキと部室で二人っきりになったらすごくそわそわしそうなセナですね(笑)
          ぽん:だから部活行くときに『まだワンチャンワタヌキ先輩1人かも!!』って思いながら行っていそう(笑)
          伊月:かわいい…
          はる:私のセナの場合、多分『一回考えさせてください』って言ってしばらく返事をしないと思う。
          伊月:これはきっと、自分の中のセナ像もあるし自分の性癖もあるんだろうけど、それとは別に各グループのワタヌキの影響もあるよね。
          はる:ある!「あの日の罪」で言うと、椿くんのワタヌキは結構イケメンなんですよ。
          椿:そうですよね。多分美形ですよね、彼ね。
          はる: そう。だから知らない間に何人かたぶらかしていると思うんだよね。
          椿:わかるーーやってそう(笑)
          伊月:なんだかんだバレンタインのチョコもらってそう。
          はる:いっぱいもらってきて部室に広げて「みんな食べて」ってやるパターンだと思う。
          伊月:やりそう!!「みんなで食べよう!」とか言って広げてくれそう。
          椿:やる!
          ぽん:で、セナが怒りに任せて食べてそう。
          一同:(笑)
          はる:私のセナの場合は「いらない」って言って「甘いもの苦手なんで」って言って断りそう。
          ぽん:はるさんのセナは言いそう。
          椿:そのオフショットを誰か作ってくれ!!
          ぽん:俺のセナは「こんなもの作りやがって!!」って言ってそう。「僕だって用意してきて渡せないのに!!」って。
          椿:かわいい…!渡せないんですね!
          ぽん:渡せない、この子は。
          伊月:泣きながら家で食べるパターンでしょ?それは捨てるか。
          ぽん:それか、この子も「みんなで食べましょ!」って言って本命をみんなで食べることになりそう。で、ミナト先輩が食べるのを見て複雑な気持ちになるっていう…
          伊月:ちなみに僕のセナだったら「へぇ~モテているんですね~」とかちょっと馬鹿にするようなことを言って結局食べないかなって思う。で、みんなが食べている様子を見ているしそこに参加しているようには見せるけど、なんだかんだ食べないな。少なくとも手作りチョコは絶対に食べないと思う。
          で、チョコを渡すか渡さないか論争で言えば、ワタヌキに匿名でチョコを渡してワタヌキが部室で広げたチョコの中に絶対ある。
          椿:なるほどね。
          伊月:でも絶対に言わない。で、食べるかどうかをチラチラ見るんだろうなって。
          はる:あぁぁ…
          椿:オタクが死んでいくよ…
          ぽん:チョコの沼に沈んでいく…
          椿:そうだよね、バレンタインを経験した後の春休みですもんね。うわぁ罪深い。
          はる:だから「あの日の【罪】」なんだね、椿くんは!
          椿:そうかもしれない(笑)

          Q.セナにとってミナトはどんな人だったと思いますか?

