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当ブログをご覧くださり、ありがとうございます。
今回、脚本・演出を務めました、なきがお4年のたけうちです。


この3月22日、第30回・2016年度生 劇団なきがお卒業公演「さらば、ロケットが飛ぶために。」が終演しました。
なんとかやりきることができたのも、支えてくださった団員をはじめ、その保護者やOBOG、今まで足をお運びいただいたお客様方など沢山の方々のお陰です。本当にありがとうございました。


僕ら2016年度生の卒業公演は、「無事に終演しました」などと言うには余りにも波乱の公演でした。
新型コロナウイルスによる影響をモロに受け、他の劇団様の公演も沢山中止になり、学芸の卒業式も中止になってしまうなか、式の2日後であった当団の卒業公演もあえなく無観客での公演となってしまいました。
ご来場を楽しみにしてくださっていた皆さまには、大変申し訳なく思います。


しかし、だからこそ沢山のことができた公演でもありました。
客席を組まなくてよくなったので、仕込み日程に余裕が生まれました。
開演ギリギリまで台詞確認ができました。
上演時間を気にしなくてよくなったので、『馬鹿』が20分くらい伸びました。(貴様アドリブ入れすぎやぞ!)
舞台をいくらか広げました。
音響・照明のオペ室を舞台に近づけました。
YouTubeLiveという新たな試みができました。
客席にビデオカメラを5台くらい置けました。
フリーダムなカメラワークで遊びました。ぺりーが。
客席にお客様がいないからこそできた演出も増やしました。


制約があるからこそできることがある、というのも脚本A『馬鹿』で描きたかったことだったような気がしないでもないんですよね。初稿くらいの頃は。


ではここからは脚本のことをいくらか書いてもいいですか。
長くなる上に、観てないかたにはほとほとどうでもいい話なので、それでもいいかたはコチラを。

続きを読む
    2020/03/31(火) 21:02 第30回公演 PERMALINK COM(0)
    稽古前。机の上に消毒液を置き、その机を囲みつつ、概念としての2m間隔に座りながら。。

    参加メンバー:竹内周平(脚本・演出)、辻桃佳(ベガ役)、塚本和毅(瀬戸役)、
             近藤実里(古川役)、飯島悠貴(清水(社長)役)、岩崎莉奈(インタビュアー)

     ―はい、じゃあ脚本Cの対談を始めます。では自己紹介をお願いします!
    辻「ベガ役の辻桃佳です。よろしくお願いします。」
    塚本「瀬戸役の塚本です。よろしくお願いします。」
    近藤「古川役の近藤実里です。よろしくお願いします。」
    飯島「清水役の飯島悠貴です。よろしくお願いします。」
    塚本「社長ね(笑)」
    竹内「演出でーす。」
    塚本「竹内さんでーす。」

     ―ありがとうございます。早速、演者から見てC脚本がどんな台本かを教えてください。
    辻「なんか、わちゃわちゃしているね(笑)脚本Aとか脚本Bとかから続けてみるとそれぞれに変わった見どころがある脚本かな?って思います。」
    塚本「脚本Cだけで見るとしがない男の成長の話だと思うのですが、脚本A・Bと一緒に見てもらって、真価が発揮されるものなんじゃないかと思うので、一緒に見てください。真面目だ!!!!」
    近藤「そのままで見てももちろん話はわかると思うんですけど、できたら多分A・Bとみていただけると、それぞれ違う視点の発見があると思うので!あと、キャラクターがそれぞれ魅力的なのでぜひそれにも注目していただければなと思います!」
    飯島「脚本Cはですね、老若男女誰もが感情移入できるキャラクターが勢ぞろいしているんでね、どの視点から見ても物語が楽しめるっていう工夫がされています。素晴らしい脚本ですね。脚本家さんには頭が上がりません。」
    竹内「(むせる)」
    一同「「「(笑)」」」

     ―では次に稽古場の雰囲気について聞いていきたいと思います。
    辻「まあ脚本Aよりはちゃんとやっているんじゃないかなと思います(笑)」
    近藤「なんか、結構役者の学年差があるので、1~4年生までいるので、楽しく和気あいあいと…みたいな。まあ、ふざけつつ真面目にやりつつまっとうな稽古場な気がします。」
    辻「まっとうだね」
    塚本「あとはね…暗記が大変ですね…」
    辻「大変ですね(笑)本当に大変。」
    飯島「俺、ちょっと覚えよう(おもむろにスマホを開く)」
    辻「(笑)」
    塚本「社長の演技、毎回変わるので、やっていて面白いですよ。本当にね、いつも視界の340度くらいで見て、じまさん(飯島)の日替わり社長を感じている。」
    辻「いつも違うことやられると笑っちゃうんだよな。」
    飯島「耐えなきゃダメだよ」
    竹内「だから、じまさん(飯島)を見て笑ったらだめっていう劇です」

     ―楽しそうな稽古場ですね(笑)、ではここで、皆さんが演じているキャラクターのことについて聞いていきたいと思います。
    辻「ベガはロボットで…結構強引に巻き込んでいくようなキャラかなと思います。今まであった会社の雰囲気とか空気感を壊しに行っています(笑)脚本Bから見たらベガのことがよくわかると思います。」
    塚本「脚本Cだけ見たら普通に天使みたいに見るからね。一瞬舞い降りて消える感じ。」
    辻「ベガは自分とはかなり違くて…。私はあんなにぐいぐい行くタイプじゃないから。あと、元気な女の子本当に難しい…。でも精いっぱい頑張っています。22歳。」
    飯島「22歳(笑)」
    竹内「まあ、辻ちゃんはなんでもできるからね。」
    辻「(溜息)」
    一同「「「(笑)」」」
    塚本「瀬戸君は…脚本Cの方の瀬戸君は本当に自己肯定感が低い(笑)自分とはね、そこが違いますね。僕、自己肯定感めちゃくちゃ高いので。」
    辻「(笑)」
    竹内「すごくうらやましいです」
    近藤「本当に」
    塚本「ただあの、最近舞台ではダンスみたいなことばかりしていて、役としては久しぶりにちゃんと会話していますね。話の節々から『こいつ自己肯定感低いんだな』って感じて…。こんなに『・・・。』と『あの』と『すみません』を多用するあたり、本当に職場で追い詰められているんだなって感じます。脚本Aと脚本Cのその間の成長があるのか…ないのか(笑)」
    竹内「脚本Aからは8年くらい経っていますよね。」
    塚本「結構経っているんだけど…ね。むしろ高校時代よりも追い詰められている気がする。そこを頑張りつつ瀬戸君を演じたいと思います。皆さんは瀬戸をどう思います??」
    近藤「幸せになってほしいなって思います」
    飯島「幸せになれよ!」
    辻「瀬戸さん、幸せになってほしい…」
    飯島「末永くお幸せに!」
    竹内「よろしくお願いします。幸せになってください。瀬戸君が幸せになってくれないと竹内が報われないので」
    塚本「そうですね…じゃあ何とかして…古川さんと結婚したいと思います。」
    近藤「なんで?話が変わってきたなー」
    塚本「だんだん古川さんの意図を理解してきた瀬戸君が結婚するストーリーを書いていただいて…」
    竹内「スピンオフ多すぎるんだよなー」
    近藤「そんなものはない」
     ―ということで古川さんは?
    近藤「古川さん実はですね、瀬戸君の上司で職場の部長なんですけど…。私、1年生なんですよ!貫禄って何だろうって思いながら日々稽古しています。古川さんは割と快活な人なので演じやすいのですが…。いい人なので『この人、いい上司だな』って見てくれる人が思ってくれるような人になるといいなと思いながら演じています。」
    塚本「瀬戸君的には…ちょっと怖いな…(小声で)チョット、コワイナ…自己肯定感低いので…ちょっと怖いな…」
    辻「でも、瀬戸さんと古川さんはいいコンビだと思いますよ」
    竹内「凸凹コンビみたいな」
    塚本「本当に凸凹だと思う。」
     ―では社長はどうでしょうか
    飯島「えっとねー千葉県の理工大学を卒業して…中小企業から初めて、大企業には入らなかったんですよね。そしたらロボット工学、空前の2000年代の宇宙開発ブームにあおられて転職を果たしまして、そこで初めて大企業の方で某宇宙開発機構さんとの連携を取りながら開発を進めていく中で、ちょっと転機が訪れまして…ちょっと違う人格が乗り移って、そこで運命が変わり、物語に組み込んできたわけなんですけど…」
    辻「勝手に作った設定(笑)」
    飯島「まあそもそもベガが会社に入ってきたのは社長の差し金なのでね、そこは一体社長の思惑とはいかにっていうのがこの脚本での社長の面白い立ち位置にきますね。キャラクターとしては社長で、今回は社長室が用意されているんですよ。だから基本は出捌けをせずに社長室で遊ばしていただいております。『みんなの体操』をやったりパターゴルフしたり壁打ちキャッチボールをしたり…それでうっかり窓を割っちゃって事務のお姉さんを呼んだりしていますね。」
    近藤「社長はアドリブが効いていて、とても味のあるいいキャラだと思います。」
    飯島「私としてはまともな役をやるのがすごく久々なので…」
    塚本「語弊あるけどね。俺は社長をまともだとは思っていないけどね。」
    飯島「当社比、まともですよ?まあそんな社長の活躍をお楽しみください。」
     ―ありがとうございます。では、他のキャラクターの説明をお願いします!じゃあ、三井さんの説明を!
    近藤「ほのかさん(長尾)が演じている、この会社の取引先の人の三井さんっていうエンジニアさんで仕事ができるかわいいお姉さんがいます。」
    塚本「ほのかりん(長尾)うまいよねー」
    竹内「絶妙に周りを邪魔しない立ち回りがね、普通に役者としてうまい。」
    近藤「で、あとは…真希ちゃん。」
    塚本「真希ちゃんはもう『いらっしゃいませー』の人ですから。」
    飯島「せーーい(某ラーメン屋さん風に)」
    近藤「瀬戸君がよく行く飲み屋の店員の真希ちゃんっていうキャラがいまして、面倒見のよさそうな真希ちゃんを1年生のもかちゃん(下原)が演じています。」
    辻「快活なキャラだよね。」
    塚本「いやー真希ちゃんは怖くない。(瀬戸的に)唯一の癒し。結婚相手候補。」
    近藤「ちなみにワンチャンあるシーンはないですねー。一切ないですね。」
    竹内「別に二次創作は作り放題ですよ。」
    塚本「俺(瀬戸)と真希ちゃんもそうですし、俺(瀬戸)と三井さんもそうですし…」
     ―瀬戸の結婚相手は誰だっ!!って(笑)
    飯島「この脚本ギャルゲーだったの?」
    一同「「「(笑)」」」
    塚本「キャラクターはそんなもんじゃないですか?瀬戸を取り巻く色んな人って感じで」
    近藤「そうですね。瀬戸君と楽しい仲間たちみたいな。」
    竹内「まあ今日のインタビュー、会社の人たち全員そろっているし。」
    近藤「確かに。」
    飯島「こんな感じの会社です。」