          はる:近ちゃんがやっていたっていうのもあるんだけど、すごい危なっかしいそそっかしい、おっちょこちょいのミナトっていう像があって。なんか先輩っぽくない先輩?だけど、おそらく[文芸部3人]じゃなくて[文芸部の2人と1人]みたいな。ちゃんと学年で分かれちゃっている原因がミナトだって思っちゃっているんじゃないかなって、セナくん的には。でもかといって、優しいしちょっと心配なところもあるからもどかしい部分もあって。
          椿:複雑な関係ですね…いや、難しいですね…。
          伊月:他のグループと比べて「あの日の嘘」のミナトはなんか大人っぽい気がするけど、なんか何考えているのかいまいちわからない感じ。独特の世界観を持っている気がするんだけど、そのミナトの世界感にワタヌキもついていこうとするから…ね。しかもワタヌキも先輩感がすごいから余計に[先輩2人]と[そこに加わった1人の後輩]って感じがすごくある。
          はる:ああ…でもそうか…
          椿:そう聞くと納得しちゃいますね。
          ぽん:僕からミナトは…「あの日の恋」の文芸部内では、ミナトが若干天然でいじられキャラなのよ。その3人の中で「取り敢えず困ったらミナトに振っておけ!」みたいなノリがあって。だから最初の方の「じゃあミナト先輩からで」はそういう感じなんだけど。で、セナからしたらミナト先輩は恋敵なんだけど、自分の思いにミナト先輩は気を使っていることがわかるし、普通にいい人だから「もう少し恨ませてくれよ」って思ってそうだなって。
          椿:うわぁぁなるほどね。
          ぽん:で、その「恨ませてくれよ」っていうもやもやをちょっとした先輩いじりに込めていると思う。この子は嘘はつくけど感情は別のところで似た形で発散させる。
          椿:うまいな…器用なセナなんですね。
          伊月:ぽんさんのセナの心の声集を聞いてみたい。
          はる:わかる(笑)録音とは別で副音声みたいな感じ。
          椿:見てみたい。
          ぽん:やめてーー
          伊月:一番落差が過ごそう(笑)

          Q.今回の公演は【朗読劇】という形式でしたが、実際にやってみてどうでしたか?

          はる:なんか自分でやっていて、パソコンの前で必死に表情とか身体とか動かしているの、馬鹿だなーって。
          椿:そんなこと…否定できない(笑)
          はる:なんか誰も見ていないのに結構動いていたから。だから『はたから見たら変な人だな』って思いながらずっとやっていた。あと、台本みられる安心感ってすごいなーって。それが一番、安心要素だった。
          椿:確かに。だいぶ形が違いますからね。
          ぽん:…あのさ、ブログに書いちゃったんだけどさ、マジでね、年下役めちゃくちゃ楽しかった。
          一同:(笑)
          椿:ね、恵まれたスタイルのおかげでね?
          ぽん:もう俺以外の全人類身長15cmくらい伸びてほしいんだけどさ。
          椿:そんなにはいらないかな…?
          伊月:僕は、動きの表現と声の表現だったら圧倒的に動きの表現の人間っていうのもあって難しかったなって。でもこの形だからこそできる表現もあって楽しかった。
          …あと正直ね、正直さ、何人かは同意してくれると思うんだけどさ、3年のこの時期に公演って結構きついのよ!実習直前にいつもの形式の公演は結構きついし役者なんて多分無理なのよ!だからこの時期なのに公演に出られたのはオンラインだからこそなのかな?って。
          はる:あと、これは大変だったことだけど、自由に稽古の出入りできちゃうから、なかなか集まれないのがちょっと大変だった…。
          ぽん:うちのグループは騒音問題がすごくて。群馬の虫と寮の周りの蝉たちと家の周りの国道とか救急車とかパトカーとか…その辺はなかなかに大変だったからさ。
          椿:確かに昨日「あの日の恋」の音声を編集する際に蝉の音がうるさかったらしくて…しかも『私の大切な人が死にました』ていう大事なセリフの時にずーっとセミがミーンミンミンミンミーンって鳴いているて、カ〇プロかな?って
          はる:繰り返されちゃうから!!
          ぽん:しかも「春休みのことでした」ミーンミンミンミンミーンって(笑)
          椿:まあね、こういう大変なこともあるよっていうことで。

          Q.ミナトから電話がかかってきて「わかりました」とだけ言って電話を切るのはなんででしょうか?