     ―じゃあせっかく会社の人の役者さんがそろっているので会社の話もしていきますか。
    竹内「どういう会社なんですか?」
    近藤「ロケットの第1エンジンを作っている会社なんですけど、専門用語がちょいちょい出てきまして…まあ言いづらい。まあ噛む。」
    ―例えばどんな?
    近藤「出力…保守作業…」
    竹内「保守作業は普通に言うだろ。」
    塚本「あとは何があったっけ…?『もつ煮込み』?」
    竹内「もつ煮込みは専門用語だなー」
    近藤「まあ滑舌を頑張りつつやっております。あとは、人数少なめ、アットホームな職場です。」
    辻「ブラック企業みたい(笑)」
    塚本「でもね、定時で帰らされるから。」
    近藤「ホワイト企業です。」

     ―そうしたら、何か役者間で質問したいこととか気になることがあったらこの機会にぜひ!!
    塚本「一つ気になっているのは、俺と辻さん(瀬戸役とベガ役としての)コンビはどうかってこと。」
    近藤「かわいい(即答)」
    辻「(笑)」
    飯島「なんか、カチッとしているよね。思ったより。最初、異色のコンビって感じがしたけれど。なんか、瀬戸とベガの二人にはね、愛嬌がある」
    塚本「ベガね、愛嬌ありますよね。…俺も愛嬌あるの?」
    飯島「うん。…俺も愛嬌のある演技、目指さないとな」
    辻「愛嬌あると思うよ。」
    近藤「なんか、どのキャラクターもその役者のベースがいい感じに出ていて。『脚本をそのまま読みましたー』って感じじゃなくて、その人が演じるからこその魅力があって、面白いと思います。」

     -他には何かありますか?
    塚本「どうですか?稽古やりやすいですか?」
    竹内「稽古はやりやすさしかない」
    辻「おーよかったー」
    竹内「思ったよりね、みんな役にハマって動いてくれているから、どう演出をつければいいんだろうって今なっている。毎シーン毎シーン、求めたものを最初っからやってくれるから。」
    塚本「竹内さん、求めているものわかりやすいからな。」
    辻「そう、だからやりやすい。」
    竹内「そんなに複雑なものを求めていないからね。なるべく自然体なものを作りたいっていうのはずっとあって。ダンスみたいな虚構性のあるものも面白くて好きなんだけど、僕は割と身近なところの世界をちょっと切り取って、ちょっとしたことが起こって、終わって、こうだったね、って終わるくらいの話が好きなんだなぁ。」
    塚本「最後『裸の大将』みたいになったけどね。」
    一同「「「(笑)」」」

     ―ということで、いろいろ話していただいたので、最後にこのブログを読んでくださった方に何かコメントをお願いします。
    辻「脚本Aからの脚本C、脚本Bからの脚本Cを見ていただくと、より各キャラクターの背景などがよく分かって一番最後のシーンがよりいい感じに見えると思うので、ぜひ3本とも見ていただければと思います。」
    塚本「僕自身、今後舞台に出る機会もあまりないと思うし、卒業する皆さんをはじめ、これで見納めって人もいて、そういった意味でみんなで全力でやっているので、そこらへん受け取っていただければと思います。」
    近藤「私自身、古川さんは今までやったことない感じのキャラなので模索しつつ、先輩たちに引っ張られながら頑張っております。どの脚本もめっちゃ面白いなと思うので、マジで全部見ていただきたいです。1~4年生で細かいところまでこだわって頑張ってきているので是非とも注目してください。」
    飯島「あのね…今コロナウイルスで騒がれている中で、東京ディズニーリゾートの方も3月15日まで休園となっております。私の今の最大の不安はなきがおの公演よりも、3月25日に終わってしまう『ファンタズミック!』が見れるのか見れないのかっていうことなんですね。何とか3月25日の18時までの復帰、そして最後の『ファンタズミック!』の公演が行われますようにと祈りをするばかりの人生でございます。」
    (※東京ディズニーリゾートの休園期間が延長されることが決まりました)
    塚本「じまさん(飯島)でそれでいいの?」
    近藤「4年生ですよ(ボソッ)」
    一同「「「(笑)」」」
    飯島「じゃあこれを見ている下級生の皆さんに一言言うんですけど…あの…単位は大事。私たちの公演はですね『2016年度生劇団なきがお卒業公演』と銘打っておりますが、それは2016年度生に卒業できない人が複数人いるからです。」
    辻「いやー…。本当にね…」
    飯島「ぜひみなさん、下級生の皆さんはしっかり4年で卒業していただいて、華々しく皆さんから追い出される形で公演を打てるようにと祈りを申し上げます。」
    竹内「そしたら最後に。これで我々は劇団なきがおを卒業してしまうので、最後まで駆け抜けていきます。頑張ります。…多くは語らんよ。頑張ります。」
    飯島「…多く語っちゃいけないんだよね、状況的に。」
    辻「(笑)」

     ―ということで、脚本Cの対談を終わります!ありがとうございました!
    一同「「「ありがとうございました!(拍手)」」」

      2020/03/20(金) 21:27 第30回公演 PERMALINK COM(0)
      とある日の稽古前。大生(いわゆる食堂)にて。

      参加メンバー:竹内周平(演出・脚本)、水戸芥子(香澄役)、岩崎莉奈(椎野役)、
               近藤実里(インタビュアー)、田中紅葉(インタビュアー補佐)

       ―(近)よろしくお願いいたします。脚本Bの対談です!では皆さんまずは自己紹介をお願いします!
      水戸「樫本香澄という女性の役を担当します、水戸芥子です。」
      岩崎「椎野役の岩崎莉奈です。」
      竹内「演出でーす。竹内でーす。」

       ―(近)ではまずこの脚本について皆さんに教えていただきたいと思います。この脚本はどんな脚本ですか?
      水戸「(笑)どんな脚本…?『死神の仕事』ってあるように、この脚本、死神が出てくるんですね。」
      竹内「間違いねえ。ちなみにWeb、Twitter担当としては、(HPやTwitterに)1mmも説明する気のないあらすじを流したんだけど…『命を奪うことだけが仕事、なんですか』と。」
      岩崎「(他脚本と比較して)1つだけあらすじがすごく短い。」
      水戸「まあ、あの1行(『命を奪うことだけが仕事、なんですか?』)で書いてある通り、命とは何かとか考えさせられる話だなと私は脚本を読んで思いました。」
      竹内「ひねり出したね~」
       ―(近)それじゃあ岩崎さんは…?
      岩崎「まあ…死神と人間がそれぞれ出てくるんですけど、なんか不器用な生き方をしている人がたくさん出てくるんですよ!だから刺さる人にはすごく刺さると思います。」
       ―(近)演出的にはどうですか?
      竹内「僕はこの脚本は群像劇だと思って書いたんですよ。なので、だいぶいろんな視点の人…?死神?がいたり、だいぶ見るお客さんそれぞれによって色々な解釈・見方ができる脚本なんじゃないかなと思います。」