          ぽん:実は少し考えていて…この電話の時にもうミナトが完全に崩れちゃっているじゃん。そのミナトからの電話を聞いたときに辺に冷静になっちゃったというか。いつものおちゃらけモードとは少し違うけど『自分は崩れてはいけない』『今ここで自分が悲しんではいけない』みたいな思いがあると思ったの。一番大事なのは2人の関係だし、自分はモブに徹しなきゃっていう思いがあったから。でもショックは隠しきれなかったから明るく振舞うこともできなかった。だから崩れることもできないけど明るく振舞うこともできなかったって言う中途半端に終わってしまったって言うか…で、ここで悲しむことが出来なかったから後々引きずるんだろうなって言うのがあって。
          椿:セナくん良いキャラしているわ…お二方はありますか?
          伊月:電話かかってきた瞬間は正直理解しきれていないのかな?って思った。ミナトからの「ワタヌキくんが死んだ」って電話を音としてしか捉えられていなくて、いまいちそれがどういうことは実感持てていないのかな?って思った。だから正直理解しきれていないまま学校に行って「なんかざわざわしているな…」って感じで、次の日も普通に文芸部に行って先輩たちが来るのを待っていたような気はする。しばらく普通に活動に行っていて徐々に「ワタヌキ先輩が死んだ」って言うことを実感し始めていって、1週間後くらいに実感をちゃんと持ててしまって1人部室で泣いていそう。
          椿:うわぁ見えるわ…そのシーン…
          はる:私の場合は「わかりました」って言った時点では多分分かっていない、理解していないパターンだと思う。で、本当に理解のできない状態で支離滅裂な情報を聞いて、何となく『ワタヌキ先輩、死んじゃったのかな』くらいで思って、で、その次の日学校に行ったら学校で周りの人が話していたり学校の文書があったり…で、私としては次の日部室の鍵を借りて部室に言った瞬間に泣き崩れると思う。
          椿:うわぁぁいいな…なるほど。アニメが出来ますね。
          ぽん:…俺のセナくん、泣けないんだよね。うまく笑顔になれないとかはあると思うけどこの1年間ずっと泣けないと思うの。で、手紙を渡して家に帰ってようやく初めて泣けると思うの。
          一同:(拍手)
          椿:満場一致でました!!
          はる:おめでとうございます。
          伊月:おめでとうございます。
          ぽん:ようやくこれでセナくんが解放されたから、ようやく1人で立っていなくてもよくなったから。
          はる:なんか、ぽんさんのセナくんは報われてほしいですよね。
          伊月:わかる。幸せになってほしい。
          はる:この後、近くで見ていて支えてくれる人が登場してほしい。

          Q.結局この「嘘吐きの恋」ってどういうお話で誰のことを言っていたと思いますか?

          続きを読む
            2020/08/31(月) 18:00 第32回公演 PERMALINK COM(0)
            劇団なきがお 第32回公演・朗読劇
            『嘘吐きの恋』作・演出:沼麻

            【日程】
            2020/8/30(日)18:00公開
            公開期間8/30~9/30

            ☆公演の感想はこちらのアンケートフォーム
            ☆脚本(内容)に関する感想や質問はこちら

            ‐あの日の恋‐
            【出演】
            ワタヌキ役:尾田直彪
            ミナト役:長尾帆夏
            マイ役:小嶋杏
            ホズミ役:わっしょい
            セナ役:椪本舗ぽん
            恋サムネ
            本編はこちらから

            ‐あの日の嘘‐
            【出演】
            ワタヌキ役:小口翼
            ミナト役:堀切七海
            マイ役:中西悠
            ホズミ役:ああああ
            セナ役:伊月紡
            嘘サムネ
            本編はこちらから
            ※無事投稿が完了しました。お待たせして申し訳ありませんでした。
            (8/30/19:00)

            ‐あの日の罪‐
            【出演】
            ワタヌキ役:椿
            ミナト役:近藤実里
            マイ役:田中紅葉
            ホズミ役:山平遼太郎
            セナ役:はる
            罪サムネ
            本編はこちらから

            団員一同、皆様のご視聴お待ちしております!
            ご感想等はページ上部のリンクにて受け付けておりますのでお気軽にご記入ください!
              2020/08/30(日) 19:00 第32回公演 PERMALINK COM(0)
              スポンサードリンク


              この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
              コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
              また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。