       ―(近)ありがとうございました。次は、自分の演じているキャラクターについて話していただきます。
      水戸「私が演じる樫本香澄さんっていう人は、看護師の仕事をしている人間です。なんですけど、看護師って仕事をてきぱきやって患者さんのお世話をして…っていう仕事のイメージがあるじゃないですか。でもその中でも私の演じる香澄さんは、ちょっと不器用で仕事があまりできないのかなって感じの人でして…。私自身が何というか、演出から『仕事ができる人』って勝手に認識されているんですけど…」
      竹内「水戸さんがね。」
      水戸「水戸さん本人としてはそういうキャラなんですけど、今回の役はむしろ逆な人。ちょっと…さっき岩崎さんが言っていたみたいな『不器用な人たちが出てくる』っていう例に漏れず、香澄さんもちょっと不器用な生き方をしていて、看護師の中でてきぱき仕事ができるというわけでもないってキャラなので、なんか自分とは違う人を演じるっていう感じです。」
       ―(近)なるほど。では次に椎野さんはどういうキャラクターですか?
      岩崎「どこからネタバレになるんだ…?あっ、死神でーす(笑)でもまあ人間界に死神がいたら、そりゃまあ目立つことこの上ないので、ぱっと見は人間です。死神つながりでいえば『白石』という死神もいるんですよ。でも白石と椎野は同じ『死神』っていう立場ですけど、仕事も違えば性格も違う。椎野さんはどちらかというと人間に興味がある、比較的温度のあるキャラです。」
       ―(近)では、今ここにいない方のキャラについても教えてください。
      水戸「じゃあ死神つながりで、白石さんから行きますか。」
      岩崎「白石さん、先ほども少し出ましたけど、死神の方で。白石・椎野の2人で死神をやっているんですけど。」
      水戸「どっちも『し』が付いている(笑)」
       ―(田)漫才師みたい(笑)
      水戸「でもこの名前は意図的につけたんですよね?」
      竹内「そうですね。『し』で始まって『し』で終わる『白石』って名前いいなって思って使ったところはある。」
      岩崎「白石さんは椎野と比べて、仕事を淡々とこなすタイプで、仕事は仕事って割り切って、人間のことをあまり知ろうとするそぶりは見られないキャラですね。」
      水戸「なんか、感情移入するとかではなくて、ただ死神としての仕事は全うしますよみたいな印象が強いですね。椎野さんと比べたら。」
      竹内「いいですね。しれっとタイトル(『死神の仕事』)に触れましたね。」
      岩崎「(笑)この白石と椎野の違いも見られたら面白いんじゃないかなって思います。」
      水戸「じゃあ次は由実さん。この話の軸ですね。由実さんは人間の女性の方で、もともと教師をやってらした方で、今は患者として病院にいるんですね。」
      岩崎「それでその患者になっている由実さんのもとに死神の白石がやってきて…みたいな(笑)」
      竹内「あらすじっぽい」
      岩崎「本当に。(公開されている)あらすじ以上にあらすじっぽいこと言ったわ。」
      水戸「でも、それも見どころなのもあるんですけど、香澄さんとの会話も見どころでして。もともと香澄さんは由実さんの教え子なんですけど、その元教え子が看護師として先生の面倒を見ているっていう二人の関係性とか会話とかも面白いです。基本的に由実さんの周囲の人間関係がこの話の肝になってくるので、そこも見ていただきたいです。」
      岩崎「あと由実さんは本当に不器用な方でなんですけど、よくお話の世界で出てくる『不器用』ではなくて、『実際いるよなーこういう人!!』っていう…」
      水戸「人間味のある不器用さですよね。周りから見たら幸薄そうな生き方をしていると思われそうなキャラですね。」
      岩崎「でも本人は本人でその生き方に納得していて、その結果…こう…。」
      竹内「そこから先は言えないですね(笑)」
      水戸「そこから先は言えないので、由実さんとかなり関わってくる宏美さんの話に行きますか。」
      岩崎「宏美さんは色々設定が複雑になっていって…宏美さんに関し手はどこまで言えますか…。」
      竹内「…宏美さんがいまーす」
      岩崎「(笑)宏美さんに関しては、家系図からネタバレになってしまうので…。由実さんの関係者で、宏美さんもかなり不器用なキャラです。」
      水戸「このキャラを小林摩実さんが演じるというところにむしろ注目してほしいですね。演出の中でかなりしっくり来ていたみたいですし、私たちも役が発表されたときに『なるほどな』って感じだったので。」
      竹内「まあでも、摩実さんが今までにやってこなかった役どころでは間違いなくあるよね。」
      水戸「新鮮ですね。だから例えば『観客席』や小金井祭公演の摩実さんを見てきた方は驚かれると思うので、そこがある意味見どころなんじゃないかなと思います。」
       ―(近)いいですねー。他には…?
      水戸「ベガですね。この『さらば、ロケットが飛ぶために。』っていう全体の鍵になってくるキャラですね。」
      竹内「ベガは『死神の仕事』と『第1エンジンが落っこちて、』の鎹とか橋渡しになってくれるキャラですね。」岩崎「脚本Cだけ見るとベガっていうロボットがいて…へぇって感じなんですけど、脚本Cの後に脚本Bも見ると『あっ、ベガってそういうことだったのね』ってなるというか…」
      水戸「あらすじだけだとベガが特に触れられていないんですね。」
      竹内「だから僕は一番は馬鹿(脚本A)を見た後で第1エンジン(脚本C)を見ていただいて、死神(脚本B)を見てベガのことを知ったうえで第1エンジン(脚本C)を見たときにどう思うかっていうのを知りたいんですよね。」
      岩崎「確かにその流れがきれいなような気がする。
      竹内「でも、B→C→A→Cも捨てがたいんですよねー」
       ―(田)なんかスター〇ォーズみたい(笑)
      水戸「つまり全部見ていただきたいと」
       ―(近)確かに、全部見ていただいたらわかると。
      水戸「ベガさんについてがやっぱり全部見ていただくと腑に落ちるというか、『なるほど、そういうことだったのか』ってなると思うのでね。」
      岩崎「なんか脚本Bはこれだけでも面白いとは思うんですけど、単体で楽しむってよりは脚本Aとか脚本Cとかを見たうえで見るものというか、その方がより楽しさも増す感じがします。」
      水戸「竹内先輩が好きそうな感じですよね。『こういうつながりがありました』みたいな。」
      岩崎「脚本家の趣味が表れていると(笑)」
       ―(近)だそうです(笑)じゃあこの脚本Bの稽古場ってどんな感じですか?
      水戸「竹内先輩がいる以上はよく横道にそれるなーというイメージが…(笑)」
      竹内「いやー?俺は悪くない。ちゃんみお(仲沢)がカードゲームを持ってくるのが悪い…」
      水戸「初回の役者顔合わせと役決めの時に稽古場メンバーそろったんですよ。で、みんなの仲を深めようってことで、みおさん(仲沢)が持ってきてくれた『トマトマト』っていう、ある意味滑舌練習にもなりそうなカードゲームをやったんですね。それが特徴的だったなと。」
       ―(近)なるほど。
      水戸「あとは…演出以外全員女子なので華やかですね。」
       ―(近)今回の脚本の中で唯一女子だけですよね。
      水戸「だから『ハーレムだー』って言って演出の椅子をみんなで囲んで遊ぶのをやったり(笑)ノリがいいです。」
      竹内「その辺は馬鹿(脚本A)との大きな違いですね。」
       ―(近)そうですね。脚本Aは男子ばかりですもんね。
      竹内「馬鹿(脚本A)は男6:女1だからね。なんなら男6:ボーイッシュ1だから。」
       ―(近)実質男子だけみたいな。で、脚本Cがバランスよく…まあ他の脚本に比べればバランスよくいますよね。
      岩崎「あと、脚本Bは他の脚本に比べて、いつもあまり演者やっていない方々が演者としていらっしゃるっていう特徴もある気がしますね。」
      水戸「そうですねー。」
      岩崎「なみさん(相場)は今回初役者だし、摩実さん(小林)は小金井祭だとよく出ていらっしゃるんですけど、本公演に関しては今回2回目ですし…みおさん(仲沢)もあまり役者やっていませんよね?」
      竹内「ちゃんみお(仲沢)は1年生の時に2回出演してそれっきり。3年ぶりかな?」
       ―(近)じゃあ普段あまり役者をしていない方の演技も見られるっていうことで」
      岩崎「そういう特徴があるかなと思いますね。珍しさがあっていいと思います。『この方、こういう演技するんだー』みたいな面白みがあって。」
      水戸「あと、実は結構動きが多い脚本・・・というか演出なので、動きの練習が楽しいことになっていますね。」
      竹内「みんなで腰とか足とかを痛めながらね。」
      水戸「この前はりなさん(岩崎)がポーズをとって、みんなでそのポーズをまねするっていうのをやりましたね。」
      岩崎「シュールでしたね(笑)」
      水戸「まあ、そんな稽古場です」

       ―(近)なるほど。では最後に皆さん一人ずつ、このブログを読んでくださっている方にお願いします。
      水戸「そうですねー。世間で今、新型コロナウイルスの話がやばいじゃないですか。自粛とか禁止とか、いろいろな集まりがいろいろ言われているんですけど…まあ(公演が)どうなるかにかかわらず全力で稽古に励んで本番を迎える心づもりではあるので、是非とも皆さんに演技を届けられたらいいなと思います。まあさっきからいっているんですけど、今回の公演はA、B、Cの脚本それぞれにつながりがたくさんあるので、全部見に来てほしいですね。なので…待っています!!」
      岩崎「本当にどの脚本の順番で見るかとかどの脚本をいつ見るかによって全体の見え方が変わってくるし捉え方・感じ方も変わってくる面白い本だと思っています。で、どうなるかはわかりませんけど、どうにか公演をやるつもりで稽古しているので是非、皆さんの目に触れる機会があればなと思います。一応今回『卒業公演』っていう名目もあって、今回で卒業・引退される方もいらっしゃるので、先輩方の最後の公演だっていう面でも見ていただきたいなと思います!じゃあ最後は演出!!」
      竹内「みなさん、命をお大事になさってください…。演出からは以上です。」

       ―(近)はい、ではこれで以上になります。皆さんありがとうございました。
      一同「「「ありがとうございました。」」」

        2020/03/20(金) 21:23 第30回公演 PERMALINK COM(0)
        とある稽古終わり。演出と役者3人は、フードコートにいた。
        参加メンバー:竹内周平(脚本・演出)、松﨑義京(紺野役)、小野塚英祐(長篠役)、
                 岩崎莉奈(椎野役・インタビュアー・対談文字起こし)

         ―それでは脚本Aの対談です。まず皆さん、今日の稽古お疲れさまでした
        一同「「お疲れ様でーす」」
         ―今回、Web部では脚本ごとに対談をやっていきます。ではさっそく脚本Aの内容に関して、お二人(松﨑・小野塚)からお願いします。
        小野塚「んとね、主演の松﨑がはしゃいで、周りの人もはしゃいで、ストッパーはいません。あと、キワモノぞろいです。まあ人生に疲れた人は来てください。」
        竹内「なんの話しているんだ(笑)」
        小野塚「『くだらね~』ってなってすごく面白いです。」
        竹内「ちなみに今回Twitterではこんな文章であらすじらしきものを出していますよー。」
        (一同、投稿されたあらすじを読む。)
        小野塚「小説かよ」
        松﨑「え?そんな話だったっけ?」
         ―(笑)それではまずは役者2人に質問です。脚本Aはどういう脚本ですか?
        松﨑「まあ楽しい脚本ですよ、非常に。やってても楽しいし見ている分にも楽しいと思いますよ。でも『楽しかったなー』で終わるのはもったいないなーって思ったので、面白いことができたらいいなと思います。」
        竹内「本当にね、演出をつけてて楽しくやらせてもらっていますよ。」
        小野塚「確かに楽しい。あんな手放しで楽しい稽古場なかなかない。」
        竹内「あら、うれしい。でもね、この稽古場で明らかに苦行を強いられている方々がいますよね。」
         ―(遠い目)
        小野塚「本当だよ」
        竹内「今回インタビュアーを務めてもらっているんですけど…(岩崎を指す)」
        岩崎「インタビュアーなのにな…。脚本Aで『椎野』という役をしつつ、パソコンテイクをします…。」
        松﨑「リアルタイムで全部のセリフを文字に起こすっていうのをやるんですよ。」
        竹内「あらすじに書いていた『フル字幕付き』はこういうことなんですけど…」
        小野塚「『フル字幕付き』は比喩表現でもなんでもなく『フル字幕付き』です(笑)」
        松﨑「まあ、パソコンテイク(※1)の授業じゃなくて演劇版をやるらしいです。」
        竹内「普段授業や式典で目にするパソコンテイクを演劇と混ぜ合わせたらどうなるのだろうってちょっと実験的な面もあります。」
        松﨑「まあただ僕が台本通りに読めない人なので…本当にテイカーの方には…迷惑しかかけていないって状況なんですけど…いやー本当によく打つなーって感じなんですけど。」
        竹内「実際どうですか?」
        岩崎「実際、どこまでが脚本なのかはわからずに打っているので…例えば、今日の稽古で何度か『あー地面だー』って言っていたじゃないですか。何度も言うので、そのセリフ脚本にあると思っていて、で脚本を確認したらなくて…。聞こえた台詞をがむしゃらに打っているので脚本とアドリブの境はあまりわかっていないです。」
        小野塚「普段は(セリフをミスしても)演者と音響と照明にしか迷惑をかけないのに、今回はテイカーにも迷惑を…。テイカー優秀です。」
        竹内「かわいそうになー」
        小野塚「誰だろう、これキャスティングしたの(竹内の方を見る)」
        竹内「本職の方(PCテイク経験者)にしかキャスティング入れていないので…」(ごにょごにょ)
        小野塚「まあ、ただ馬鹿みてえに時間が失われていく話です!!」
        竹内「おお、話戻った!」

         ―本当にタイトル通りって感じですよね
        小野塚「まずタイトル見て、タイトルが馬鹿みてえに時間を失うタイトルだなって(意:タイトルが長い)」
        竹内「そうですね。長いんだよなー。」
        小野塚「あと、脚本Bと脚本Cには華があるけど脚本Aは実質、野郎しかいませんね。」
        竹内「そうですね。男子高校生がばかやっている脚本っていうのを書きたかったからこのキャスティング(ほぼ男子)っていうのもあるんですよね。」
        松﨑「もう(男子高校生時代は)3年位前の記憶なんですけどね…。『大学受験』ってよりはもう教採(※2)がちらつくみたいな…。紺野たちは大学受験に目を背けながら生きているんですけね、僕は教採に目を背けながら演劇をやっているので…」
        小野塚「やめて…!!」
        松﨑「あなた(小野塚)はそもそも卒業しなきゃいけない立場なんですけどね。」
        小野塚「現実から目を背けてもう1年(大学生活を)やるからね。」
        竹内「モラトリアムを延長してね。」
        松﨑「まあでもうまくやっていこうかなと、現実でもうまくやっていこうかなと思います。」

         ―じゃあここで、お二人(松﨑・小野塚)に自分のやっている役のことを話していただきたいと思います。
        竹内「紺野さん(演:松﨑)とシノ、篠原…じゃなくて長篠(演:小野塚)です。いまだにシノの本名、篠原か長篠かわからなくなる。」
        小野塚「お前(竹内)が書いたんじゃないのか!」
        竹内「まあでもね、篠原さんじゃいけない理由はあるのでね。これネタバレになっちゃうなー。」
        松﨑「この劇、珍しい名前の人多くない?だから噛んだら多めに見てください(笑)」
         ―じゃあ紺野さんのキャラは…
        松﨑「数学やっていないときの僕みたいな。」
        一同「「わからん、わからん。」」
        松﨑「えーそうね。紺野を『馬鹿』って皆さん言いますけどね、僕は、紺野は馬鹿じゃないなって思いますね。」
        竹内「成績悪いバカとかそういう馬鹿じゃないよね?」
        小野塚「主に『バカ』って言っているのはタイトルだよ」
        竹内「それね。あの脚本、何回『バカ』って出てきているんだろうね。すごいよね。教員養成大学でタイトルから『馬鹿』だしセリフも『馬鹿』ってたくさん言うし、大丈夫かな?」
        小野塚「教員養成大学とは思えない高校3年生を描いているけどね。」
        竹内「(笑)まあ紺野さんは馬鹿ですよ。基本的には役者の解釈に合わせたいとは思うけど…」
         ―じゃあ演者(松﨑)としてはいかがでしょう?
        松﨑「どうなんだろう…すごいバカな夢を持っているんだけど、でもそれに対して何もしていないわけじゃなくて熱意を持っていて、だから一概に彼のすべてが馬鹿かと言えばそうではないかなって。紺野は台詞にもあるけど楽しいことをやりたいだけなんだよ。だから、純粋にこのやり取り、この時間が楽しいと思っているからやっているというか…。勝手に低いハードルを設定して怠けて目標に向かう人よりも、夢に向かって走っていく人の方が、僕は馬鹿ではないんじゃないかなと思いますけどね。」
        竹内「彼(松﨑)は意外と考えているんです。彼(松﨑)は馬鹿じゃないぞ。」
        松﨑「まあ、頭空っぽにして見て、見終わった後に考え直して『うーん、やっぱ馬鹿だな』って思っていただければと思います。」
         ―ありがとうございます。じゃあ今度は長篠さんはどういうキャラだと思いますか?
        小野塚「長篠のキャラ…紺野は好きだよ。愛のある馬鹿は好きだし。普段紺野側だから長篠側がいかに楽しいかを二者視点で見られるから楽しいです。そんなところを長篠で出していけたらと思いますよ。」
        竹内「そうだね、小野塚は馬鹿やっているキャラをキャスティングされがちというか、単純にそういう人って思われがちだけど…」
        小野塚「あのね、キワモノをキャスティングされることが多いんですよ!」
        竹内「僕はキワモノをやっている小野塚よりも結構まともな人をやっている方が好きで。だから怪しい役よりも地に足の着いた役を小野塚にやらせたいっていうのはあって。」
        松﨑「結局、演技的に地に足のついていないことの方が多いような…」
        小野塚「などというようなことを言われておりますが、私はどっしり足がついていますよ~」
        竹内「…そうかな~?でも、この絶妙なバランスも小野塚の良さだと思うので。」
        小野塚「普段褒められなれていないからね…帰りたい(照)」
        竹内「(笑)。それもあってね、小野塚をシノ先輩(長篠)にキャスティングしたのは結構いい判断だったと思っているよ。稽古場見ていても。」
        小野塚「じゃあ紺野役と長篠役を逆にしたら?」
        竹内「…あり。」
        一同「「(笑)」」
        松﨑「ただ、(小野塚の)ボケはボケそのもので面白いってよりは、ボケが自己完結していなくて依存的だからツッコミの荷が重い。」
        小野塚「いやーボケはツッコミがあってこそ映えると思っている。ツッコミがあっての笑い。」
        松﨑「いや、映えるんだけど。ツッコミしやすいボケってあるじゃん。それが『自立したボケ』って僕は思う。」
        小野塚「『自立しているボケ』って希少価値高いんだよ。それを私はできないんだよ。ツッコミ待ちだから。」
        松﨑「あと、なんてツッコミすればいいのかわからない。」
        竹内「じゃあ、(松﨑は)長篠役無理じゃん(笑)」
        小野塚「ボケるポイントは『下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる』だから」
        松﨑「まあでも今回の役どころでいうと、僕がたくさんボケなきゃいけないんですけど…彼(紺野)の場合は、別にウケを狙っているわけじゃなくてただ単に素でボケなので…」
        竹内「だからマジで馬鹿なんだと思う、紺野先輩。」
        小野塚「まあだから、ツッコミがいかにうまいこと紺野をネタに昇華できるかが非常に難しいところですね」

         ―ありがとうございます。じゃあこの流れで、他のキャラのことについても聞いていきます。まずは瀬戸君。
        松﨑「瀬戸君は新入生で…まあ一番困っているよね。紺野と長篠の場合はコミュニケーションの土台は組み終わっているけど、瀬戸君は新入生で編入生で、上級生の輪に入れさせられて、もう土台のない状況で何を話せばいいのかわからない状態。」
        竹内「マジでアウェーだよな。」
        松﨑「彼(瀬戸)なりにその状況を頑張ろうとしているはずなんだろうけど…まあうまくいかないよね」
        竹内「難しい、微妙なところですよね。」

         ―お次は先生である、進路指導部兼英語コミュニケーション担当の甲本について。
        松﨑「自称進学校にいそうだよね」
        小野塚「あーーいた。あんなにウザいいい方しなくてもって思うけど、こっちの成績を見ると…って感じ。」
        松﨑「俺の学校は全員立﨑先生みたいな感じだったからなー」

         ―じゃあその流れで科学部顧問兼化学科担当の立﨑先生についてお願いします。
        小野塚「化学科の先生の典型みたいな。なんかフィクションの顧問の有名じゃない文科系部活の顧問ってこんな感じじゃない?」
        竹内「確かに、見たことある気がする。」
        小野塚「いい意味で生徒と距離が近い感じがする。生徒にいじられまくっている感じ。」

         -そしたら最後に文字起こし部の横沢と椎野。
        松﨑「俺よくわかっていないよ。なんなの?」
        小野塚「なんというか、状況としては不思議だよね。とてもメタ。まあ当然ながら現実の生活には字幕はないし、字幕見て『前の会話こうだったのねー』ってこともない。そもそも会話を逐一記録して何になるのか。」
        竹内「生産性のない部活だし、しかもあいつら(横沢・椎野)は夏休みなのに週5で活動しているし…。謎が多い。」
        岩崎「椎野は、色々ネタバレがあるから言えないんですけど、言える範囲でいえば、紅一点だけど『女子』ってことを強調したくないので、サバサバしている感じを意識しています。あの場で女子性を強調すると無駄な情報が加わる感じがして嫌だなって。」
        竹内「椎野は最初からボーイッシュなイメージだった。男子高校生が馬鹿やるのって女の子がいるとすごくやりづらいんですよ。マジで男女でバラバラしている時より男子だけでいた方が馬鹿やっていると思っている。」
         ―ちなみに女子もそうです。
        竹内「女子校とか男子校とかきっとそう。」

         ―というわけで、最後にこのブログを読んでくださっている方にコメントをお願いします。
        小野塚「見てて面白いので、何か疲れたことがあったら是非来てください。ちょっとほっこりします。」
        松﨑「ぜひ疲れていない状況で来てください。疲れている状況で見るとさらに疲れるのでダメだと思います、僕は。見終わった後に何かを感じるかもしれないんですけど、そんなことよりもC脚本をちゃんと観てください。」
        小野塚「脚本Aは前座なので。」
        竹内「前座言うな。」
        松﨑「壮大な前座みたいな。」
        竹内「それはあり。」
        松﨑「実際、そうざい…壮大な前座だから。」
        竹内「総菜コーナーに来ちゃった(笑)」
        松﨑「いろいろあって…結構紺野難しいのもそういう理由もあるんですよねってお茶を濁しつつ…」
         -じゃあ最後に演出から!
        竹内「まあタイトルの通りです。なんかおおふざけ脚本なのでぜひ無駄に時間を使いましょう。よろしくお願いします。」

         ―じゃあこれで対談を終わりにしましょう。みなさん、ありがとうございました。

        ※1 パソコンテイク:主に聴覚障害学生に対し行う支援。授業中の教授の発言をその場でパソコンに打ち込み送信するもの。詳しくはこちらから→https://twitter.com/tgu_gsupport
        ※2 教採:教員採用試験の略。学芸大学は他大学に比べこっちに苦労する人が多い印象がある。
          2020/03/20(金) 21:15 第30回公演 PERMALINK COM(0)
          いよいよ本番がまもなくになりました。3年の塚本です。

          新歓以来の役者です。新歓ではまともに会話していないので、こんなまともな役は久しぶりだと、身体中が疼いて穴という穴から謎の蒸気が吹き出るくらいアドレナリンと男性ホルモンと女性ホルモンとホルマリンとティーエムレボリューションが分泌されてます。

          本公演をもって先輩方は卒業です。今まで先輩方と狂演したことがなく、最初で最後の狂い合いを愉しみたいです。稽古場も愉悦に溺れて満足な日々を過ごせました。ひとえに演出の竹内さんたち先輩方のお蔭です。これで最後、皆で戯れの時間を創りましょう。

          この戯れを直接お客様に感じて頂けないのが遺憾でなりません。が、観客がいなくても戯れは思念の塊となって日本の気温を3ケルビンくらい上げたるわというウィルofシェイプな気合いですわよ。

          気合が高まって成層圏まできたところでお別れです。

          塚本
            2020/03/19(木) 21:53 第30回公演 PERMALINK COM(0)
            こんにちは、なきがお四年の辻です。
            今回は第30回公演であり、2016年度生卒業公演でもあるということで、どんな形であれ、公演を打つことができて嬉しく思います。
            私も卒業生の1人なわけですが、学位授与を間近に控えた今も、正直卒業するという実感がありません。
            この間、卒業認定者名簿が出て、自分の学籍番号があって、えっ卒業認定されちゃった……と、知っていたはずなのに呆然としてしまいました。
            しかしどうあがいても認定されてしまった以上は卒業するしかなくて、なんだか置いてきぼりにされてしまった気持ちです。

            そんな気持ちを抱えたまま、大学生としての最後の日々をこの公演に費やしてきました。役者をするのは1年ぶりでしたが、他の役者や演出をはじめとした団員たちに支えられながらなんとかここまでくることができました。
            悔いが残ることのないように、学生生活に区切りをつけることができるように、精一杯演じますので、ご覧いただければ幸いです!
            よろしくお願いいたします!
              2020/03/19(木) 21:52 第30回公演 PERMALINK COM(0)
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